<路線別>新幹線の自由席の混雑状況の調査結果

新幹線の自由席

全国の新幹線の自由席の混雑状況を路線および列車ごとに調査。満席で空席ゼロになりやすい時間帯や座れる確率の傾向を一覧化。

東海道・山陽・九州新幹線から東北・上越・北陸新幹線まですべて解説する。「自由席」は特急料金が若干割安だが、座れない可能性が残るという欠点がある。

基本的に速達便ほど乗車率が高く、反対に停車型ほど空いている。「全車指定席」の列車は今回は対象外とする。


各新幹線の1日の自由席の混雑動向

新幹線の路線 列車名 混雑状況
東海道新幹線 のぞみ ★★★★★
ひかり ★★★★
こだま ★★
山陽新幹線 のぞみ ★★★★★
ひかり ★★★
こだま ★★
みずほ ★★★★★
さくら ★★★★
九州新幹線 みずほ ★★★★
さくら ★★
つばめ ★★
東北新幹線 やまびこ ★★★★
なすの ★★
北海道新幹線
秋田新幹線
山形新幹線 つばさ ★★★
上越新幹線 とき ★★★
たにがわ ★★
北陸新幹線 はくたか ★★★★★
あさま ★★★
つるぎ

いずれの路線/列車も最も混雑する区間を対象。

各段階ごとの混雑率の目安
:満席なことがほとんど
★★★★:通路側の座席の半分は埋まることがほとんど
★★★:窓側の座席は完全に満席がほとんど
★★:窓側の座席の一部なら空いていることがほとんど
★:常にガラガラ

>>新幹線・特急の自由席で90%確実に座る方法を考察

共通点として、いずれの新幹線でも通過駅が多い速達便ほど自由席の混雑度が高い。逆に各駅停車便では空席が目立つ。

近距離利用者と長距離利用者の総数、運転本数を考えると圧倒的に近距離利用の場合の供給力が需要を上回っている。

路線名/列車名ごとの自由席の混雑

3段階にまとめると

  • 非常に混雑|のぞみ号、みずほ号、やまびこ号、つばさ号、はくたか号
  • ふつう|ひかり号、さくら号、なすの号、あさま号、とき号
  • 空いている|こだま号、つばめ号、たにがわ号、つるぎ号

