三井住友カードの平均年収は約700万円。職種別では、総合職は800万円、総合職(地域型)は600万円程度と推定。
ボーナスは5.5ヶ月分前後が支給額の平均だが、個人評価によって変動するシステム。各社員によってやや差があり、全員が一律〇ヶ月分というシステムではない。ただ、メガバンク系列ということもあってか、比較的労働組合が強いこともあって、評価ごとの違いは金融業の中では小さめ。
全体的な特徴として、金融業の中では銀行・保険・証券とほぼ同額。一方、クレジットカード会社、あるいは信販業界としては高い金額。
平均年収は700万円前後と算出
三井住友カードは三井住友フィナンシャルグループの完全子会社のため、給与に関する資料は公開されていない。持ち株会社の三井住友FGの給料体系とはまた別物。
今回の年収は推定値ではある。とはいえ、全従業員で換算すると低く見積もっても、平均年収は700万円前後になる。
これには基本給・賞与・各種手当(通チームリーダー手当、主任手当、スーパーバイザー手当、生計手当、家賃補助金、昼食補助金、エキスパートマネージャー手当、託児補給金)などすべてが含まれている。
ボーナスは5.5ヶ月分
三井住友カードのボーナスは年間で基本給の5.5ヶ月分が支給額の平均値。
実際のところは個人評価によって多少賞与の支給額が変わる。業績分に加えて、上司の評価によって賞与の細かい金額が決定。
製造業のような一律に基準内賃金の〇ヶ月分という計算方法ではない。勤続年数もほとんど考慮されない。
とはいえ、三井住友カードは労働組合が強い企業の1つ。
賞与もどんな社員であれ5.0ヶ月分は支給される印象。評価によってここから増加分が支給され、最終的には年間で5.5ヶ月分ほどが平均になる。
基本給と昇給について
基本給と昇給に関してはどちらかというと年功序列型の傾向が大きい。特に入社10年目くらいまでは年功序列で、勤続年数ごとに基本給が一律上がっていく感じ。
新卒間もない時期の基本給は初任給通り20~22万円ほど。
入社5年目くらいで25~27万円、年収ベースでは600万円。10年目で28~30万円、年収900万円程度が目安。
それ以降は実力によるところが大きくなる。成果を出す社員は昇進を続け、より高い基本給と年収を獲得する。
三井住友カードの基本給はメガバンクの「三井住友銀行」の給与テーブルに準じている。多少の差はあるものの、金額的な違いは小さい。
※ここでの基本給とは基準内賃金(所定内給与)のことを指す。
年齢ごとの年収の目安
三井住友カードでは「総合職」「総合職(地域型)」の2つの職種がある。
それぞれ基本給が異なるのみならず、昇進のスピードや住宅手当や別居手当の有無で異なる。これにより、年収差も大きい。
総合職
三井住友カードの総合職の平均年収は800万円程度と推定。年齢ごとの目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 900-1,500万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
20代は450~600万円、30代は700~1,500万円、40代及び50代は700~1,500万円になるだろう。
大卒(学部卒)・院卒(修士課程修了)いずれも社内で最も給料体系が高い職種。
新卒採用の場合、勤続年数ごとの年収の目安は以下の通り。
- 1年目:350万円
- 2年目:400万円
- 3年目:500万円
- 5年目:600万円
- 7年目:800万円
- 10年目:900万円
- 15年目:1,000万円
いずれも給料体系はいずれも同じだが、男性行員が多いこともあって勤続年数が長く、その分平均年収の数値が高め。
総合職(地域型)
総合職(地域型)の平均年収は500万円と推定。女性社員がやや多い職種。
下記は年齢ごとの推定年収の目安を示した表。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-350万円 | 18-22万円 | 60-90万円 |
25-29歳 | 350-450万円 | 20-25万円 | 80-100万円 |
30-34歳 | 400-600万円 | 25-30万円 | 100-120万円 |
35-39歳 | 500-650万円 | 25-40万円 | 100-160万円 |
40-44歳 | 600-700万円 | 30-45万円 | 100-180万円 |
45-49歳 | 700-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
50-54歳 | 700-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
55-59歳 | 650-800万円 | 30-45万円 | 120-200万円 |
20代で300~450万円、30代で400~700万円、40代で600~800万円台、50代で700~800万円が年収の目安の範囲。
総合職の同年代の社員と比較すると、総合職(地域型)ではおよそ100~150万円ほど年収が低い。
また、総合職は男性社員が中心だが、総合職(地域型)は女性社員が中心で、時短勤務で働く人の割合が相対的に高いことも、平均年収が低い要因とも考えられる。
勤続年数ごとの年収の目安は下記の通り。
- 1年目:280万円
- 2年目:350万円
- 3年目:400万円
- 5年目:450万円
- 7年目:500万円
- 10年目:600万円
- 15年目:800万円
「総合職」に比べると同じ勤続年数でも100万円ほど低い金額。
最終学歴(大卒・院卒)ごとの年収の差
三井住友カードの最終学歴ごとの平均年収は特に大きくは違わない。院卒(修士了)、大卒(学部卒)ともにおよそ700万円と推定。
次に初任給について。大卒・院卒で異なるが、職種別でも違いがある。
入社後数年間は年収ベースでの違いは年功序列に近く、個人間の収入の違いはほとんどない。
しかし、20代後半からは徐々に役職や個人評価によって差が生まれる。30代半ば以降となれば、その差は歴然と現れる。
業種 | 会社名 |
---|---|
メガバンク | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、北陸銀行、北海道銀行、京都銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、SMBC信託銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険会社 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、UBS、モルガンスタンレー、シティバンク、JPモルガン、BNPパリバ、クレディスイス、バークレイズ、バンクオブアメリカ |
政府系 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では銀行、保険、証券等の金融業界の平均年収および給料体系について解説。