新幹線・特急の自由席で90%確実に座る方法を考察

自由席の席取り

新幹線や特急の自由席において90%確実に座る方法について考察する。

残念ながら100%絶対に座れる方法は今のところなく、こちらは自由席ではなく指定席の方にしかできない技。

ただし、実際には通常期であれば平日・土日のいずれでも自由席の乗車率が100%超になることはほとんどない。ある時とは、大型連休と列車遅延時の2パターンに限られる。


9割の確率で自由席に座れるコツ

主な方法 重要度 詳細な内容
一番端の車両に乗車 ★★★★★ 一番端は階段・エスカレーターから遠い場所のため最も乗車率が低い車両のことが多い。
発車時刻の10分前までに並ぶ ★★★ 10分以上前に列に並んでおけば順番が先になりやすい。10分を切ると一気に行列が長くなる。
できれば終着駅が近い列車を選択 ★★★★★ 行先が近い列車ほど空いていて、長距離を走るほど混雑度が増す。
始発駅が近い列車を選択(途中駅) ★★★ 途中駅から乗る場合でも始発駅が最も手前の列車ほど空いている。遠方からやってくるのは混雑度が増す。
前の列車との間隔が短い列車を狙う ★★★★ 1本前の列車との間隔(時間差)が短い列車ほど空いている。
8-11時、15-19時を避ける ★★★ 朝夕は1日の中でも混雑のピーク。人々が移動したがる時間帯を避ける。
※いずれも速達列車になるほど重要度が増す

新幹線の普通車自由席にておよそ90%の確率で座る「席取り」の方法として、まず基本中の基本になるのが上記の内容。

大切なのは、多くの乗客の動向とは対照的な行動を取ることである。

多数派が向かう先というのはその分混雑度が増すことを意味する。ちょっとした「面倒」や「手間」が座れるか座れないかという点を左右させる。

参考:【路線別】新幹線の自由席に座れない確率を時間帯・曜日ごとに調査

一番端の車両を選ぶ

新幹線や特急のみならず、鉄道では車両ごとによって混雑度は異なる。

最も空いている車両は、駅のホームへの道となる階段やエスカレーターの場所から最も遠く離れている場所。

基本的には階段やエスカレーターは車両の中間辺りにあることがほとんど。そのため、両端の車両は最も乗車率が低くて空いている。

自由席であれば、中間車辺りの車両では満席であったとしても、端の車両なら空席が残っていることもよくある。

新幹線を中心に運転席がある両端の車両の座席数は少ないため、端から2両目が空いているといわれることもある。

3両目に比べると確かに満席になる確率は低いものの、1両目と比べるとそうとは言えない場合が結構ある。通常期だと2両目の方が先に空席無しになることも結構多い。

自由席が端にある列車であれば、まず端部の車両を狙うのが良いだろう。

確実に座席に座ることを狙う際には重要なポイントなのは確か。

発車時刻の10分前までに並ぶ

自由席では「先着順」になる。そのため、列車が到着する時間よりそれなりに前から並んでおいて、列の先頭付近に並んでおくことが大切。

列の前に並べば、始発駅であれば100%確実に座れる。途中駅でも、空席が少しでも残っていれば座われて、さらに降車客がいればその確率は上がる。

満席になる確率は少しでもあるのであれば、発車時刻の10分前までにはどんなに遅くても自由席車両の順番の列に並んでおくのが好ましい。

発車時刻の10分以上前から並んでいる人はそう多くはない。

この時間帯はまだ多くの乗客が駅構内の売店などで列車内で飲食するものを購入していることが多い。

逆に10分以内になってくると一気に人が集まる。乗り遅れないようにと準備する時間に入るためだ。

10分を切ると自由席の乗車率が高いと座れない可能性が一気に上がる。始発駅でさえ座れないことも想定される。

終着駅が近い列車を選択

もし自分の行先がそれほど遠いところではないのであれば、できるだけ終着駅が近い列車を選ぶことも重要。

運転区間が短い列車ほど、混雑度は低い。

自由席の乗車率でも、行き先が多くて長距離を走る列車ほど満席になりやすい。

例えば、東海道新幹線ののぞみ号で東京→名古屋を移動するのであれば、新大阪行の列車なら自由席でも空席が残る可能性が最も高い。

逆に博多行や広島行だと行先が遠くのため、自由席で満席になる可能性が高まる。

例:東海道新幹線、東京→名古屋

  • のぞみ号|新大阪行…比較的空いている(行先が手前のため)
  • のぞみ号|広島行…やや混雑する(行先が遠くのため)
  • のぞみ号|博多行…混雑する(行先が遠くのため)

運転区間が長い列車でしか行けない場合はやむを得ないものの、選べる余地があるのなら運転区間が短い列車を狙うことが、自由席で確実に座るためには求められる。

始発駅が近い列車を選択(途中駅)