一部の路線では最速列車ではなく準停車型の列車でも「非常に混雑」に該当する。

最速列車の普通車が全席指定席になっている「全車指定席」かつ本数が少ない新幹線では、種別に関係なく自由席そのものが混雑する傾向にある。

なお、自由席のみならず指定席でも同じ傾向が見られる。

>>【新幹線】指定席vs自由席! どっちが良いか違いを比較

普通車指定席だと予約しておけば確実に座れるメリットがあるものの、料金が割高かつ満席だと乗れないという欠点がある。

東海道新幹線

東海道新幹線

東海道新幹線ではのぞみ・ひかり・こだまの3種類の列車が運転されている。

それぞれ最速種別・準速達・各駅停車という特徴を持つ。

いずれの列車でも自由席の設定があるものの、混む具合には違いがはっきりとしている。

東京~名古屋は全体的に混みやすく、満席になるリスクには注意が必要。逆に名古屋~新大阪間はまだ空いている。

のぞみ号

のぞみ号は最速種別であるのと同時に最も混雑する列車でもある。自由席のみならず、普通車指定席でさえも満席になることはかなり多い。

自由席は16両編成中1~3号車と3両分しかないため、いつの時間帯でも空席が少ない。

東京~新大阪の東海道新幹線の区間内では、新横浜~名古屋間が最混雑区間だが、この区間では通路側の座席のほとんどが埋まる。

窓側の座席に座れるのは始発駅から乗車した場合のみ。途中駅からでは席取りは困難。山陽新幹線との直通列車ではさらに難易度が上がる。

ガラガラの状態は平日の昼間くらいで、朝夕と土日祝の終日は基本満席かそれに近い状態になる。

ひかり号

ひかり号はやや停車駅が多い種別であるが、静岡県内を中心に通過駅がある列車でもある。

自由席は16両編成中1~5号車。5両分の設定のため、前述ののぞみ号よりは+2両分多い。

平日だと、朝夕を除いては全線を通じて途中駅からでも座れる可能性は結構残る。

土日祝でも途中駅からでも自由席待ちの列に並んでいれば、乗車直後にどこか空席を見つけられることが多い。

通路側の座席しか空いていないこともかなり多い一方、通路側の座席でさえも満席になるのはそう頻繁にはない。

こだま号

こだま号は各駅停車ということもあって長距離利用の乗客はこれを利用することが少ない。

自由席は16両編成中1~7号車は確実。さらに15・16号車も自由席になる列車が大半を占める。

平日・土日祝を問わずこだま号に限っては自由席でほぼ確実に座れる。

途中駅であろうと窓側の座席に座れるだろう。

1日を通して窓側の座席にも空席が残るほど空いている。本当に混雑するのは大型連休の一部の日くらいに限られる。

山陽新幹線

山陽新幹線

山陽新幹線では東海道新幹線と同じくのぞみ・ひかり・こだまの3種類に加えて、九州新幹線へ乗り入れるみずほ・さくらの2種類の合計5種類の列車が運転されている。

それぞれのぞみ・みずほが最速種別、ひかり・さくらが準速達、こだまが各駅停車という特徴を持つ。

いずれの列車でも自由席の設定があるものの、混む具合には違いがはっきりとしている。

新大阪~広島は全体的に混みやすく、満席になるリスクには注意が必要。逆に広島~博多間はまだ空いている。

のぞみ号

のぞみ号は最速種別であり、同時に最も混雑する列車でもある。東京~新大阪に比べると新大阪~博多は利用者数そのものは少ないが、本数も少ないため混雑する。

自由席のみならず、普通車指定席でさえも満席になることはかなり多い。

自由席は16両編成中1~3号車と3両分しかないため、いつの時間帯でも空席が少ない。

新神戸~岡山間が最混雑区間だが、この区間では通路側の座席のほとんどが埋まる。

窓側の座席に座れるのは、下り列車は東海道新幹線の区間内から乗車した場合のみ。上り列車は始発駅にて乗車した場合のみ。

途中駅からでは席取りは困難。特に博多駅発着のぞみ号だと難易度が最難関レベルに達する。

ガラガラの状態は平日・土日祝いずれもなく、終日にわたって基本満席と同程度。

ひかり号

ひかり号はやや停車駅が多い種別であるが、山陽新幹線の全線を通して走る列車は朝と夜に数本あるのみ。

日中は岡山駅発着の便があるが、新大阪~岡山間は各駅停車のため、実質的にこだま号の役割を果たしている。

自由席は16両編成だと1~5号車、8両編成だと1~3号車。満席になることは少ない。

平日、土日祝どちらも途中駅からでも自由席に座れる。満席になるのは大型連休くらいに限られる。

こだま号

こだま号は各駅停車ということもあって長距離利用の乗客はこれを利用することが少ない。

自由席は16両編成中1~3号車、7・8号車の合計5両分が基本。一部列車はさらに4号車も自由席に設定されることがある。

平日・土日祝を問わずこだま号なら自由席でほぼ確実に座れる。

途中駅であろうと窓側の座席に座れるだろう。

1日を通して窓側の座席にも空席が残るほど空いている。本当に混雑するのは大型連休の一部の日くらいに限られる。

みずほ号

みずほ号は新大阪~鹿児島中央の山陽・九州新幹線の全線に渡って最速種別になる列車。山陽新幹線に該当する新大阪~博多はのぞみ号とほぼ停車駅は同じ。

自由席のみならず、普通車指定席でさえも満席になることはかなり多い。

自由席は8両編成中1~3号車と3両分しかなく、いつの時間帯でも空席が少ない。

運転区間が長いこともあって、新大阪~博多間の全線に渡って混雑する。空いている区間はなかなかない。

岡山駅・広島駅・小倉駅・博多駅ではある程度の乗客の乗り降りがあるが、自由席だとすでに乗っていた人に席取りされてしまいため、これらの駅から乗車しても座れない可能性が残る。

