大和証券の平均年収は約800万円と推定。職種別では、総合職が900~1,000万円、エリア総合職が650~700万円、カスタマーサービス職は500万円がそれぞれの平均年収と算出。
証券会社としては標準的な金額、高くも低くもない。
ボーナスは約6ヶ月分が支給される傾向だが、業績連動型かつ個人評価が反映。営業成績等によって変動するため、一律ではない。
年齢別では、特に総合職では35~40歳前後では年収1,000万円台に突入する社員が中心だが、エリア総合職とカスタマーサービス職はそうではない。
平均年収は800万円前後と算出
大和証券では給与に関する資料は公開されていない。そのため、ここでの年収は推定値ではある。
とはいえ、全従業員で換算すると低く見積もっても、平均年収は800万円前後になる。
これには基本給・賞与・各種手当(通勤手当、超過勤務手当、家族手当、昼食手当、寮・住宅補助、保育施設費用補助、出産一時金(1・2人目62万円、3人目以降別途お祝い金200万円)、介護帰省手当)などすべてが含まれている。
こうした事情から業界規模を考えても、正規雇用(正社員)であれば少なく見積もっても平均700万円前後には達すると推定。
年度 | 平均年収 |
---|---|
2019年 | 10,148,402円 |
2018年 | 10,569,221円 |
2017年 | 10,451,109円 |
2016年 | 10,723,707円 |
2015年 | 12,121,322円 |
2014年 | 11,705,807円 |
2013年 | 11,527,064円 |
大和証券の正社員・臨時従業員の平均年収は「有価証券報告書」にて公表されていて、2019年度では1,015万円という金額が出ている。
ただし、これはあくまでも持ち株会社である「大和証券グループ本社」の平均年収。従業員数はたったの600人。実際には、事業部である大和証券には数千人の従業員が在籍する。※9,179名(2019年3月末現在)
したがって、上記の有価証券報告書に記載の金額とは乖離している可能性がかなり大きい。
ボーナスは6ヶ月分
大和証券のボーナスは全社員の平均では年間で6ヶ月分が目安。
一般的な証券会社およびその他金融業界と同じように、業績連動型かつ個人評価が問われる。
業績給の配分はほぼ全員が一律の計算式によって算出されるが、個人評価分は社員個人の勤務態度や成績で変動。
一般的な並みの社員であれば、これらを合計すると年間で6ヶ月分ほどの支給になる。
全体的には、30歳前後までは「年功序列」の傾向がかなり強く、それ以降は個人評価による実力主義へと変わっていく。
年齢ごとの年収の目安
大和証券も総合職、営業総合職、エリア総合職、カスタマーサービス職の3つの職種がある。
エリア総合職、カスタマーサービス職は、原則として転居を伴う転勤がない反面、給料体系は低めに抑えられている。
総合職とエリア職の仕事内容の違いは特に明記されていなく、募集要項ではどちらも「入社後は、本人の適性に応じて、グローバル・マーケッツ部門、リサーチ部門、グローバル・インベストメント・バンキング部門、本社部門等の他部門や、グループ会社へのローテーションも行います。」と記載。
総合職
大和証券の総合職および営業総合職の平均年収は900~1,000万円程度と推定。年齢ごとの目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 900-1,500万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
年齢別では、20代は400~600万円、30代は600~1,000万円、40代及び50代は700~1,500万円になるだろう。
全国勤務型社員ということで、名前の通り全国もしくは海外への転勤がある職種。
将来的な幹部候補というポジション。出世のスピードは早めで、20代のうちに大半の社員は役職が付く。
なお、下記の部門別コース(専門職)も給料体系は総合職と同じ。
- インベストメント・バンキング業務
- セールス&トレーディング
- フィナンシャル・テクノロジー(金融商品開発、モデル開発、リスク管理等)
- リサーチ業務(アナリスト、エコノミスト等)
- IT業務(システム企画・開発、ITコンサルティング等)
通常の総合職との違いは、数理能力、論理的思考力、語学力、IT知識や会計知識など、高い専門性が求められる点と、入社後の配属部署が採用時に決定する点。
年収ベースではほとんど違いはない。
エリア総合職
エリア総合職の平均年収は650~700万円と推定。年齢別の年収の目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-400万円 | 25-30万円 | 40-85万円 |
25-29歳 | 350-500万円 | 25-40万円 | 50-80万円 |
30-34歳 | 450-700万円 | 30-50万円 | 70-100万円 |
35-39歳 | 550-800万円 | 35-55万円 | 80-150万円 |
40-44歳 | 600-1,000万円 | 40-60万円 | 100-150万円 |
45-49歳 | 700-1,000万円 | 40-60万円 | 100-200万円 |
50-54歳 | 800-1,000万円 | 45-60万円 | 150-250万円 |
55-59歳 | 800-1,000万円 | 40-65万円 | 120-250万円 |
20代で300~500万円、30代で500~800万円、40代及び50代で600~1,000万円が目安。
通常の「総合職」との違いは、引っ越しが必要な異動があるかないか、上級管理職への登用の有無くらいに限られる。
転勤がない分、総合職に比べると給料は確実に低い。
また、エリア総合職は女性社員がほとんどなこともあってか、勤続年数が浅い人が多めな点も、平均年収を下げる要因。
仕事内容も総合職を補完する性質が大きいため、その分給料の差が大きい。
カスタマーサービス職
カスタマーサービス職の平均年収は500万円と推定。年齢別では下記が目安。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-350万円 | 18-22万円 | 60-90万円 |
25-29歳 | 350-450万円 | 20-25万円 | 80-100万円 |
30-34歳 | 400-600万円 | 25-30万円 | 100-120万円 |
35-39歳 | 500-650万円 | 25-40万円 | 100-160万円 |
40-44歳 | 600-700万円 | 30-45万円 | 100-180万円 |
45-49歳 | 700-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
50-54歳 | 700-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
55-59歳 | 650-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
20代で300~450万円、30代で400~700万円、40代で600~800万円台、50代で700~800万円が相場。
総合職やエリア総合職と比較して低い金額。
仕事内容も問い合わせの対応が中心で、総合職を補完する性質が大きいため、その分給料の差が大きい。
最終学歴(大卒・院卒)ごとの年収の差
大和証券の最終学歴ごとの平均年収は特に大きくは違わない。総合職に視点を置いても、院卒(修士了)、大卒学部卒)ともにおよそ800万円と推定。
次に初任給について。院卒・大卒の違いはないものの、職種で大幅に異なる。
初任給は他の証券会社と大差ない金額。
総合職・エリア総合職の初任給は同じ金額だが、前者には住宅手当が追加される。実際の手取りは総合職の方が多め。
業種 | 会社名 |
---|---|
メガバンク | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、北陸銀行、北海道銀行、京都銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、SMBC信託銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険会社 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、UBS、モルガンスタンレー、シティバンク、JPモルガン、BNPパリバ、クレディスイス、バークレイズ、バンクオブアメリカ |
政府系 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では銀行、保険、証券等の金融業界の平均年収および給料体系について解説。