回数券を複数人で同時に使用するすることは可能。家族や友達、職場の同僚などといっしょに同じ綴りの回数券を利用できる。
一度に私用できる枚数や人数にの制限に関する規定は特にない。
JR・私鉄の在来線の「回数乗車券」でも、新幹線の回数券に当たる「トクトクきっぷ」でもこの点では共通。
回数券の複数人での使用は各種共通
回数券の種類 | 複数人での同時私用の可否 |
---|---|
JRの在来線の回数乗車券 | 可能
※有効期間内であれば問題ない |
私鉄の在来線の回数乗車券 | |
新幹線・特急の回数券(トクトクきっぷ) | |
私鉄の回数特急券 |
全国のすべての鉄道事業者にて、回数券がある場合では複数人で同時使用が認められている。
乗車券のみならず、特急券やグリーン車などでも共通。
回数乗車券
JR・私鉄・地下鉄を問わず乗車券の回数券(「回数乗車券」という)でも複数人で同時に使用することができる。
1人1枚の回数券で券面に記載された乗車駅と降車駅を移動できる。
同じ日付、同じ時刻に改札内に入場しても問題ない。
条件は有効期間内であることの1つだけ。発売日から3か月間有効の鉄道事業者が主流だが、3か月以内に使い切れば何人で使ってもよい。
新幹線・特急の回数券(トクトクきっぷ)
「トクトクきっぷ」という新幹線や特急列車の回数券においても複数人で同時に使用することができる。
自由席・指定席・グリーン車のいずれも共通。
自由席だと、そのまま何もせずに1人1枚の回数券(乗車券+特急券がセット)で改札内に入り、好きな列車の自由席に乗車するだけ。
指定席・グリーン車は事前にみどりの窓口または自動券売機にて座席指定を行うことになる。
複数人で隣り合わせの座席を確保することもできるが、その場合はみどりの窓口がより確実。
自動券売機だと1人ずつ座席を指定していくこととなるため、タイムラグで他の人に座席を取られてしまうリスクが存在する。
こんな使い方も
回数券では以下のような使い方もできる。
例)6枚綴りの回数券
- 6人同時に片道1回で使用
- 3人同時に1往復で使用
- 2人同時に1往復+1人同時に片道1回
- 2人同時に1往復+1人でもう1往復
- 1人で3往復
回数券は普通乗車券または特急券とは違って行き・帰りのいずれでも使用することができる。
指定席・グリーン車のような座席指定のあるタイプだと乗車前に方向を確定されてしまうが、それでも自分で選択できる仕組みではある。
禁止されているような組み合わせは特に存在しない。
満席の場合は座席指定が不可
ただし、新幹線の普通車指定席・グリーン車指定席のタイプの回数券では満席時には要注意。
座席が1つも残っていない場合だと、座席指定を行うことができない。
代替手段として自由席を利用するという方法があるが、その場合でも差額は返金されない。
しかも指定席が満席の時点だと自由席も満席の確率が高い。
指定席タイプは自由席タイプよりも割高な料金に設定されているため、損する形になってしまいかねない。
複数人で同時に使用する場合でも、1人は座席指定ができたが、もう1人は満席のために座席を確保できなかったというケースも考え得る。