SMBC信託銀行の平均年収は約800万円と推定。信託銀行のため、親会社の三井住友銀行よりは同じか若干高いと推定。
ボーナスは3~5ヶ月分が支給。他の信託銀行と同じように、職種や所属する店舗・部署によって異なる。そして、個人評価も加味される。
SMBC信託銀行は三井住友フィナンシャルグループ傘下の子会社という位置づけのため、有価証券報告書は公表されていなく、年間平均給与も公式のものは非公開。
平均年収は800万円前後と算出
SMBC信託銀行は三井住友銀行の100%子会社。SMBCグループにおける信託銀行として、2013年に発足した会社。歴史は比較的浅い。
非上場のため、有価証券報告書は公表されていなく、年間平均給与も公式のものは非公開。
推定では年収は全従業員で換算すると低く見積もっても700万円前後になる。これには基本給・賞与・各種手当(時間外勤務手当、休日勤務手当、深夜勤務手当、通勤手当等)などすべてが含まれている。
こうした事情から業界規模を考えても、正規雇用(正社員)であれば少なく見積もっても平均700万円前後には達すると推定。
ボーナスは3~5ヶ月分
SMBC信託銀行のボーナスも年間で3~5か月分が支給(2019年度)。こちらは三井住友銀行と大差なく、算出までの仕組みも類似。
他行と同じように、業績連動型であるのと同時に、職種や所属する部署・店舗によって異なる。
営業成績が良好な店舗に配属されるとその分ボーナスも高め。逆に成績不振だと低い。
平均年収こそは総合商社並みだが、賞与面では完敗。総合商社では年間で基本給の12ヶ月分以上支給される例が多い。
また、製造業のように組合員一律〇ヶ月分という計算方法ではない。
年齢ごとの年収の目安
SMBC信託銀行も「総合職」「地域限定コース」の2つの職種がある。
地域限定コースとは、他行ではエリア限定職と呼ばれるもの。原則として転居を伴う転勤がない。反面、給料体系は低めに抑えられている。
総合職
SMBC信託銀行の総合職の平均年収は900~1,000万円程度と推定。年齢ごとの目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 900-1,500万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
年齢別では、20代は400~600万円、30代は600~1,000万円、40代及び50代は700~2,000万円になるだろう。
なお、上記の総合職には以下の3つのコースが該当。
SMBC信託銀行の中でも特に給料が高いのが特徴。地域をまたいだ転勤があるため、手当が大きく付く。
地域限定コース
地域限定コースの平均年収は800万円と推定。
下記は年齢ごとの推定年収の目安を示した表。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-800万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-900万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,000万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 800-1,000万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 800-1,100万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 800-1,100万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
年齢別では、20代で400~600万円、30代で600~900万円、40代及び50代で700~1,100万円が目安。
通常の総合職との違いは、全国規模での転勤がない点。首都圏・近畿圏・沖縄の3つから選択可能だが、首都圏であれば基本的にはずっと首都圏で勤務することとなる。
要するに、転居を伴う異動がないのが特徴。他行では「エリア総合職」という呼び方がされる場合がある。
最終学歴(大卒・院卒)ごとの年収の差
SMBC信託銀行の最終学歴ごとの平均年収は特に大きくは違わない。院卒(修士了)、大卒(学部卒)ともに有価証券報告書に記載の通りの800万円と推定。
文系が多数派、理系が少数派のため、大卒が全体のほとんどを占める。
次に初任給について。入社直後の基本給は最終学歴によって差が見られる。
SMBC信託銀行の初任給
- 院卒(修士):393,000円
- 大卒(学部卒):355,000円
- 院卒/大卒(地域特定コース):345,000円
- 院卒/大卒(地域特定コース沖縄):254,000円
出典:リクナビ2021「(株)SMBC信託銀行」
初任給に限ってみれば、SMBC信託銀行は他行に比べると大きくリード。大卒で30万円を突破。
年齢が上がれば上がるほど役職や評価での給料の差が出てくるが、初期の段階では相当高い。
業種 | 会社名 |
---|---|
メガバンク | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、北陸銀行、北海道銀行、京都銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、SMBC信託銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険会社 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、UBS、モルガンスタンレー、シティバンク、JPモルガン、BNPパリバ、クレディスイス、バークレイズ、バンクオブアメリカ |
政府系 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では銀行、保険、証券等の金融業界の平均年収および給料体系について解説。