在来線普通列車のグリーン車にお金をかけてまで乗るメリットとは!?

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在来線普通列車のグリーン車

JR東日本の在来線普通列車のグリーン車に追加料金(グリーン券代)をかけてまで乗るメリットとは何か。主な長所を考察してみた。

結論を言うと、ほとんどの人は着席保障を求めてお金をかけてグリーン車を選ぶようだ。座席に座れる可能性が普通車よりもはるかに高いため、疲れている時の救世主になる。

進行方向に向いて座れること、座席間隔が広いなどの快適性の面も重視されているものの、座れることこそが最大の目的になるだろう。


在来線普通列車のグリーン車のメリットは5つ

主なメリット 詳細な内容
ほぼ確実に座れる グリーン車は座れることが大前提。満席だとグリーン券の払い戻しが可能(乗務員から証明書を発行してもらう必要あり)。着席保障と同じような条件が整っている。
座席が新幹線・特急と同等 普通車の座席はロングシート。グリーン車は進行方向に向かって座れるクロスシート。新幹線、特急と同じタイプで疲れにくい性質がある。
満員電車にならない 座席間隔が広く、他の乗客と接近したり近い視線を受けることがない。
寝やすい グリーン車の座席はすべてリクライニング機能がある。普通車よりも圧倒的に寝やすい環境が整っている
飲食ができる テーブル機能もあり、飲食が広く認められている。普通車は満員電車の時を中心にマナー的に好ましくない。

在来線普通列車ならではメリットはこれら5つが該当する。

基本的には座席に座れることを求めてグリーン車に乗車する人たちがほとんどだが、それに付随する形では他の4つの長所もある。

首都圏のJRの在来線はどこもロングシートである。これは進行方向に対して横向きに座れる座席のタイプ。快適性を考えると、進行方向に向かって座るクロスシートに比べると大幅に劣る。

グリーン車は完全にクロスシートで、リクライニング機能が付いた新幹線、特急列車と同等のもののため、快適性に優れている。

<グリーン車の導入路線>
東海道線、宇都宮線、高崎線(⇒上野東京ライン
湘南新宿ライン
常磐線
横須賀線
総武線快速

ほぼ確実に座れる

グリーン車はそもそも追加料金を支払った人しか乗れない。

通勤ラッシュの時間帯であってもグリーン車の乗車率が100%以上(立ち客が出る状態)になることはあまりない。座席が満席になる可能性がゼロではないものの、絶対に混雑する普通車よりは圧倒的に座れる確率が高い。

朝や夕方の通勤ラッシュになると普通車は乗客同士が接するレベルまでの超満員電車になる。快適という概念はまったくなく完全に地獄の電車になる。

土日祝は平日よりは空いているものの、それでも普通車では立ち客が多く発生するくらいの混み具合にはなる。

グリーン車の場合は限られた人しか乗らないため、そのようにはならない。座ることを前提に乗ることができる。

仮にグリーン車が満席でこれ以上座れなかった場合には、グリーンアテンダントと呼ばれる乗務員に座れていないことを申告して、グリーン券の払い戻しのための証明書を受け取ることができる。

デッキに立っていもグリーン券が必要になってしまうため、満席の場合には乗務員から払い戻しのための証明書を受け取って普通車に移動する人がほとんどになる。

つまり、座れなかった場合には追加料金分を返金してもらえるシステムがあるため、実質的には「グリーン車=確実に座れる」ような感覚で乗る人が多い。

このような着席保障に近い存在こそが、グリーン車に乗るメリットである。

>>満員電車のストレスの目安とは!? 混雑ごとにレベル分け

快適性を重視した座席タイプ

グリーン車の座席は新幹線や在来線特急列車と同じような種類である。「クロスシート」と呼ばれる、進行方向に向かって座り、リクライニング機能が付いたタイプである。

在来線普通列車の座席では、普通車ではこのようなタイプは有り得ない。

新幹線や在来線特急と同じタイプの座席のため、完全に快適性を重視したものとなっている。

これにより、次のような長所も生じる。

  • 寝やすい
  • 飲食ができる

普通車の「ロングシート」呼ばれる進行方向に向かって横向きに座る座席はあくまでも腰掛ける程度のものでしかない。乗り心地や隣りの人との間隔は全く考慮されていない。

普通車だと、座席に座れたとしても寝ることは実際にはとても難しい。深い眠り入ると隣りの人に当たってしまう。

飲食もマナーを考えると不可能に近い。(⇒普通列車の「グリーン車」は飲食OKか!? 乗客の行動も調査

特に満員電車の状態になると、普通車でこれらを実行に移すのはできない。他の乗客の迷惑になってしまうからだ。

普通車は最低限度の設備しか整っていない一方、グリーン車は付加的な快適性も取り入れられている。これもまた、お金をかけてまでグリーン車に乗るメリットであろう。

デメリットもある

在来線普通列車のグリーン車の欠点

ただし、在来線普通列車のグリーン車にはデメリットとなる部分も存在する。

具体的には次の内容になる。

  • 追加料金がかかるため、日常的に利用するのは金銭的に困難
  • 自由席のため、100%座れる保証がない

グリーン車に乗るためにはグリーン券を購入する必要がある。乗車券などとは違って回数券もない。

1回限りで電車に乗るのであればそれほど大きな出費にはならないものの、日常的に頻繁に利用するのは金銭的な負担が大きくなるため困難である。

グリーン車定期券という制度もあるが、値段はとても高い。現実的にはふつうの庶民にはとても手が届く金額ではない。

さらに、在来線普通列車のグリーン車はあくまでも「自由席」である。

指定席とは違って乗る前に座席を予約することができない。先着順で座る形式になっている。

ゆえに、100%座れる保証が存在しない。満席なら払い戻しの対応ができるとはいえ、「絶対に確実に座れる」わけではないのは少なからず不都合になるだろう。

>>JR東日本の在来線グリーン車、なぜ「指定席」にはしないのか!?

これら2つの点はデメリットと言わざるを得ない。

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