イオン=田舎の象徴か!? そうなる理由を分析してみた

田舎の象徴であるイオンモール

大手GMS「イオン」は田舎の象徴というイメージが結構多いようだ。東京などの大都会の人たちが行くところではなく、人口が少ない地方の人が遊ぶ場所という印象が濃い。

しかし、イオンは通常のスーパーの「イオン」から「イオンモール」まで都市部にも多い。東京23区内にもいくつも存在する。もちろん、大阪・名古屋・福岡などのその他の大都市もある。

そんな中で田舎のシンボルとなった理由について分析してみた。


イオンモールは全国進出しているから

田舎の遊ぶ場所となっているイオン

全国どこでも進出しているイオンモール

「イオン=田舎」というイメージが強いのは、単純にイオンそのものが全国規模であらゆる地域に進出しているからに過ぎないというのが結論になる。

ショッピングセンターでも、全国どこでも進出しているのはイオンモールだけである。ららぽーとやアリオは大都市近郊だけである。

渋谷や秋葉原のような繁華街に関しても、基本的には大きな駅周辺に広がっているが、地方の田舎はそもそもクルマ社会が定着しているため、鉄道がほとんどない。

鉄道があっても本数が毎時1本程度で、駅前も何もないという地域が多い。県庁所在地でさえ閑散としている都道府県さえ少なくない。SuicaやPASMOなどのICカードさえ使えないなんてところもある。

>>なぜSuica・PASMOは田舎では使えない? 普及率が低い理由

買い物ができるお店からゲームセンターなどのアミューズメント施設、映画館などがそろっているところといえばイオンくらいになる。

地方部で遊ぶ場所がイオン以外に選択肢がないことが結構あるため、「イオン=田舎」という印象が強いのだと考えられる。

都会にもイオンモールはたくさんある

都市部でもイオンモールは結構立地している。首都圏でも、日本最大級の大型ショッピング施設になるイオンレイクタウンやイオンモール幕張新都心などはすべて首都圏で、東京近郊に立地している。

>>イオンでデートはあり・なし!? 年代ごとの賛否はこうなる!

デパートのように新宿や渋谷などの駅前にあるわけではないが、それでも人口が集中する都市部にあることには変わりない。

イオンモールで揃っているもの
ショッピングできる複数のお店
アミューズメント施設
映画館
飲食店

都市部の場合は、これらがすべて集中的に揃っている場所はイオン以外にもある。駅前だと街でこれらが集結していることが多く、都心のターミナル駅であるほど多い。

しかし、地方部になるとそうではない。県庁所在地の駅でさえ周辺がさびれているところが少なくない中で、すべてが確実に揃っているのはイオンモールになる。

ここが都会と田舎の違うところともいえる。

田舎=恥ずかしい?

ところで、田舎の人であることは恥ずかしいことと認識している人が少なくないと感じる。「地方出身は恥ずかしいこと!? 田舎コンプレックスの実態」で説明するように、地方出身は恥ずかしいという印象が潜在する。

東京などの大都会出身は身分が高くて教養のある人、地方出身者は身分が低くて常識がない人というイメージが色濃く存在する。

例えば、標準語とは違った地方の方言や訛りは恥ずかしいことという印象がその代表的な例になる。

>>方言や訛り、これは恥ずかしい!? 標準語に絶対直すべき!?

理由としては、まず地方部は都市部に比べて人口が少ないことが要因に挙げられる。人口が少ないということは、全体的な割合で見たら少数派に分類されることになる。

多数派とは違った生い立ちがあることで、それが「異常」なことと認識になってしまい、恥ずかしいことという印象につながってしまうのかもしれない。

田舎にも進出しているイオンが唯一の娯楽の場所という流れも、これに対するマイナスのイメージがこの少数派であることの要因から来ていると考えられる。


広告

おすすめ記事