【平日編】のぞみの自由席の混雑のレベル! 満席になる時間帯とは?

のぞみの自由席の混雑状況(平日)

東海道・山陽新幹線の平日ののぞみ号の自由席ではどれくらい混雑するのか。すべて1~3号車までとなっている。満席になる時間帯とは何時頃の列車なのか。

のぞみには大きく分けて3種類ある。東京~新大阪・広島・博多の列車があり、下りは行き先が違う。

最も混み合って乗車率が高いのは東京~博多まで通しで走るのぞみである。全区間走るため、これに乗る乗客数も自然と多くなる。

※土日祝に関しては『休日編-のぞみ号の自由席混雑状況』にて解説。


時間帯別の混雑のレベル

のぞみ号の平日の時間帯ごとの混雑状況
時間帯 混雑度 時間帯 混雑度
6:00-7:00 1 14:00-16:00 3
7:00-8:00 3 16:00-17:00 4
8:00-9:00 5 17:00-18:00 5
9:00-10:00 4 18:00-19:00 4
11:00-12:00 3 19:00-20:00 2
12:00-14:00 2 20:00-21:00 1

各段階ごとの混雑率の目安
5:ほぼ確実に満席
4:通路側の座席の一部なら空いている
3:窓側の座席は完全に満席
2:窓側の座席の一部なら空いている
1:ガラガラ

東京駅・新大阪駅を発車する時点でののぞみ号の自由席の混雑度は上のような形になる。

こだま・ひかりとは違ってのぞみの自由席は1~3号車までのため、すぐに満席に近い状態になる。

>>のぞみの「自由席」はどうして少ない!? 1~3号車だけの理由とは?

平日の新幹線の乗車率のピークは朝の8~9時と夕方の17~18時頃に迎える。在来線の通勤ラッシュと比べると朝は遅く、夕方の帰宅時間帯は早い傾向が見られる。

のぞみが長距離移動のための速達列車という性質から、早朝や夜は利用者が少ない。自由席のみならず、指定席も同じ混み具合になる。

日中の時間帯についても、平日は移動に使う人はあまりいないため、土日と比べて大幅に空いている。友達同士や家族連れのように複数人で移動する乗客は少ないことも影響している。

なお、実際のところは各乗車駅および区間、方向によって混み具合は異なる。

参考|路線/乗車駅ごとの自由席の混雑状況

東海道新幹線内でも、山陽新幹線への直通運転の有無でも混雑に差がある。

なお、普通車指定席の混雑状況については「のぞみ号の普通車指定席の混雑状況」の記事にて解説。

時間帯や区間別では自由席との違いは少ないが、座れる確実性で異なる。

早朝(6~7時台)はガラガラ

1日を通して混雑しやすいのぞみ号でも、早朝の6~7時台の時間帯ではかなり空いている。

東京発の下り列車を見ても、自由席が満席になる様子は基本的にない。窓側の座席のみが使用されている一方、通路側の座席は空席がかなり多い。

新大阪駅、広島駅、博多駅発の上り列車でも、同じように自由席でも空席が目立つ。

窓側の座席がいっぱいだからという理由でやむを得ず通路側に座る人は見られない日がほとんど。

午前中(8~12時台)

午前中の8~12時台までの時間帯では、のぞみ号は上下線のいずれもやや混みあうのは確か。

途中駅からの乗車では、窓側の座席が確実に満席。通路側の座席もかなりいっぱいで、どこも空いていないケースはそれなりにある。

3人掛けの真ん中の座席(B席)でさえも満席のことは少ないものの、知らない人が両隣にいることを嫌がってデッキで立っている人もかなり目立つ。

新横浜~名古屋、新大阪~岡山のような利用者数が特に多い区間では特に空席が少ない。

通常期はともかく、学生が夏休み・春休みの時期においても平日ののぞみ号の自由席は午前中はどこかの区間で確実に満席になる。

とはいえ、客層としてはビジネス客が過半数を占める。旅行客は平日のためかなり少ない。

昼過ぎの午後(13~15時台)

昼過ぎの午後に当たる13~15時台は、早朝・夜遅くを除くとのぞみ号が最も空いている時間帯。

普段なら途中駅からの乗車でも自由席のどこかしらには空席がある。

下りだと新横浜駅・新神戸駅、上りは岡山駅・京都駅などの空席を見つけられる確率が低い駅の時点でも、通路側の座席なら空いている可能性が大きい。

繁忙期の平日はともかく、通常の何もない日であれば空いていて、満席で座れずにデッキや通路上に立つような状態にはならない。

夕方(16~18時台)