始発駅が各列車によって異なるような路線の場合、できるだけ始発駅が自分の乗車駅に近い列車に乗るのもコツの1つ。

途中駅から乗る場合は特にこれを意識することが大切。

自由席という点では同じでも、始発駅がはるか遠くの列車だとその分乗車率も高くなりやすい。

始発駅が手前ほどすでに乗っている乗客の乗車駅が限られるため、途中駅から乗っても自由席に座れる可能性が残るわけだ。

例:東海道新幹線、名古屋→東京

  • のぞみ号|新大阪始発…比較的空いている
  • のぞみ号|広島始発…やや混雑する
  • のぞみ号|博多始発…混雑する

例を挙げると、東海道新幹線の名古屋→東京を移動するのであれば、速達列車の「のぞみ号」でも新大阪始発の便が最も自由席で空席が残っている可能性が高い。

逆に、広島始発や博多始発ははるか手前からやってくるため、自由席で満席になっていることが想定される。

このように、途中駅から乗るのであれば始発駅が近い列車を選択するのがよい。

前の列車との間隔が短い列車を狙う

前の列車との間隔が短い列車ほど乗車率が低く、自由席でも座れる確率が上がる要因の1つ。

在来線特急や本数が少ない新幹線の場合だと、運行ダイヤは毎時1本、しかも等間隔ダイヤになっていることが多い。

このような場合は選びようがない。しかし、間隔にバラツキがある路線では、列車ごとの混雑差がある。

例:東京駅の時刻表

  • 12:00 のぞみ|新大阪行
  • 12:10 のぞみ|博多行
  • 12:13 のぞみ|広島行
  • 12:20 のぞみ|新大阪行
  • 12:30 のぞみ|博多行
  • 12:40 のぞみ|博多行
  • 12:47 のぞみ|新大阪行
  • 12:50 のぞみ|広島行

この場合だと、前の列車との間隔が3分しかない12:13発、7分の間隔の12:20発と12:47発の列車がねらい目。

特に新大阪行はさらに終着駅が手前で運転区間が短いため、自由席で最も空いている便になる。

このように、ダイヤにある程度バラツキがあるのであれば、前の列車との間隔が短い列車を狙うことが確実に座るコツになる。

8-11時、15-19時を避ける

新幹線や特急も普通列車と同じようにラッシュアワー、つまり最も混雑しやすい時間帯が存在する。

最も人々の行き来が激しくなるのは以下の時間帯。

自由席が満席になりやすい時間帯

午前中|8:00~11:00

午後|15:00~19:00

…確実に座るのなら、この時間帯を避けるのがベスト

午前中は8-11時、午後は15-19時が1日の中で最も混雑しやすい。

さらに、平日と比べて土日祝の方がより混雑しやすい。通勤電車だと朝夕に極端に満員となって大混雑になるが、新幹線・特急は行楽客が多いことで休日の方が混む。

自由席でも土日祝は満席になりやすいため、8-11時、午後は15-19時という朝夕のラッシュはできるだけ避けたい。

自由席の「席取り」の失敗

上記の方法を実践した場合でも、自由席が満席のため座れないことがあるのは否定できない。

また、窓側の座席にこだわる場合でも、席取りを行っている際中に後から乗ってきた人たちに奪われてしまうことも少なくない。

ベストな座席を狙う前に、まずはとにかく確実に座ることを目指すのも重要なポイント。

これでも座れない場合とは?

大型連休(年末年始・ゴールデンウイーク・お盆)はその代表的な例である。普通車指定席で空席ゼロになるのは100%確実。

さらに、月曜日が祝日のため3連休になる土日祝もこのようになりやすい。

特に、土曜日の午前中と月曜日の午後いっぱいは普通車指定席でも満席になる。

これらのように、指定席でさえも空席情報で「×」印がつくほど満席になると、自由席は乗車率100%超になる。

通路側の座席も視野に入れる

新幹線・特急には自由席・指定席・グリーン車を問わず窓側の座席と通路側の座席がある。

基本的には窓側の座席から埋まっていく。これはどの路線にも共通する。

自由席でも窓側の座席に座るのがベストと思うところであるが、満席になる可能性がある局面では「とにかく座る」ことを最優先にしたい。

途中駅から乗る場合を中心に、通路側の座席でも空席があったら直ちに着席するのが求められる。

窓側が空いていないか探していると、後から乗ってくる乗客に空いていた空席が取られてしまう。

最悪の場合、完全に満席で座れないなんてことにもなりかねない。3人掛けの真ん中だけしかない状態もこれに該当する。

したがって、自由席の空席が少ないことがわかった時点で、乗車したらとにかく空いている座席にすぐに座るのが成功のポイントである。

新幹線の路線・種別ごとの自由席

路線 種別
東海道山陽新幹線 のぞみ(休日平日
ひかり
こだま
みずほ・さくら
九州新幹線 みずほ・さくら
つばめ
東北新幹線 やまびこつばさ
なすの
上越新幹線 とき
たにがわ
北陸新幹線 はくたか
あさま
つるぎ

東北・北海道新幹線の「はやぶさ」、「はやて」、北陸新幹線の「かがやき」は自由席無しの全車指定席。


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最高速度 東海道新幹線山陽新幹線東北新幹線上越新幹線北陸新幹線九州新幹線山形新幹線北海道新幹線
列車種別の違い 東海道新幹線山陽新幹線九州新幹線東北新幹線上越新幹線北陸新幹線
運賃 東海道新幹線山陽新幹線九州新幹線東北新幹線山形新幹線秋田新幹線上越新幹線北陸新幹線