全国の新幹線の無料Wi-Fiサービスの有無を路線・車両ごとにまとめてみた。スマートフォンやタブレットで契約なしで使える無線LANサービスの早見表を掲載。
多くの路線ではメールアドレスを登録だけで車内でWi-Fiが使えるようなサービスが導入されている。
SIMカードを持たない訪日外国人向けとして提供され始めたが、日本人でももちろんどこでも例外なく利用可能である。
目次
新幹線の路線および車両ごとの無料Wi-Fiの設置状況
<早見表:無料Wi-Fiサービスの有無> | |||
路線 | 車両 | Wi-Fiの有無 | SSID |
---|---|---|---|
東海道新幹線 | N700系 | ○ | Shinkansen Free Wi-Fi |
700系 | × | ||
山陽新幹線 | N700系 | ○ | |
700系 | ○ | ||
500系 | ○ | ||
九州新幹線 | N700系 | ○ | |
800系 | ○ | ||
東北新幹線
(山形・秋田含む) |
E5系・H5系 | ○ | JR-EAST FREE Wi-Fi |
E6系 | ○ | ||
E2系 | × | ||
E3系(山形) | ○ | ||
E3系(東北) | × | ||
上越新幹線 | E7系 | ○ | |
E2系 | × | ||
北陸新幹線 | E7系 | ○ | JR-EAST FREE Wi-Fi |
W7系 | ○ | JR-WEST FREE Wi-Fi |
全国の新幹線の各路線と使用される車両ごとの無料Wi-Fiの有無は上の表の通りになっている。
○印はすでに導入済みまたは近日中に導入見込みとなっている場合を指す。×は全く無しもしくは無しが多数派の場合を示す。
見てわかる通り、ほとんどの路線では無料Wi-Fiサービスが提供されている車両が導入されている。とはいえ、それでもWi-Fi無しの車両も混在している。
>>JRの特急列車の無料Wi-Fiの有無! 全国の路線別の早見表
SSIDは新幹線でも鉄道会社で異なる
SSID(Wi-Fiの名称)は各鉄道事業者によって対応が異なっている。
東海道・山陽・九州新幹線では3路線ともに同じ「Shinkansen Free Wi-Fi」で統一されている。東北・北海道新幹線も「JR-EAST FREE Wi-Fi」で統一されている。
北陸新幹線はJR東日本とJR西日本それぞれで所属する車両でSSIDの名称が違う。E7系は「JR-EAST FREE Wi-Fi」、W7系は「JR-WEST FREE Wi-Fi」で分かれている。
どちらの車両になっているかは実際に乗るまでわからない。同一路線で仕組み上は同じでも、鉄道事業者でSSIDが違う。
東海道新幹線
- N700系:全編成搭載
- 700系:未搭載
東海道新幹線の場合だと、N700系ならすべての列車に無料Wi-Fiのルーターが付いている。グリーン車・指定席・自由席ともに各車両にWi-Fiの電波が飛んでいる。
700系は旧式の車両のため、Wi-Fiが残念ながら設置されていない。2020年に運用から廃止されることから、Wi-Fiの搭載工事は行われてこなかった。
近い将来にはすべての編成で例外なく無料Wi-Fiが搭載完了する見込みである。つまり、東京~新大阪を走る列車ではだれでも無線LANサービスが使えるようになる。
山陽新幹線
- N700系:全編成搭載
- 700系:8両編成は搭載
- 500系:搭載
山陽新幹線の場合では、N700系は16両編成および8両編成ともに無料Wi-Fiの設置されている。
16両編成は東海道新幹線内へ乗り入れる列車で、種別ではのぞみ・ひかりで使われる。8両編成は九州新幹線乗り入れ列車であるみずほ・さくらで使われる。
JR東海所属、JR西日本所属、JR九州所属のいずれでも同じタイプの無料Wi-Fiが搭載されている。
SSIDも3社すべてで「Shinkansen Free Wi-Fi」で統一されている。利用者にとってはかなりわかりやすいはず。
700系、500系旧式の車両ではあるが、Wi-Fiに関しては積極的に導入されている。
九州新幹線
- N700系:全編成搭載
- 800系:8両編成は搭載
>>九州新幹線の無料Wi-Fiの設置状況を種別・車両ごとに調査!
