DELLのパソコンが壊れやすい理由について、どんな事情が背景になるのか。そして、故障したときのサポート体制はどのようになっているのか。
結論を言うと、DELLの耐久性や壊れた時の支援システムの評判は良くない。国内のPCメーカーより劣り、「価格.com」の口コミなどでは低評価に関するコメントが目立つ。
デスクトップPC、ノートPC、タブレットなどのいずれの製品でも似たようなコメントが多い。初期不良も少なくないようだ。家電量販店で販売されているものも、BTOのものも似たり寄ったりである。
DELLが壊れやすい原因
主な原因 | 詳しい内容 |
生産が中国の工場で実施 | DELL製品は中国で生産される。精密機器のため、手抜き作業が考えられる。 |
輸送中のダメージ | 海外から輸入されるため、輸送中にダメージを受ける確率が上がる |
※他社の海外メーカーと共通する点が多い |
DELLのパソコンが全体的に壊れやすい現状の理由として、上のような内容が挙げられる。
生産国が中国が拠点となっていて、品質管理の徹底度が日本国内のメーカーに比べて劣っているためだと考えられる。
さらに、本体を輸入することで輸送中の破損に遭うリスクが上がる。輸送距離が長くなる分、途中で何らかのダメージを受けるリスクが出てくる。
中国製は不安材料の1つ
今日で日本の企業も生産拠点を中国などの物価の安い新興国にしているところが多い。パソコンの業界でも同じことが言える。
DELLはアメリカ系の外資系企業だが、中国の安価で豊富な労働力を求めて中国でPCの生産を行っている。日本国内ではそれらを輸入して販売を行っているだけに過ぎない。
やはり、日本やアメリカなどの先進国で生産されている製品と比べると中国製の製品という点では不安材料になる。
直ちに「中国製=品質が悪い」という形にはならないのは確かだが、確率としてはハズレに当たる可能性が上がる。
輸送中の破損
DELLのパソコンは完成品として中国から日本へ輸入される。しかし、その途中でダメージを受けることがある。
精密機器のため梱包は厳重に行われているが、それでもちょっとした激しい振動で性能が落ちてしまったり、最悪の場合は動かないこともあり得る。
日本国内メーカーでも輸送中に壊れてしまうことはある。しかし、運ばれる距離が日本国内の道中だけに限られるため、輸入に頼るDELLの方が輸送に起因する故障が起こりやすくなる。
外見的には傷や凹みがなくても、パソコン内部で衝撃で部品が破損してしまうことがよくある。こうなると正常なのか壊れているのかは実際に使用してみないとわからない。
精密機器そのものの弱点でもある。輸送中に破損が原因で壊れやすいという印象がつくのも否定はできない。
1番の問題はサポート体制
DELLのデメリットは壊れやすさではない。実際にところ、故障する頻度はメーカー各社では大きな違いはない。
問題はいざ壊れた時のサポート体制である。日本国内のメーカーならコールセンターがあって、しかもそれは国内にあり、電話オペレーターも日本人である。
一方の外資系企業であるDELLの場合は日本向けのコールセンターでも外国人が担当していることが多い。拠点も国内だけでなく、中国などの海外にもある。
日本語の能力がそれほど高くはなく、話をしても通じないというコメントは結構見っける。故障から修理までの流れさえもつかめないこともある。
1年間は保証有り、さらに任意で3年間の保証がつけられる制度があるが、実際に壊れた場合のサポート体制の質に劣ってしまうのは確か。
これがDELLの良くない評価の一員となっているのは確かだろう。
他社のPCはどんな感じ?
本拠地の国 | メーカー |
日本 | ドスパラ、マウスコンピューター |
アメリカ | HP |
中国 | LENOVO |