なぜ「休日ダイヤ」は平日よりも本数が少ないのか!?

休日ダイヤ

鉄道やバスの土日祝で適用される「休日ダイヤ」では平日よりも運転本数が少ない。朝夕、そして夜間の時間帯でかなり減便となる。

土日祝は朝夕でも日中と同じ本数である路線が多く、基本的に上り・下りのいずれも同じである。

なぜこのように休日ダイヤだと平日ダイヤよりも列車があまり走っていないのか。その理由に迫る。


休日ダイヤの本数が少ない理由

主な理由 詳細な内容
通勤通学客が少ないから 土日祝でも仕事や学校がある通勤通学客は確かにいるが、週休二日制が定着した今では平日に比べると大幅に少ない。需要が少ないため供給も少ない形に。
鉄道会社の職員を少しでも多く休ませるため 需要が少ない土日祝こそ鉄道会社の社員に休暇を当たる良い機会。少しでも多くの従業員を休ませるため、本数はなるべく少なくしたい目的も。
旅行客が中心だから 土日祝は旅行客が中心。日常生活では必要性が薄い目的で電車・バスを利用する人の割合が多く、乗車機会よりもサービス面が重視されることも影響。

休日ダイヤの本数が特に少ないのは朝夕の通勤ラッシュに当たる時間帯。

例えば、山手線では土日祝と平日は次のように違う。(新宿駅、内回りの時刻表)

・7時台…平日=21本 休日=13本
・8時台…平日=22本 休日=15本

休日になると平日の3分の2ほどであるのがわかる。

参照:土日の電車の混雑状況を時間帯ごとに調査! ピークは10時と17時

通勤通学客が少ない

平日朝の通勤ラッシュ

土日祝は平日の月曜日から金曜日に比べて職場や学校と行き来するために電車・バスに乗る人が少ない。週休二日制が定着した今では土日祝は基本的に休みのところが多い。

通勤ラッシュで利用者が殺到する午前7~8時、午後5~7時(17~19時)では、平日なら完全に満員になり、座れる人よりも立っている人の方が多くなる状態になる。

休日ダイヤとして運転される土日祝はそのようなことはない。混雑度は日中の9時以降の時間帯とほとんど変わらない。

もちろん、全員が休みではなく、世間が休みであっても仕事や学校がある人もいる。これらの人はいつも通り午前7~8時、午後5~7時(17~19時)に電車・バスを使う。

出勤日がカレンダー通りではない人、週に休みが1日しかない人は土日でも通勤客となる。部活や課外授業などで学校へ登校する学生もまた通学客になる。

しかし、人数全体で見れば土日祝は圧倒的に平日よりも少ない。休日ダイヤは減った分に合わせて運転本数を減らしている。

参照:通勤ラッシュの時間帯のピークとは何時から何時まで!?

鉄道会社の職員を少しでも多く休ませるため

鉄道会社の社員

混雑する朝ラッシュの東横線
出典:www.youtube.com/watch?v=mMAkD5EvoFU

休日ダイヤで本数を少なく抑えている理由は朝夕の通勤客がいないからだけではない。

電車の場合で例えると、鉄道会社の社員をできるだけ休ませることも目的にある。

平日ダイヤの朝夕の通勤ラッシュでは本数を線路容量限界まで増やしているが、これは同時に鉄道の運行に携わる社員も可能な限り動員していることも意味している。

つまり、鉄道会社としては大半の従業員を平日にはなるべく休みにはさせたくない。

しかし、土日祝でも本数を多くしたままにすると従業員に休暇を与えることができず、過剰に人を採用するか、週休一日制にするしかない。

鉄道やバスは公共交通機関のためカレンダーに関係なく年中無休で営業しなければならないが、土日祝では需要に合わせて供給を抑え、従業員が休みを取れる機会にできるのが休日ダイヤである。

近年は鉄道会社、バス会社ともに人手不足に陥っている中、休日ダイヤはさらに重要性を増しているだろう。

旅行客が中心だから

電車に乗る旅行客

平日の鉄道・バスの利用者は通勤をはじめ日常での暮らしで移動する人がほとんど。土日祝は基本的に旅行客が中心。

ここでの旅行客とは「観光」を目的に移動する人たちだけを意味するわけではない。ショッピング(必需品ではない買い物)、ちょっとした遊びのために移動する人のことも指す。

つまり、「普段使いではない」人たちが電車・バスのメインの利用者層である。

旅行客の場合だと、乗車機会はそれほど大きくは求められない。それよりも快適性や所要時間の方が求められる。

鉄道では、休日ダイヤは朝夕も本数の多さではなく、特急・急行・快速などの優等列車の運転が充実されている。

これも通勤通学よりも旅行のために電車を利用する人が多いためである。

田舎の地方ローカル線は休日ダイヤ無し

休日ダイヤがない地方ローカル線

ただし、「休日ダイヤ」という概念が存在するのは基本的に大都市部の電車・バスのみである。

田舎の地方ローカル線では曜日による時刻表の違いはないところがほとんど。したがって、休日でも平日ダイヤで運転される。

これは、大都市部では通勤でも鉄道・バスを利用する人が多い一方、仕事が休みという人が多くなることで平日との需要の差が大きいためである。

平日の朝夕に大規模な需要があるため、あえて平日ダイヤと休日ダイヤで内容を分けている。

地方部は車社会が定着していることで、平日の朝夕でも需要が大幅に増えるわけではなく、休日ダイヤの必要性が薄いという事情がある。

まとめ

~休日ダイヤの本数が少ない理由~

通勤通学客が少なく、その分乗客の数が少ないから
社員を少しでも多く休ませたいから
遊び目的の乗客が中心だから

逆に平日ダイヤで本数が多めに設定されている理由は以下になる。

~平日ダイヤの本数が少ない理由~

通勤通学客が多く、本数を増やさないと需要に対して供給が追い付かないから
日常活動での移動のために利用する乗客が中心だから(必需性が高い)


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