商工組合中央金庫の平均年収は約800万円と推定。他の政府系金融とほぼ同じ程度の金額。
ボーナスは6ヶ月分が支給。業績が良好な年度はさらに上積みされる。
年収ベースでは日銀、国際協力銀行、農林中央金庫、メガバンク3行とほぼ同じ水準。
平均年収は800万円前後と算出
商工組合中央金庫はでは給与に関する資料は公開されていない。そのため、ここでの年収は推定値ではある。
とはいえ、全従業員で換算すると低く見積もっても、平均年収は800万円前後になる。
これには基本給・賞与・各種手当(時間外勤務手当、休日勤務手当、昼食費補助、通勤手当等)などすべてが含まれている。
こうした事情から業界規模を考えても、正規雇用(正社員)であれば少なく見積もっても平均800万円前後には達すると推定。
ボーナスは5ヶ月分
商工組合中央金庫のボーナスも年間で5か月分が支給(2019年度)。
一般的な銀行と同じように、業績連動型である。一方、計算式そのものは職種や所属する部署で異なるわけではない。
金融業では店舗ごとの営業成績や個人評価で支給額が左右されるが、商工組合中央金庫は固定制。
賞与面でも「年功序列」の傾向がかなり強い。実力主義とは言い難い。
年齢ごとの年収の目安
商工組合中央金庫も総合職と担当職(一般職)の2つの職種がある。
担当職(一般職)は、原則として転居を伴う転勤がない反面、給料体系は低めに抑えられている。
総合職
商工組合中央金庫の総合職の平均年収は900~1,000万円程度と推定。年齢ごとの目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 900-1,500万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
年齢別では、20代は400~600万円、30代は600~1,000万円、40代及び50代は700~2,000万円になるだろう。
商工中金では、総合職でも「フリーコース」と「特定エリアコース」の2つがある。
フリーコースは全国転勤がある職種。特定エリアコースは特定の地域内のみの勤務で、エリア外への転勤がない職種。
引っ越しを伴う転勤がある職種のフリーコースは手当が付くため、年収ベースでは若干特定エリアコースを上回る。
それでも、いずれも上記の範囲内の年収になるだろう。
担当職
担当職の平均年収は600~650万円と推定。女性行員が多数派の職種。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-400万円 | 25-30万円 | 40-85万円 |
25-29歳 | 350-500万円 | 25-40万円 | 50-80万円 |
30-34歳 | 450-700万円 | 30-50万円 | 70-100万円 |
35-39歳 | 550-800万円 | 35-55万円 | 80-150万円 |
40-44歳 | 600-900万円 | 40-60万円 | 100-150万円 |
45-49歳 | 600-900万円 | 40-60万円 | 100-200万円 |
50-54歳 | 800-900万円 | 45-60万円 | 150-250万円 |
55-59歳 | 800-900万円 | 40-65万円 | 120-250万円 |
年齢別の年収の目安は上記の通り。
20代で300~500万円、30代で500~800万円、40代及び50代で700~900万円が目安。
担当職の仕事内容は窓口業務を中心に営業を支えることが中心。
総合職に比べると給料は確実に低い。一般的な銀行の一般職並み。
こちらも女性職員がほとんどの職種。転居を伴う異動はない。
最終学歴(大卒・院卒)ごとの年収の差
商工組合中央金庫の最終学歴ごとの平均年収は特に大きくは違わない。総合職に視点を置いても、院卒(修士了)、大卒(学部卒)ともにおよそ800万円と推定。
次に初任給について。入社直後の基本給は最終学歴によって差が見られる。
商工組合中央金庫の初任給(総合職)
- 院卒:205,000円
- 大卒:205,000円
出典:リクナビ2021「(株)商工組合中央金庫」
初任給に限ってみれば、商工組合中央金庫は他行に比べると大きくリード。大卒で30万円を突破。
年齢が上がれば上がるほど役職や評価での給料の差が出てくるが、初期の段階では相当高い。
業種 | 会社名 |
---|---|
メガバンク | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、北陸銀行、北海道銀行、京都銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、SMBC信託銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険会社 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、UBS、モルガンスタンレー、シティバンク、JPモルガン、BNPパリバ、クレディスイス、バークレイズ、バンクオブアメリカ |
政府系 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では銀行、保険、証券等の金融業界の平均年収および給料体系について解説。