鉄道の電気代の目安とは!? 電車1kmの運転で50~100円

電車の電気代の目安

電車の電気代の目安について。鉄道を1km走らせるのにかかる具体的な金額を調査してみた。

結論を言うと、8~10両編成の列車で計算すると1km当たりの電気代は約50~100円ほどに収まるようだ。思った以上に安い値段であると感じた。

実際には車両や乗車率によって異なる。特に車両の性能による差は大きい。

旧式の電車だと100円を超える水準になる一方、最新のVVVFインバータ制御で回生ブレーキが搭載されている車両だと50円に近い金額に下がる。



電車の電気代の目安

同じ電化された路線でも使われる車両によって消費する電力には違いがある。旧式の車両ほど大きく、最新鋭ほど少なくて省エネである。

首都圏をカバーするJR東日本で使われている電車を例に挙げると、車両ごとの電気代の目安は以下のようになる。

鉄道車両 キロ当たりの電気代 概要
115系 90~110円 鋼鉄製の車両
211系 70~100円 抵抗制御
E233系 50~70円 VVVFインバータ制御
※8~10両編成、平地での走行の場合と仮定

電車の場合は気動車とが違って減速時でも回生ブレーキを使用することで電気を発電して架線に送ることができる。

鉄道の電力設備としては減速の際のエネルギーを有効活用することができるため、消費電力は加速の際に使うエネルギーからこれを差し引いて計算する。

これらの要素も踏まえると、基本的には電車の運行にかかる電気代はキロ当たり50~100円程度が相場になるという考えに至る。

家庭用電気よりも安い

電気料金の単価が安い鉄道

膨大なエネルギーを使用するはずの鉄道の電気代が意外に安い値段だと感じている人は多いはず。回生ブレーキなどを考慮してももっと高いと思うだろう。

電車の運行で使う電力は一般的な100Vの家庭用電気でもなく、200Vの工業用電気でもない。鉄道専用の電力を使う。

電圧は直流区間だと1,500Vが主流である。一般用途よりかなり高圧である。電力会社とも特別の大口契約を行っているためその分単価が下がる。

さらにJR・私鉄などの大手鉄道事業者では電力会社のほかに商社などからも安い値段で電気を買っている。

さまざまな背景から電車の電気代の相場はかなり安い金額になり、1km当たりでも100円以下に収まる理由を形成している。

気動車と比べると

電化されている鉄道路線と気動車を使う非電化路線を比べると、車両を1km走らせるのにかかる光熱費は大きな差がある。

鉄道車両 キロ当たりの光熱費 概要
電車 90~110円 電気代が安い
気動車 150~200円 燃料代が高め
※8両編成、平地での走行の場合と仮定

>>気動車の燃費の目安とは!? 1リットル当たり800mが基準

電車の場合だと、上で述べたように1kmでも100円以下に収まる。経済的な交通手段であることがわかる。

気動車の1人当たりの消費エネルギー

気動車の場合だと、2両編成でも燃費はそもそも1リットル当たり2km程度が限界。1kmに換算すると500㏄の燃料を消費する。

連結する車両数が多くなれば、消費する燃料もキロ当たりでも1.5リットル程度にはなる。こうなると、燃料代は1km当たり最低でも150円~200円またはそれ以上はかかる。

ただ、電化路線においてはランニングコストとしてかかる経費は電気代だけではない。気動車との違いを言うと、架線や電柱の維持管理費である。

気動車なら線路さえあれば自走できるものの、電車だと集電元の架線が必要になる。架線そのものも消耗品であるため、ワイヤーを定期的に交換する必要がある。

利用者が少なくて本数が少ない路線では、電化路線を強行すると思わぬ経費がかかる可能性があるのがデメリットだろう。

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