ガラガラの状態は平日・土日祝いずれもなく、終日にわたって基本満席と同程度。

さくら号

さくら号はやや停車駅が多い種別であり、九州新幹線直通列車だが、山陽新幹線内だと通過駅がのぞみ号+2,3駅多い程度に収まる。

自由席は8両編成中1~3号車。3両分の設定のため、空いているとは言い難い。

それでものぞみ号やみずほ号よりも若干所要時間が長くなることもあり、自由席の混雑状況はやや下がる。

平日だと、朝夕を除いては全線を通じて途中駅からでも座れる可能性は結構残る。

土日祝でも途中駅からでも自由席待ちの列に並んでいれば、乗車直後にどこか空席を見つけられることが多い。

通路側の座席しか空いていないこともかなり多いのは確か。それでも、通路側の座席でさえも満席になるのはそう頻繁にはない。

通過駅のある列車としては自由席のねらい目になる列車だろう。

九州新幹線

九州新幹線

九州新幹線はみずほ・さくら・つばめの3種類の列車が運転されている。

それぞれみずほが最速種別、さくらが準速達、つばめが各駅停車という特徴を持つ。

いずれの列車でも自由席の設定がある。東海道・山陽新幹線に比べるといずれも混み具合は緩やか。

大都市圏が福岡市くらいに限られることもあり、利用者数そのものはそれほど多くはない。

みずほ号

みずほ号は新大阪~鹿児島中央の山陽・九州新幹線の全線に渡って最速種別になる列車。九州新幹線に該当する博多~鹿児島中央はのぞみ号とほぼ停車駅は同じ。

九州新幹線の中では自由席で最も混雑する列車だが、新大阪~博多に比べるとはるかに空いている。

自由席は8両編成中1~3号車と3両分だが、空席ゼロになるのは土日祝の午前中の下り、午後の上りくらいに収まる。

熊本~鹿児島中央の区間はいつの時間帯でも空いている。

さらに、博多駅では上下線ともに大量の乗客が乗り降りする。万が一座らなかったとしても、ここで座れる可能性がかなり高い。

さくら号

さくら号は九州新幹線内の区間はやや停車駅が多い準停車型の列車である。

自由席は8両編成中1~3号車。3両分の設定だが、博多~鹿児島中央だと比較的空いている。

満席になることは少なく、土日祝でも平日でも自由席に少なからず空席が残っていることが目立つ。

博多駅からの乗車、熊本駅からの乗車なら窓側の座席に座れる可能性がかなり高い。

さらに、乗車率が高いのは博多~熊本のみ。熊本~鹿児島中央はガラガラが基本。

さくら号には山陽新幹線直通列車と九州新幹線区間限定列車の2パターンがあるが、特に後者が空いている。

つばめ号

つばめ号は各駅停車ということもあって長距離利用の乗客はこれを利用することが少ない。

自由席は6・8両編成いずれも1~3号車が基本。一部列車はさらに4号車も自由席に設定されることがある。

平日・土日祝を問わずつばめ号なら自由席でほぼ確実に座れる。

途中駅であろうと窓側の座席に座れる時間帯が多い。

1日を通してガラガラと言っても過言ではない。

東北新幹線

東北新幹線

東北新幹線にて自由席があるのはやまびこ・なすのの2種類と山形新幹線のつばさ号に限られる。

それぞれ準速達・各駅停車という特徴を持つ。

最速種別はやぶさ号、運転が稀ははやて号は「全車指定席」で自由席がない。

自由席のある列車では、東京~宇都宮にて特に混み合う。

福島県内から北側の東北地方エリアは比較的空いている。

やまびこ号

やまびこ号はやや停車駅が多い準速達列車であるが、栃木県内・福島県内にて若干ながら通過駅がある。

自由席は10両編成だと1~5号車、一部は1~7号車である。17両編成ではさらに12~17号車も自由席になる。

平日だと、朝夕を除いては全線を通じて途中駅からでも座れる可能性は結構残るが、窓側の座席は下りは始発の東京駅、上りは福島駅までが限界。

土日祝では途中駅からだと自由席が満席のために座れないことがある。午前中の大宮駅からの乗車だと座れないケースが目立つ。

準速達とはいえ、はやぶさ号に自由席がないこともあり、東京~仙台間の移動手段として割安なやまびこ号の自由席を選択する人が多い。

この関係から、土日祝を中心に自由席は混雑しやすく満席になりやすい。

なすの号

なすの号は各駅停車ということもあって長距離利用の乗客はこれを利用することが少ない。

しかも最長運転でも東京~郡山に限られるため、首都圏エリアのみの利用をターゲットとしている列車でもある。

自由席は10両編成中1~6号車。17両編成だとさらに12~17号車も自由席になる。

平日・土日祝を問わずなすの号に限っては自由席でほぼ確実に座れる。

途中駅であろうと最低でも通路側の座席に座れるだろう。

1日を通して空席が残るほど空いている。本当に混雑するのは大型連休の一部の日くらいに限られる。

山形新幹線(つばさ号)

