地元に友達がいない、あるいはその数が少ないと悩んでいる人が結構いるようだ。大学生や社会人となって故郷を離れたものの、中学時代や高校時代の友人が欠如していることが問題と捉える人は少なくない。
帰省した時に会えるような仲のいい人がいなく、成人式と時に一緒に参加する人がいない、結婚式に呼ぶ人がいないという問題だ。
さらには、将来的に地元に戻って生活するという人もいる。そんな時は何かと知り合いがいないと生活に支障をきたす可能性がある。
地元に友達がいないのは問題あり・なしを分析
将来地元で生活 | 友達無し | 詳細 |
地元に戻る予定 | 問題あり | 暮らしに不便を感じることも
特に地方部の田舎は地域内の人間関係が濃厚に |
他の地域で生活 | 問題なし | 関わる機会が減るため問題なし
新たに友達を作るのが大切に |
※都市部は地元での人間関係が希薄、地方部は人間関係が多いに重要になりやすい |
地元に友達の人数に関しては多くても少なくてもそれほど問題にはならない。1人でもいれば、どこにいても何か支障をきたすということはない。
問題はまったくいない場合である。友人がが1人もいないとなると、中学時代や高校時代を過ごした地域で今後も暮らしていくのであれば、問題になるかもしれない。
ただ、ここでも都市部と地方部では大きく異なる。何かと問題が出やすいのは地方部の田舎になる。
>>【大学生編】友達が少ない! これは恥ずかしいことなのか考察
地方部は人間関係が濃密
地方の田舎では人間関係が濃密な傾向にある。中学・高校時代に過ごしてきた人達と一生涯にわたって何らかの関係を保つことが多い。
自治会の活動や仕事での関係でも関わりあっていくことが少なくない。人口が少ない地域ほどこの傾向が強くなる。
高校卒業後は大学進学のために都市部で引っ越すが、就職は地元でするという人がいる。これは「Uターン就職」と呼ばれるものだが、この場合だと地元の友達と再び濃い関係を持つことになりやすい。
「Uターン転職」に関しても時期が違うだけで、基本的には同じである。かつての知合いとの関係が求められやすい。
都市部は人間関係が希薄
都市部の場合は、そもそも人口が多いことから、地元での知り合いともかかわっていくことはそう多くはない。
自治会の活動も活発ではないことが主流で、ほかの地域から移り住んできたという例も多いことから、中学・高校時代の友達よりも新たに知り合う人との人間関係が重要になってくる。
仕事の関係ではまったくの知らない人とビジネスをすることになるだろう。したがって、地元の中でのコミュニティはそう重要ではない。
都市部では、コミュニティとはスマホのLINEだけというケースも少なくはない。
帰省しても遊ぶ友達がいない問題
ところで、ほかの地域に普段は住んでいるが長期連休などで帰省したときに遊ぶ友達が地元にはいないという点で悩んでいる人がいる。
この点は特に問題はない。なぜなら、帰省しても遊ばなければ問題ないからである。あるいは、帰省する頻度や日数を少なくすればそれで済む。
嫌でも中学・高校時代の友達を会うような機会はほとんどないだろう。地元に住んでいるわけではないため、あくまでも生活基盤が今住んでいる新天地である。
どちらかといえば、今住んでいる地域での人間関係の方がよっぽど大切といえる。
実際のところ、地元に友達がいないという理由で実家に帰省しないという人も一定数はいる。さらに、このような理由で滞在期間を少なくする人もいる。
よって、「帰省しても遊ぶ友達がいない」という点では特に大きなデメリットはない。
成人式で一緒に行動する人がいない
高校卒業後に進学で地元を離れたものの、故郷に友達がいないという人で最初に悩むのが成人式ではないか。
「成人式には参加したいが、一緒に行動する人がいない」という問題が発生する。こちらもまた、都市部よりも地方部で問題が顕著になる。
成人式は一生に一度しかない行事である。もし参加するかしないか迷った場合には参加した方がよいという意見が圧倒的多数派である。
しかし、地元に友達がいないとなると、市町村ごとで行われる成人式に参加しても孤独・孤立して一人ぼっちになってしまうかもしれない。
このような不安な点があり、成人式に参加することで逆に嫌な気持ちになってしまうことも考えられる。地元に友達がいない人で、最初に感じる悩みがこの成人式であろう。
ただ、成人式はあくまでも1回きりの行事である。友達がいないことで一人ぼっちになったとしても、それ以降は関わらないのであればまったく問題にはならない。
特に、将来的にも地元で暮らす予定がないのであれば、一人ぼっちでもその日だけ我慢すれば済む。もし、成人式に参加するかしないかで迷っているのであれば、大いに参加するべきと考える。