夕方の16~18時は朝に続いて新幹線全般が混みやすい。最も混雑するのぞみ号では、自由席でも満席になりやすい。

新横浜~名古屋、新大阪~岡山のような利用者数が特に多い区間では特に空席が少ない。

途中駅からの乗車だと窓側・通路側ともに座れず、3人掛けの真ん中の座席(B席)は敬遠したいということでデッキに立っている人もよく見られる。

上下線のいずれも同じような状況になる。

平日でも夏休み・春休みのシーズンになればあっという間に満席(乗車率100%)にもなり得る。

夜(19時以降)

夜の時間帯の19時以降では、のぞみ号でも始発の時点では再び空いてくる。

のぞみ号は長距離移動のための列車ということで、夜遅い時間帯に移動する人はそう多くはない。

大都市と郊外を行き来する通勤客もこだま号などを利用するため、のぞみ号にはまずいない。(東京~新横浜を除く)

こうした点から、19時以降に始発駅を出るのぞみ号は少なくとも通路側の座席なら空いている。

途中駅の時点でも20時以降になれば通路側の座席でさえも満席で座れないことはかなり少ない。

ピーク時の自由席の混雑は完全に満席?

のぞみ

平日の場合は、土日祝日とは違って自由席の乗車率が100%になることは少ない。したがって、完全に満席になるというわけではない。

ただし、窓側と通路側の座席は完全に満席になることが少なくない。3人掛けの真ん中の座席(B席)だけが空いている状態になる。

平日の新幹線の利用者層は主にビジネス客が中心である。出張などの仕事の関係での移動で乗る人が多い。

複数人で移動する例もあるが、どちらかというと1人で列車に乗る人が多いのが印象だ。そのため、3人掛けの座席をまとまった人数で座る組数が少ない。

1人だと窓側か通路側の座席に座ることとなる。そのため、東海道・山陽新幹線ののぞみ号ではA・C・D・E席が埋まり、B席だけ残るという現象が多く起こる。

もちろん、B席にはなかなか座りにくいという気持ちを持つ人がほとんどだろう。よって、実質的には8時台と17時台は満席になる。

参照:【路線別】新幹線の自由席に座れない確率を時間帯・曜日ごとに調査

新幹線の全国的な混雑しやすい時間帯や曜日に関しては上記にて取り上げる。東海道山陽新幹線をはじめ、他でも基本的に共通することが多いのは確か。

自由席も混雑しやすい時間帯そのものは指定席と重複。指定席で「×」だと自由席も満席なのが基本。

<参考資料:JRサイバーステーション-空席案内

駅ごとの自由席の座れる確率

乗車駅ごとののぞみ号の自由席の混み具合

東海道山陽新幹線のぞみ号の自由席に座れる確率を主な駅ごとにすると、以下のようになる。

下り列車は基本的に東京駅から乗らないと自由席は満席で座れない確率が高い。次の品川駅では座れるか座れないかギリギリのラインになる。

上り列車も博多駅、広島駅、新大阪駅以外から乗ろうとすると座れない確率がかなり上がる。

1~3号車しか自由席が設定されていないため、他の種別では空いていてものぞみ号だけは難易度が高いことを忘れてはいけない。

下り列車(博多方面行)

下り列車の区間ごとの混雑状況
乗車駅 博多行 広島行 新大阪行
東京 ★★★ ★★★ ★★
品川 ★★★★★ ★★★★★ ★★★
新横浜 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★
名古屋 ★★★★★ ★★★★★ ★★★
京都 ★★★★ ★★★★ ★★
新大阪 ★★★★ ★★★
新神戸 ★★★★★ ★★★★
姫路 ★★★★ ★★★★
岡山 ★★★★ ★★
福山 ★★★★
広島 ★★★
新山口・徳山 ★★★
小倉 ★★

調査列車:博多行=のぞみ21号、広島行=のぞみ159号、新大阪行=のぞみ213号

各段階ごとの混雑率の目安
:ほぼ確実に満席
★★★★:通路側の座席の一部なら空いている
★★★:窓側の座席は完全に満席
★★:窓側の座席の一部なら空いている
★:ガラガラ

上りの東京行ののぞみ号の自由席の混み具合では、始発駅による違いが大きい。

東海道新幹線の区間内では、山陽新幹線へ直通する列車は基本的に途中駅からでは座れないと考えてよい。

のぞみ号でも空席があるのは新大阪駅止まりの列車くらいに限られる。広島行・博多行はいずれも立ち客が出ることも多い。

新横浜駅や名古屋駅からは、行き先を問わず座れない確率が高いことには変わりないが、山陽新幹線直通列車は特に難易度が高い。

新大阪駅では大量の乗客が降りていく。ここでいったん自由席の混雑が解消されるものの、乗車客もかなり多い。次の新神戸駅から座れる確率はほぼ絶望的だ。

山陽新幹線の区間内の岡山駅から先にかけては、基本的には降りていく一方になる。ここから混雑がさらに激しくなることはあまりない。

上り列車(東京方面行)

