上越新幹線(東京⇄新潟)の種別はとき・たにがわの2つ。それぞれの違いは停車駅、所要時間、運転本数、混み具合にある。
列車名が異なることで様々なポイントで相違点が見られるものの、東北・北陸の2路線ほどは変わっているところが少ない。
今回はこれら2種類を比較して一覧化した。
早見表:とき・たにがわの違い一覧
◆早見表|とき/たにがわの違い | ||
とき | たにがわ | |
性質 | 速達 | 各駅停車 |
停車駅 | 上野・大宮・長岡 (上記以外も一部停車) |
すべての駅 |
所要時間(東京→越後湯沢) | 1時間10分 | 1時間20分 |
料金 | 6,670円 | 6,670円 |
本数(昼間の標準) | 1本 | 0-1本 |
乗車率 | ふつう | 空いている |
使用車両 | E7系、E2系、E4系 |
※定期列車のダイヤの場合。臨時列車は所要時間が長くなる便がほとんど。
※ときの所要時間は各列車毎に大きく異なる。停車駅がバラバラのため。
停車駅
駅名 | とき | たにがわ |
---|---|---|
東京 | ◯ | ◯ |
上野 | ◯ | ◯ |
大宮 | ◯ | ◯ |
熊谷 | △ | ◯ |
本庄早稲田 | △ | △ |
高崎 | △ | ◯ |
上毛高原 | △ | ◯ |
越後湯沢 | △ | ◯ |
浦佐 | △ | |
長岡 | 〇 | |
燕三条 | △ | |
新潟 | ◯ |
◯=すべての列車が停車
△=一部列車が停車
|=通過
上越新幹線で全列車が例外なく停車するのは上野、大宮、長岡の3駅のみ。それ以外は便ごとで異なる。
とき号が速達型の種別となっているが、これにもパターンがある。
高崎~新潟間でも停車駅が少ない列車と各駅停車に停車するパターンの2種類がある。朝夕だと一部は本庄早稲田駅、熊谷駅にも停車する。
たにがわ号は昼間の往復1本を除いては完全に各駅停車であり、すべての駅に停車する。通過駅は原則存在しない。
所要時間
種別/区間 | 東京~高崎 | 東京~越後湯沢 | 東京~新潟 |
とき(速達) | 50分 | ー | 1時間59分 |
とき(停車) | 50分 | 1時間20分 | 2時間8分 |
たにがわ | 57分 | 1時間30分 | 57分 |
とき号の最速列車では東京~新潟間を約1時間37分ほどで結ぶ。停車駅はこの場合は大宮駅と長岡駅のみ。
しかし、それ以外は基本的に高崎駅、燕三条駅などにも停車する。2時間が標準所要時間になる。
たにがわ号は各駅停車の種別になるため、とき号よりも所要時間が長くなりやすい。
一方で、日中は基本的に高崎駅以北の区間はとき号のみが運転されている。所要時間はとき号でもたにがわ号とほとんど変わらない便もある。
料金
上越新幹線の種別ごとの料金の違いはまったくない。東北新幹線や北陸新幹線との違うポイントでもある。
速達型の種別で加算料金が適用されることはなく、とき・たにがわ双方ともに同一区間=同一料金である。
自由席特急券のみならず、指定席特急券、グリーン車特急券、グランクラス特急券も例外ない。
普通車指定席
<普通車指定席の特急料金> | |||
種別/区間 | 東京~高崎 | 東京~越後湯沢 | 東京~新潟 |
とき | 4,930円 | 6,670円 | 10,570円 |
たにがわ |
グリーン車指定席
<グリーン車指定席の特急料金> | |||
種別/区間 | 東京~高崎 | 東京~越後湯沢 | 東京~新潟 |
のぞみ | 6,470円 | 8,210円 | 14,160円 |
ひかり |
前述の通り、上越新幹線の区間内ではグリーン車でも種別ごとの料金の違いはない。
グランクラス指定席
<グランクラス指定席の特急料金(シートのみ)> | |||
種別/区間 | 東京~高崎 | 東京~越後湯沢 | 東京~新潟 |
のぞみ | 9,560円 | 11,300円 | 17,250円 |
ひかり |
上越新幹線のグランクラスは座席のみの提供となっている列車がほとんど。料金表もシートのみの場合の運賃を表示。
自由席特急券
<普通車自由席の特急料金> | |||
種別/区間 | 東京~高崎 | 東京~越後湯沢 | 東京~新潟 |
のぞみ | 4,410円 | 6,150円 | 10,050円 |
こだま |
普通車指定席よりも520円安い料金に設定されている。
上越新幹線では「全車指定席」の列車がなく、すべての列車に自由席の連結がある。
運転本数
<駅ごとの1時間当たりの運転本数> | ||
停車駅/種別 | とき | たにがわ |
東京 | 1-2本 | 0-1本 |
高崎 | 1-2本 | 0-1本 |
越後湯沢 | 1本 | 0-1本 |
新潟 | 1-2 | ー |
とき号、たにがわ号を合計すると、上越新幹線では東京~越後湯沢では毎時1~3本運転されている。
一方の昼間の時間帯では、新潟駅発着の時刻表を見ると1時間に1本しかない時がある。
デイタイムは著しく本数が少ないのが他の新幹線とは違うポイントである。
混雑状況の違い
<主要区間ごと混み具合の感想> | ||
主な区間 | とき | たにがわ |
東京~高崎 | ふつう | 空いている |
高崎~越後湯沢 | 空いている | ガラガラ |
越後湯沢~新潟 | 空いている | ー |
上越新幹線は東京→高崎間でも北陸新幹線と比べて全体的に空いている。
とき号でも高崎駅以北の区間では、通路側の座席は空席になっていることが目立つ。
それでも、朝夕になるととき号は指定席・自由席ともに満席かそれに近い状態になりやすい。
とき・たにがわの混雑について
他の新幹線の種別とその違い
路線 | 現存する種別 |
東海道新幹線 | のぞみ、ひかり、こだま |
山陽新幹線 | のぞみ、ひかり、こだま、みずほ、さくら |
九州新幹線 | みずほ、さくら、つばめ |
北海道新幹線 | はやぶさ、はやて |
東北新幹線 | はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの、こまち(秋田)、つばさ(山形) |
上越新幹線 | とき、たにがわ |
北陸新幹線 | かがやき、はくたか、あさま、つるぎ |