JCBの平均年収は約600万円。職種別では、総合職群(G職)は700万円、習熟職群(S職)は500万円程度と推定。
ボーナスは4ヶ月分前後が支給額の平均だが、個人評価によって変動するシステム。各社員によってやや差があり、全員が一律〇ヶ月分というシステムではない。
全体的な特徴として、金融業の中では銀行・保険・証券よりもやや低い。一方、クレジットカード会社、あるいは信販業界としては標準的な金額。
平均年収は700万円前後と算出
JCBでは給与に関する資料は公開されていない。今回の年収は推定値ではある。
とはいえ、全従業員で換算すると低く見積もっても、平均年収は600万円前後になる。
これには基本給・賞与・各種手当(通勤手当・特別出勤手当、時間外・休日・深夜勤務手当・住宅手当、別居手当)などすべてが含まれている。
ボーナスは4ヶ月分
JCBのボーナスは年間で基本給の4ヶ月分が支給額の平均値。
とはいえ、実際のところは業績と個人評価によって賞与の支給額が変わる会社が多いが、JCBもその例外ではない。
営業成績や勤務態度が良好な社員は多めに支給される一方、そうではない社員は少ない金額しか支給されない。
製造業のような一律に基準内賃金の〇ヶ月分という計算方法ではない。勤続年数もほとんど考慮されない。
基本給と昇給について
基本給と昇給に関してはどちらかというと年功序列型の傾向が大きい。
昇給は基本的に定期昇給、毎年自動的に基本給は上がっていく。
新卒間もない時期の基本給は初任給通り20~22万円ほど。
入社5年目くらいで25~27万円、10年目で28~30万円程度が目安。
総合職群(G職)であれば、マネジメントを目指す職種という性質から、特に評価が高くはない社員でも、最低中間管理職にはなれるまで昇格が続く。
年齢ごとの年収の目安
JCBでは「総合職群(G職)」「習熟職群(S職)」の2つの職種がある。
それぞれ基本給が異なるのみならず、昇進のスピードや住宅手当や別居手当の有無で異なる。これにより、年収差も大きい。
総合職群(G職)
JCBの総合職群(G職)の平均年収は700万円程度と推定。総合職に該当する職種。年齢ごとの目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 900-1,500万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
20代は450~600万円、30代は700~1,500万円、40代及び50代は700~1,500万円になるだろう。
大卒(学部卒)・院卒(修士課程修了)いずれも社内で最も給料体系が高い職種。
新卒採用の場合、勤続年数ごとの年収の目安は以下の通り。
- 1年目:350万円
- 3年目:500万円
- 5年目:700万円
- 7年目:800万円
- 15年目:1,000万円
いずれも給料体系はいずれも同じだが、男性行員が多いこともあって勤続年数が長く、その分平均年収の数値が高め。
習熟職群(S職)
習熟職群(S職)の平均年収は500万円と推定。女性社員がやや多い職種。
下記は年齢ごとの推定年収の目安を示した表。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-350万円 | 18-22万円 | 60-90万円 |
25-29歳 | 350-450万円 | 20-25万円 | 80-100万円 |
30-34歳 | 400-600万円 | 25-30万円 | 100-120万円 |
35-39歳 | 500-650万円 | 25-40万円 | 100-160万円 |
40-44歳 | 600-700万円 | 30-45万円 | 100-180万円 |
45-49歳 | 700-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
50-54歳 | 700-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
55-59歳 | 650-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
20代で300~450万円、30代で400~700万円、40代で600~800万円台、50代で700~800万円が年収の目安の範囲。
総合職群(G職)の同年代の社員と比較すると、習熟職群(S職)ではおよそ100~150万円ほど年収が低い。
他社では「エリア限定職」「一般職」と呼ばれる職種に相当。転居を伴う異動は基本的にない。
業務内容こそは総合職群(G職)と大きな違いはないものの、総合職群(G職)は男性社員が中心な一方、こちらは女性が多い職種。
近年は男女での仕事内容の違いは幾分なくなりつつあるものの、まだまだ顕著なのも否定の余地がない。
最終学歴(大卒・院卒)ごとの年収の差
JCBの最終学歴ごとの平均年収は特に大きくは違わない。院卒(修士了)、大卒(学部卒)ともにおよそ700万円と推定。
次に初任給について。大卒・院卒・短大卒で異なる。
初任給はあくまでも基本給のみを指す。職種や赴任地域によっては相応の手当が別途支給される。
入社後数年間は年収ベースでの違いは年功序列に近く、個人間の収入の違いはほとんどない。しかし、20代後半からは徐々に役職や個人評価によって差が生まれる。
業種 | 会社名 |
---|---|
メガバンク | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、北陸銀行、北海道銀行、京都銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、SMBC信託銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険会社 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、UBS、モルガンスタンレー、シティバンク、JPモルガン、BNPパリバ、クレディスイス、バークレイズ、バンクオブアメリカ |
政府系 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では銀行、保険、証券等の金融業界の平均年収および給料体系について解説。