帝国データバンクの平均年収は887万円との事。賞与は年間約5ヶ月分が平均的な支給基準。業績によって各年度で違い、さらに個人評価によって約50万円くらいの差がある。(2021年1月時点)
同じ信用調査会社の東京商工リサーチとはほぼ同じ金額。類似業界であるシンクタンクよりは若干低めの金額。
新卒で入社した社員であれば、概ね40~45歳前後では年収1,000万円に到達する社員が主流。世間一般の企業の中でもかなり高い給料水準。昇給は職能給と年齢給で決定。
平均年収は887万円前後と算出
帝国データバンクでは募集要項によると、正社員の平均年収は887万円との事。ここには契約社員は含まれない。
これには基本給・賞与・各種手当(家族手当、住宅地域、外勤手当)などすべてが含まれている。
ただし、本支社採用とエリア採用では給料体系は異なる。他社と同じく、全国的な引っ越しを必要とする異動がある本支社採用の方がトータルの支給額は大きい。
全体で見ても、シンクタンクに該当する野村総研、日本総研に比べると年収は低め。
《参考:<早見表>シンクタンクの平均年収を各社ごとに一覧化》
ボーナスは平均5ヶ月分
帝国データバンクの賞与は年間で約5ヶ月分程度が支給基準の平均値。
毎年「〇ヶ月分」に完全固定されているわけではなく、各年度の企業業績と個人評価によって変動する。
個人評価は一般社員は職能等級制度、管理職層になると役割等級制度が導入されている。いずれも毎年の評価によって上下変動し、賞与の支給基準が変わる。
前年度の評価が良かった社員には賞与は多めに支給され、悪かった社員には少なめに抑えられる。最大値と最小値の差は基本給分程度。ゆえに、年間の賞与の支給範囲は4.5~5.5ヶ月分が目安。
勤続年数ごとの年収
帝国データバンクの勤続年数ごとの年収の目安をまとめると、下記のようになる。
- 新卒採用3年目:500万円
- 5年目:600万円
- 7年目:700万円
- 10年目:800万円
- 15年目:900万円
- 20年目:1,000万円
各個人によって給料は異なるものの、全体で見れば勤続年数別の年収ベースの金額はこのような感じになる。
昇給に関しては、職能給と年齢給の2つの軸で算出される。余程のことがない限り、毎年一定の昇給がある。
職能給とは前年度の評価で上下変動。年齢給は年齢を重ねることに自動的に上がっていく。前者は「実力評価」、後者は完全に「年功序列」型。
したがって、帝国データバンクの給料体系は実力主義と年功序列の並立制と考えてよいだろう。
年齢ごとの年収の目安
帝国データバンクでは「本支社採用」と「エリア採用」に分かれている。
転居を伴う異動の有無の違いだが、それによって平均年収も違う。
本支社採用
帝国データバンクの本支社採用の平均年収は900万円と推定。年齢ごとの目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-600万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-1,000万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,200万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 900-1,500万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 900-1,200万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
20代は400~600万円、30代は600~1,000万円、40代及び50代は700~1,500万円になるだろう。
40~45歳前後かつ管理職となれば、年収1,000万円は軽く超える。
勤務地エリアをまたいだ引っ越しを必要とする異動があることで、その分給料体系は高めに設定されている。
エリア採用
富国生命のエリア職の平均年収は600万円と推定。年齢別の年収の目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-400万円 | 25-30万円 | 40-85万円 |
25-29歳 | 350-500万円 | 25-40万円 | 50-80万円 |
30-34歳 | 450-700万円 | 30-50万円 | 70-100万円 |
35-39歳 | 550-800万円 | 35-55万円 | 80-150万円 |
40-44歳 | 600-1,000万円 | 40-60万円 | 100-150万円 |
45-49歳 | 700-1,000万円 | 40-60万円 | 100-200万円 |
50-54歳 | 800-1,000万円 | 45-60万円 | 150-250万円 |
55-59歳 | 800-1,000万円 | 40-65万円 | 120-250万円 |
20代で300~500万円、30代で500~800万円、40代及び50代で600~1,000万円が目安。
本支社採用との違いは、引っ越しが必要な異動がない点と、上級管理職への登用が制限される点。
転勤がない分、総合職に比べると給料は確実に低い。異動そのものも総合職ほど多くはない。
年収1,000万円に到達できるかは、各個人の能力や希望によって変わる。
最終学歴(大卒・院卒)ごとの年収の差
帝国データバンクの最終学歴ごとの平均年収は、院卒では修士了が800万円、大卒(学部卒)が700万円と推定。
最終学歴だけで初任給が大きく異なる。賞与も基本給を基に計算されるため、院卒・大卒では差が出る。
次に初任給について。入社直後の基本給は最終学歴によって差が見られる。
院卒・大卒の差が明確になるのは初任給の影響が残る期間、具体的には入社5年目くらいまでではないか。それ以降は各社員のパフォーマンスが大きく影響。最終学歴はほとんど関係なくなる。
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業種 | 会社名 |
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金融系 | 野村総合研究所、三菱総合研究所、みずほ総合研究所、日本総研、大和総研、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、みずほ情報総研 |
情報通信系 | NTTデータ経営研究所 |
メーカー系 | 富士通総研、日立コンサルティング |
信用調査 | 帝国データバンク、東京商工リサーチ |
上記ではコンサルティング、シンクタンク各社の平均年収および給料体系について解説。