年寄りが通勤ラッシュに電車・バスに乗車するのは困難かつ迷惑か!?

満員電車・バスになる通勤ラッシュで年寄りが乗車するのは迷惑な行為なのか。

足が悪くて座席を譲ってもらわないとキツイ人たちが、あえて利用者が集中する時間帯に公共交通機関で移動するのは、周囲の人たちに気を遣わせるため避けるべきとの意見が少なくない。

最近だと優先席でも高齢者や身体障害者がいても座席を譲らない人がいることが社会的な問題になりつつある一方、混雑するのがわかっている時間に電車・バスに乗るのもまた迷惑をかけるとして、良いことではないとみなされやすい。


通勤ラッシュはもはや戦争

戦争状態の朝ラッシュのピーク

出典:www.youtube.com/watch?v=BN-Me4OoKcU

通勤ラッシュは通勤通学で公共交通機関を使う人にとってはもはや戦争である。

座席の席取り合戦が起き、先を急ぐ人たちで溢れかえる。誰もが「座りたい」、「早く行きたい」という気持ちでいっぱいになりながら移動するのが朝夕の通勤ラッシュである。

そんなところに仕事を引退した高齢者がいることは、周囲の人たちにとっては迷惑になるかもしれない。

電車・バスで争奪戦で勝ち上がって座席に座れた人を年寄りが譲ってもらおうとする行動は、簡単に言えば「席を奪い取った」と思われる根源になるかもしれない。

日中の時間帯なら心に余裕がある人が多くなるが、通勤ラッシュの朝夕は心にゆとりがない状態になりやすい性質もある。

戦争状態の朝夕の公共交通機関に高齢者が乱入するのは、周囲の人たちは「可能な限り通勤ラッシュは避けてほしい」という気持ちになるだろう。

>>【レベル別】鉄道の混雑率の目安! 数値ごとの体感

高齢者自身も不快になる通勤ラッシュ

通勤ラッシュの現実 詳細な内容
身体的に負担が大きい 乗車率が高くて体が圧迫する状態になる。ドア付近では押し合い、車内も身動きが取れない空間に乗り込むのは高齢者には困難。
他人に気を配る余裕すらない 満員電車は誰もがストレスを感じる。他人に気を配る余裕がないレベルに。年寄りに座席を譲るという発想すら生まれにくいほどストレスに。
優先席にすらたどり着けない 混雑が激しいと車内で身動きが取れないため、優先席を譲ってもらおうとお願いに行こうとしても、そもそも優先席のある車内奥までたどり着けない。

身体的負担が大きくて乗車困難

高齢者は乗車困難な満員電車

すでに満員の状態の電車やバスに乗ろうとしても、そもそも座席がある車内奥にたどり着くことすら困難なのが現実的な光景だろう。

ドア付近で乗客同士が押し合っている状態のところに、足が悪い年寄りが乗車するのは不可能と考えてよい。

満員電車に乗る混むためには、まずすでに乗車している乗客を押し込む力がないといけない。さらに、押し合っている状態からかかる他人の圧力にもにも耐えないといけない。

他人に気を配る余裕すらない

通勤ラッシュは戦争状態というが、それは心に余裕がない状態になることを表す。誰もがストレスを大いに感じるのが朝夕の満員電車やバスである。

ここで感じるストレスの大きさは戦場にいる兵士と同じくらいのレベルだとする研究結果も出ている。

命を落とすかもしれない臨戦態勢の兵士が周囲の人たちに気を配る余裕があるかと問われると完全に「いいえ」になるだろう。

実際の通勤ラッシュの公共交通機関の車内もそんな状態に乗客は陥っている。座席を譲ってもらおうと考えても、そうはなってくれないと考えてよい。

参照:満員電車のストレスの目安とは!? 混雑ごとにレベル分け

優先席にたどり着けない

そもそもあまりにも混みすぎていて優先席までたどり着けないという問題も生じる。すでに満員状態の電車やバスに乗ろうとしても、車内に入れるスペースはドア付近だけという事例が多い。

優先席があるところまで中に入っていこうとしても、他の立ち客がいるために足を運べない。うまく人をかき分けて行こうとしても、それが可能なほどスペースには余裕がない。

鉄道を例にすると、混雑率が120%以上にも達する路線となれば、ドア付近に立って乗車するのがやっとの状態になる。

高齢者がそれほどまで混雑した電車やバスに乗り込むのは物理的に不可能以外何ものでもない。

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