上り列車の区間ごとの混雑状況
乗車駅 博多始発 広島始発 新大阪始発
博多 ★★
小倉 ★★★
新山口・徳山 ★★★★
広島 ★★★★ ★★
福山 ★★★★★ ★★★
岡山 ★★★★★ ★★★★
姫路 ★★★★★ ★★★★
新神戸 ★★★★★ ★★★★
新大阪 ★★★★ ★★★ ★★
京都 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★
名古屋 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★
新横浜 ★★★ ★★

調査列車:博多発=のぞみ12号、広島発=のぞみ120号、新大阪発=のぞみ310号

各段階ごとの混雑率の目安
:ほぼ確実に満席
★★★★:通路側の座席の一部なら空いている
★★★:窓側の座席は完全に満席
★★:窓側の座席の一部なら空いている
★:ガラガラ

上りの東京行ののぞみ号の自由席の混み具合では、始発駅による違いが大きい。

博多駅始発の便だと、博多駅の時点で満席に近い状態になることがよくある。

次の小倉駅でも大量の乗客が乗ってくる。ここで通路側の座席も埋まりやすい。新山口駅や広島駅の時点では空席を探すのは難しい。

多くの乗客が新大阪駅またはそれより先に行くため、自由席からの降車客は少ない。広島駅始発は広島駅から乗れば自由席に座れるものの、福山駅や岡山駅からの乗車だと厳しい。新神戸駅はどの便も座れない確率がかなり大きい。

新大阪駅は大量の乗客が降りていく。ここで自由席も入れ替わりがある。ただし、新大阪駅始発に比べると座れる確率は低いことには変わりない。京都駅・名古屋駅の時点では、すべてののぞみ号にて自由席に空席は残っていない。

日中の一部の時間帯だけが空席が残っているような感じだ。

博多発着便が混む

東海道・山陽新幹線でも東京~博多間を走る便が一番混雑する。

この「博多便」は、東京方面から西日本とを行き来する人が乗る一方、東海道区間だけを乗る人も乗り込む。

上記の表は、最も利用者が多い区間になる新横浜~名古屋間での混み具合を元に空席のある可能性を表してみた。行き先を問わずのぞみが停車する駅を乗り降りする人が乗ってくることもあり、自由席だと簡単に満席になる。

  • 博多・広島発着=混雑しやすい
  • 新大阪発着=空いている

東京~新大阪の移動が圧倒的に多いものの、新大阪~博多間を移動する人もかなり多い。

あくまでも東海道区間を基準にした場合との比較に過ぎない。広島発着の便についても、基本的には博多便と大差ない。

山陽新幹線を走るのぞみということで、同じく自由席は混みやすい。

混雑するのぞみ

逆に新大阪発着便だと空いている。下りは名古屋・京都・新大阪のいずれかが目的地という人しか使わないからだ。

上りも新大阪・京都・名古屋のいずれかの駅から乗ってくる人だけしか乗らない。

このため、自由席でも空いていることが多い。閑散とした時間帯だと窓側であっても空席があることもある。

もし東海道新幹線の区間だけ使うのであれば、下りは新大阪止まり、上りは新大阪始発ののぞみ号を狙うのがよいだろう。

自由席ユーザーなら尚更だ。

車両ごとの混雑傾向

のぞみ号の自由席の車両ごとの混雑状況
自由席の車両(号車) 混み具合
1号車 ★★★★
2号車 ★★★★
3号車 ★★★★★

のぞみ号は東海道新幹線・山陽新幹線のいずれの区間でも1号車、2号車、3号車が自由席に設定されている。

実際の混み具合は各車両によって異なる傾向。

混雑するときだと、座れる確率の順序は以下のようになる。

◎車両(号車)ごとの座れる確率

2号車≧1号車>3号車

2号車が最も空いている

混雑している時間帯では、2号車が最も空いている傾向がある。

のぞみ号の数少ない自由席の1~3号車において、まず多くの乗客が乗り込もうとするのが3号車。

理由は単純に駅ホームの階段やエスカレーターに近いから。

1号車と2号車が駅ホームの端に位置することで、なかなかここまで乗客が流れてこない。

一方、1号車は乗車人員の総数こそは少ないが、座席数も少ない。

主力車両N700系の1号車の座席数は65席、2号車は100席。この座席の数の違いが、混雑に大きく影響。

結果的に2号車が最も座れる確率が高い。

閑散期は1号車が逆に空いている

1号車と2号車(N700系)

逆に、のぞみ号にて満席にはならずに空いている時間帯においては、2号車よりも1号車の方が空いていることが多い。

3号車でさえも空席が残っている時は、2号車だと通路側の座席にも座っている人が多い一方、1号車は窓側の座席でさえ空いていることがよくある。

「2号車が最も空いている」の傾向が適用されるは満席になるかならないかのギリギリの場合の話。

座れないことはないが、できるだけ余裕のある空間を求めたい時は1号車がおすすめ。


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