山形新幹線

山形新幹線のつばさ号は、自由席が2両分しかない。

東京~福島間ではやまびこ号と併結して走るが、やまびこ号よりもつばさ号の方が混雑する。

東北新幹線の区間内では自由席はまず空席がないと考えてよい。

山形新幹線の単独区間(奥羽本線)においても、福島~山形間は混雑しやすい。

平日はまだ通路側の座席にて空席があるが、土日祝となれば窓側・通路側ともに埋まる。

上越新幹線

上越新幹線

上越新幹線は東京駅乗り入れの新幹線の路線の中では最も空いている。

とき・たにがわの2種類の列車がある。それぞれ速達・停車という特徴がある。

ただし、とき号でも通過駅は列車にもよるものの、決して多いわけではない。

たにがわ号も日中は運転されていなく、東京~高崎の停車型列車は北陸新幹線が担っている。

とき号

最速種別のとき号でも平日は1日を通して空席が目立つ。窓側の座席でも空いている。

本当に満席になるのは大宮~新潟間がノンストップ運転になる「とき311号」くらい。これは「スーパーとき」と呼ばれることがあるように、停車駅が極限まで絞られた列車のため、例外的に混雑する。

これ以外は停車駅が多く、自由席・指定席どちらも空いている。

東京~高崎間は利用者が多いものの、下りで上野駅、大宮駅などから乗っても座れる。上りで高崎駅から乗っても座れることがほとんど。

東北新幹線のやまびこ号、北陸新幹線のはくたか号と比べても所上越新幹線のとき号は圧倒的に空いている。

たにがわ号

各駅停車のたにがわ号は1日を通して空いている。

最長運転でも東京~越後湯沢に限られるため、首都圏エリアのみの利用をターゲットとしている列車でもある。

平日・土日祝を問わず自由席でほぼ確実に座れる。

途中駅であろうと窓側の座席に座れることが多く、自由席で満席になる光景とは無縁の存在でもある。

1日を通して空席が残るほど空いている。大型連休でも乗車率が100%超になるのは珍しい。

北陸新幹線

北陸新幹線

北陸新幹線は2015年3月14日に開業した路線だが、以前から長野新幹線として暫定開業していた。

しかし、金沢延伸されてからは混雑が一気に激しくなったのは確か。

自由席の設定があるのははくたか・あさま・つるぎの3種類のみ。

それぞれ準停車・各駅停車・金沢~富山間シャトル便という特徴がある。

最速種別かがやき号は「全車指定席」のためそもそも自由席が存在しない。

はくたか号

はくたか号は東京~金沢の全区間を運転する列車で、大宮~長野間の一部駅を通過する。

自由席は12両編成中1~5号車。5両分が自由席に設定されているものの

平日だと、朝夕を除いては長野駅以北だと途中駅からでも座れる可能性は結構残るが、窓側の座席は下りは東京駅、上りは金沢駅~富山駅でないと座れないことが多い。

土日祝では途中駅からだと自由席が満席のために座れないことがある。午前中の下りの大宮駅からの乗車だと座れないケースが目立つ。

準速達とはいえ、かがやき号に自由席がないこともあり、北陸新幹線にて自由席を選択する人が狙う列車である。

しかも本数も1時間当たり1本しかない。これも自由席が混雑する理由の1つである。

あさま号

あさま号は各駅停車ということもあって長距離利用の乗客はこれを利用することが少ない。

しかも最長運転でも東京~長野に限られるため、首都圏と長野県内のみの利用をターゲットとしている列車。

自由席は12両編成中1~5号車。はくたか号と同じ。

平日・土日祝を問わずあさま号に限っては自由席で最低でも通路側はほぼ確実に座れる。

1日を通して空席が残るほど空いている。本当に混雑するのは三連休以上の連休の一部の日くらいに限られる。

つるぎ号

つるぎ号は金沢~富山の区間運転のみの列車。

年中例外なくガラガラの状態である。自由席でも途中駅に当たる新高岡駅を含めて窓側の座席に座れる。

全国の新幹線の中でも最も空いている列車である。

北陸新幹線の敦賀延伸が開業するまでは特急サンダーバード号の延長線上という性質に当たる。



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