【九州新幹線】みずほ/さくら/つばめの違いの一覧

九州新幹線の種別

九州新幹線(博多⇄鹿児島中央)の種別はみずほ・さくら・つばめの3つ。それぞれの違いは停車駅、所要時間、特急券の料金、運転本数、混み具合にある。

列車名が異なることで様々なポイントで相違点が見られる。共通点があるのは否定できないが、変わっているところがほとんど。今回はこれら3種類を比較して一覧化した。


早見表:のぞみ・ひかり・こだまの違い一覧

◆早見表|みずほ/さくら/つばめの違い
みずほ さくら つばめ
性質 速達 準速達 各駅停車
停車駅 熊本
(一部は久留米・川内に停車)
新鳥栖・久留米・熊本・川内
(毎時1本は熊本以南は各停)
すべての駅
所要時間(東京→新大阪) 1時間16分 1時間30分くらい 1時間48分くらい
料金 10,450円 10,450円 10,450円
本数(昼間の標準) 0-1本 2-3本 1本
乗車率 混雑しやすい ふつう ガラガラ
使用車両 N700系、800系

※定期列車のダイヤの場合。臨時列車は所要時間が長くなる便がほとんど。

※さくらの所要時間は各列車毎に大きく異なる。停車駅がバラバラのため。

停車駅

駅名 みずほ さくら つばめ
博多
新鳥栖
久留米
筑後船小屋
新大牟田
新玉名
熊本
新八代
新水俣
出水
川内
鹿児島中央

◯=すべての列車が停車
△=一部列車が停車
|=通過

九州新幹線の区間に当たる博多~鹿児島中央間では、すべての列車の停車駅は熊本駅の1駅のみ。それ以外は便ごとで異なる。

みずほ号は、熊本駅には停車し、さらに久留米駅・川内駅に一部のみが停車する。

さくら号は、新鳥栖・久留米・熊本・川内の4駅には必ず停車する。さらに、一部はそれ以外の駅にも止まる。毎時1本は熊本~鹿児島中央は各駅停車になる。

つばめ号は完全に各駅停車であり、こちらは例外なくすべての駅に停車する。通過駅は1つも存在しない。

所要時間

種別/区間 博多~熊本 博多~鹿児島中央 熊本~鹿児島中央
みずほ 32分 1時間16分 43分
さくら 38分 1時間28分 47分
つばめ 50分 1時間48分 57分

みずほ号が最速列車。博多~鹿児島中央間を約1時間16分ほどで結ぶ。停車駅による違いがみられるが、途中駅が熊本駅の場合のみならこれが標準所要時間になる。

さくら号は停車駅が列車ごとでかなり異なるため、実際の所要時間はそれによる違いが大きい。熊本~鹿児島中央間は「各駅停車」として運転される便だと遅い。

この区間ではつばめ号の代わりの役割を果たしている。

つばめ号は後続の列車の通過待ちの時間が大きいこともあって、所要時間は±10分程度違ってくる。

料金

九州新幹線の種別ごとの料金の違いはまったくない。

速達型の種別で加算料金が適用されるのはあくまでも東海道新幹線および山陽新幹線の区間内に過ぎない。

自由席特急券のみならず、指定席特急券、グリーン車特急券に関しても同一区間同一料金となっている。

>>九州新幹線と山陽新幹線、乗り継ぎ割引はゼロ!? 運賃は別料金!

普通車指定席

<普通車指定席の特急料金>
種別/区間 博多~熊本 博多~鹿児島中央 熊本~鹿児島中央
みずほ 5,130円 10,450円 6,940円
さくら
つばめ

山陽新幹線の新大阪~博多間ではみずほ号はのぞみ号と同じく指定席・グリーン車だと加算料金がかかる。

九州新幹線の博多~鹿児島中央間ではそのような制度はない。みずほ・さくら・つばめのどれに乗っても料金は同じ。

みずほ号・さくら号の一部は山陽新幹線へ直通するが、普通車指定席で加算料金が発生するのはJR西日本エリアになる山陽区間のみに該当する。

JR九州エリアになる博多から鹿児島中央までは+210~310円の追加料金はない。

グリーン車指定席

<グリーン車指定席の特急料金>
種別/区間 博多~熊本 博多~鹿児島中央 熊本~鹿児島中央
のぞみ 6,670円 13,020円 8,480円
ひかり
こだま

前述の通り、九州新幹線の区間内ではグリーン車でも種別ごとの料金の違いはない。

最速のみずほ号でも加算料金はかからない。さくら・つばさと同じ料金になる。

山陽新幹線へ直通する列車でもシステムは変わらない。

自由席特急券

<普通車自由席の特急料金>
種別/区間 博多~熊本 博多~鹿児島中央 熊本~鹿児島中央
のぞみ 4,610円 9,930円 6,420円
ひかり
こだま

もちろん、普通車自由席も種別による値段の違いはなく、「同一区間・同一料金」のシステムとなっている。

普通車指定席よりも520円安い料金に設定されている。

運転本数

<駅ごとの1時間当たりの運転本数>
停車駅/種別 みずほ さくら つばめ
博多 0-1本 1-2本 1本
久留米 1-2本 1本
熊本(下り) 0-1本 1-2本 0-1本
川内 1-2本 0-1本
鹿児島中央 0-1本 1-2本 0-1本

日中の閑散時の東海道新幹線の1時間当たりの種別ごとの運転本数はこのようになる。

さくら号が毎時1、2本、つばめ号が1本運転されている。

みずほ号は不定期で、1時間おきに走っているわけではない。朝夕の運行が多く、昼間のデイタイムは運転がないときが多い。

混雑状況の違い

<主要区間ごと混み具合の感想>
主な区間 みずほ さくら つばめ
博多~久留米 1日を通して混雑 混雑していることが多い 空いている
久留米~熊本 ふつう
熊本~鹿児島中央 ふつう 空いている

みずほ号は1日を通して乗車率が高く、自由席は乗客が多い状態になりやすい。満席までにはならなくても、通路側の座席は埋まる光景が主流。

指定席でも通路側さえ埋まる時間帯がかなり多い。

さくら号は博多~久留米間は乗車率が高い傾向にある。久留米駅以南では「ふつう」になり、熊本~鹿児島中央間は空いている時がほとんど。

つばめ号は1日を通して空いている。主要駅間を行き来する人は通過駅のある種別を好むため、各駅停車のつばめ号は空席が目立つ。

参照:【新幹線】さくら号の自由席・指定席の混雑状況を時間帯ごとに調査

他の新幹線の種別とその違い

路線 現存する種別
東海道新幹線 のぞみ、ひかり、こだま
山陽新幹線 のぞみ、ひかり、こだま、みずほ、さくら
北海道新幹線 はやぶさ、はやて
東北新幹線 はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの、こまち(秋田)、つばさ(山形)
上越新幹線 とき、たにがわ
北陸新幹線 かがやき、はくたか、あさま、つるぎ

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