新幹線の乗車定員(座席数)は1両当たり60~100人ほどである。各車両や座席の配置によっても異なるが、これくらいが一般的である。
新幹線の車両における定員とは座席数である。基本的には着席して乗ることが前提のため、在来線の通勤電車のように立ち席は含まない。
トイレや喫煙ルームの有無、座席の種類によって1両の定員には違いがある。
早見表:主な車両ごとの乗車定員の一覧
新幹線の乗車定員の早見表 | ||
車両 | 乗車定員 | 使用路線 |
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N700系(16両編成) | 1,323名 | 東海道・山陽新幹線 |
N700系(8両編成) | 546名 | 山陽・九州新幹線 |
E5系・H5系 | 723名 | 東北・北海道新幹線 |
E6系 | 332名 | 秋田新幹線(東北新幹線含む) |
E3系(山形新幹線仕様) | 402名 | 山形新幹線(東北新幹線含む) |
E7系・W7系 | 924名 | 北陸・上越新幹線 |
※新幹線の乗車定員=座席数
満席の場合はデッキに立っている人もいるが、これは「乗車定員」には該当しない。
自由席の乗車率が100%超の場合だと、厳密には定員オーバーに等しい。
N700系
N700系でも東海道新幹線(東京~新大阪)へ乗り入れる16両編成と山陽・九州新幹線用の8両編成の2パターンがある。
連結されている車両数が変わる分、乗車定員は変わる。
さらに、座席の配置も全く異なる。これにより、1両当たりの定員も別々になっている。
N700系16両編成
N700系(16両編成)の各車両の定員
1号車:65名
2号車:100名
3号車:85名
4号車:100名
5号車:90名
6号車:100名
7号車:75名
8号車:68名(グリーン車)
9号車:64名(グリーン車)
10号車:68名(グリーン車)
11号車:63名
12号車:100名
13号車:90名
14号車:100名
15号車:80名
16号車:75名
N700系16両編成の場合、乗車定員は合計で1,323名である。
のぞみ号、ひかり号、こだま号で運用されているが、いずれも定員そのものは同じである。
普通車はすべて3+2列の配列となっているため、ほかの新幹線の車両に比べると定員は多い。
ただし、普通車自由席と普通車指定席の割り当てが列車ごとに違う。
のぞみ号は自由席が1~3号車、ひかり号は1~5号車となっている。自由席特急券で乗れる座席の数は変動することになる。
N700系8両編成
N700系(8両編成)の各車両の定員
1号車:60名
2号車:100名
3号車:80名
4号車:80名
5号車:72名
6号車:60名(半分はグリーン車)
7号車:38名
8号車:56名
N700系8両編成の場合、乗車定員は合計で546名である。
みずほ号、さくら号での運用が中心だが、一部のひかり号、こだま号、つばめ号でも運転されている。
16両編成のN700系よりも1両当たりの定員が少ない。
普通車でも1~3号車は3+2列の配列となっているが、4~8号車は普通車も含めて2+2列の配列になっている。
普通車指定席もグリーン車と同じ座席数で3列の部分がない。これにより、乗車定員も少なめになっている。
N700系8両編成は東海道新幹線(東京~新大阪)には乗り入れない。新大阪~鹿児島中央間の運転のみとなっている。
E5系・H5系
E5系・H5系(10両編成)の各車両の定員
1号車:29名
2号車:98名
3号車:85名
4号車:98名
5号車:59名
6号車:98名
7号車:85名
8号車:98名
9号車:55名(グリーン車)
10号車:18名(グランクラス)
東北新幹線および北海道新幹線で使われているE5系・H5系はいずれも乗車定員は723名である。
種別でははやぶさ号、はやて号、やまびこ号、なすの号で使われる。
E5系・H5系それぞれ違いとは、前者がJR東日本所属、後者がJR北海道所属という違いに過ぎない。
すべて10両編成で運転されている。付属編成としてE6系やE3系が連結されるものの、E5系・H5系基本編成は10両編成である。
E6系(こまち号)
E6系(7両編成)の各車両の定員
1号車:22名(グリーン車)
2号車:34名
3号車:58名
4号車:60名
5号車:66名
6号車:60名
7号車:32名
秋田新幹線のこまち号で使われるのがE6系である。乗車定員は332名である。
東京~盛岡では東北新幹線の列車と連結して17両編成での運転であるが、秋田新幹線の単独区間(田沢湖線)は7両編成での運転される。
一部の列車はやまびこ号・なすの号でも使われている。
E3系(つばさ号)
E3系(7両編成)の各車両の定員
1号車:23名(グリーン車)
2号車:67名
3号車:60名
4号車:68名
5号車:64名
6号車:64名
7号車:56名
山形新幹線つばさ号で使われるE3系7両編成の乗車定員は402名である。
同じ7両編成であるが、秋田新幹線のE6系よりは定員が多い。
東京~福島間では東北新幹線のやまびこ号と連結されて17両編成で運転されることがほとんど。
福島~新庄間の山形新幹線の単独区間(奥羽本線)では7両編成で運転される。
一部の列車はやまびこ号・なすの号の単独運転でも使われている。
E7系・W7系
E7系・W7系(12両編成)の各車両の定員
1号車:50名
2号車:98名
3号車:85名
4号車:98名
5号車:85名
6号車:88名
7号車:58名
8号車:98名
9号車:85名
10号車:98名
11号車:63名(グリーン車)
12号車:18名(グランクラス)
上越新幹線および北陸新幹線で使われているE7系・W7系はいずれも乗車定員は924名である。
種別では、上越新幹線のとき号、たにがわ号、北陸新幹線はかがやき号、はくたか号、あさま号、つるぎ号で使われる。
E7系・W7系それぞれ違いとは、前者がJR東日本所属、後者がJR西日本所属という違いに過ぎない。
すべて12両編成で運転されている。