九州新幹線の場合も、N700系(8両編成)は山陽新幹線と共有しているため無料Wi-Fiの設置されている。
新大阪~博多~鹿児島中央で運転されるのがN700系である。上記の通り、JR西日本・JR九州のいずれの所属でも変わらない。
SSIDもともに「Shinkansen Free Wi-Fi」で統一されていて、九州新幹線だからといって変わるポイントはない。
800系は主につばめ号で使われる車両だが、Wi-Fiは同じように設置済または順次設置中となっている。
新旧問わず無線LANサービスが搭載されているのが九州新幹線の特徴でもある。
東北・北海道・秋田・山形新幹線
- E5系:搭載
- H5系:搭載
- E6系:搭載
- E3系:山形新幹線verのみ搭載
- E2系:未搭載
東北・北海道新幹線の場合は、E5系とH5系にはWi-Fiが設置されている。秋田新幹線「こまち」号のE6系でも同じく搭載されている。
山形新幹線に関してもE3系にはすべての編成で投入予定となっている。
SSIDもともに「JR-EAST FREE Wi-Fi」で統一されている。JR北海道所属のH5系も同じである。
はやぶさ号、はやて号、こまち号、つばさ号では無料Wi-Fiが使えるととらえて問題ないだろう。
>>東北新幹線のWi-Fiが遅い!? 繋がらないもあるが、原因とは何か?
E2系とE3系(やまびこ・なすの)はWi-Fi無し
一方の東北新幹線のE2系とE3系(元秋田新幹線ver)ではWi-Fiは一切搭載されていない。今後も設置される予定はない。
E2系はそもそも導入された時期が2000年代と古いこと、今後は順次廃止される予定になっていることなどを踏まえて、JR東日本ではWi-Fiを新規設置することを見込んでいない。
E3系に関しても、山形新幹線「つばさ」号で使われる編成では全編成にWi-Fiが搭載済または導入予定だが、東北新幹線の限定車は導入見込みがまったくない。
東北新幹線内だけを走るE3系はやまびこ号となすの号で使用されている。乗車時間が短い人が多いこともWi-Fiの搭載予定なしの理由の1つと思われる。
上越・北陸新幹線
- E7系:搭載
- W7系:搭載
- E2系:未搭載
上越新幹線と北陸新幹線に関しては、E7系とW7系ならすべての編成でWi-Fiが設置されている。
上越新幹線では新しいE7系と古いE2系が混在している。前者は搭載済、後者は完全未搭載。
E7系なら上越新幹線の東京~新潟の全線でWi-Fiが使える。一方のE2系はまったくWi-Fiが設置されていない。
東北新幹線と同じく、今後は引退される見込みとなっている。今更無線LANサービスを工事してまで取付けるほどではないためだと考えられる。
北陸新幹線はすべての列車でE7系またはW7系での運転になっている。古い車両は使われていない。
東京~金沢ではかがやき号、はくたか号、あさま号の3種別のいずれでも新しいE7系またはW7系での運転である。
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自由席の列車別混雑 | のぞみ(休日)、のぞみ(平日)、ひかり、こだま、みずほ、さくら、つばめ |
やまびこ、なすの、つばさ、とき、たにがわ、はくたか、あさま | |
自由席の駅別混雑状況 | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線 |
東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、山形新幹線 | |
指定席の列車別混雑 | のぞみ、ひかり、みずほ、さくら |
はやぶさ、やまびこ、とき、かがやき、はくたか | |
コンセント | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、上越新幹線 |
Wi-Fi | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
最高速度 | 東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、九州新幹線、山形新幹線、北海道新幹線 |
列車種別の違い | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
運賃 | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |