首都高における速度超過の取り締まりは時速何キロメートルから捕まる対象となるのか。白バイや覆面パトカーによるスピード違反の検挙は高速道路で盛んに行われているが、60km/h制限がかかる区間もこれに当てはまるのか。
都市高速道路ということで、道路の規格は通常の高速自動車国道と比べると低く抑えられている。制限速度も大半の部分では60km/hとなっていて、一般道路と変わらない。
湾岸線や6号三郷線の一部区間で80km/hとなっているくらいである。都心環状線なんかは50km/hに制限されていて、大幅に遅いスピードとなっている。
そんな実態の中で、首都高での警察による取り締まりの基準に関して、時速何キロからがアウトなのか。
+20km/hまではセーフか?
60km/h制限の区間に関しては、よほどのことがない限りは*20km/hまでの速度超過であればスピード違反で捕まる可能性はかなり小さい。
巡航速度自体が大きいことが要因に挙げられるだろう。道路標識上では60km/hと表示されていても、実際には80~90km/h程度で車が流れている。
普通の乗用車だけでなく、トラックやバスも+20km/hオーバーで走っている。制限速度を守っている車はほとんどいないのが実態だ。
巡航速度という実情に合わせて、警察でも+20km/hオーバー程度の交通違反では見逃していると考えられる。
実勢速度なら問題ない?
仮に速度超過の検挙対象基準をこれくらいに厳しくすると、捕まる人が続出することになる。
また、実勢速度を無視した行動となるため、苦情が相次ぐ結果へとつながる。このような実情から、大幅なスピード違反でない限りは取り締まりの対象とはしていない。
特に近年では、警察によるスピード違反の取り締まりを交通実態に見合ったものにしているようだ。
2013年には当時の国家公安委員長が交通取り締まりのあり方について、捕まえやすいところで捕まえるのではなく、あくまでも危険な運転をするドライバーを取り締まるために行うものであるべきだとコメントした。
実勢速度への取り締まりとはなりにくくなった社会的な変化からも、首都高で+20km/hオーバー程度ならセーフになっていると思う。
なお、首都高速湾岸線のような80km/h区間においては、100km/h程度であれば警察に捕まる可能性は低い。
湾岸線の実勢速度は90~100km/h程度となっている。60km/h制限区間よりもさらに速い流れとなっていて、+20km/hオーバー程度ではセーフとなる可能性が高い。
オービスによる取り締まりが中心
首都高速道路においては、速度超過の取り締まりはオービスによる検挙が主流となっているようだ。自動速度取締機とも言われている機器である。
通常の高速道路でもオービスが設置されているところがあるが、警察車両による追跡によるものが多い。
首都高速道路の場合、他の高速道路と比べて設置箇所が大幅に多い。その一方で、白バイや覆面パトカーによる追尾型の検挙が少ない。
理由として、違反車を停車させる安全なスペースがほとんどないことが挙げられる。路肩が狭く、緊急退避スペースも余裕がない。
とにかく道路が狭いのが特徴となっているため、首都高速ではオービスによる取り締まりがメインといえる。
なお、オービスによる速度超過車の撮影の基準は+40km/hオーバーくらいからといわれている。+30km/h程度の速度超過ならセーフなのではないか。