東海道新幹線で運転されている「のぞみ」と「ひかり」の喫煙ルームの場所は、主力車両であるN700系なら普通車が3・7・15号車、グリーン車が10号車にある。
東京~新大阪ではすべて16両編成で運転されるため、例外なくこれらの箇所に喫煙ルーム有りとなっている。タバコを吸う人が恐れる「全面禁煙」は一切ない。
東海道新幹線の種別ごとの喫煙ルームの場所
種別 | 喫煙ルームの場所 |
のぞみ | N700系=3・7・10・15号車
700系=そもそも運行なし(臨時便のみ) |
ひかり | N700系=3・7・10・15号車
700系=無し(代わりに喫煙車) |
こだま | N700系=3・7・10・15号車
700系=無し(代わりに喫煙車) |
※東京~新大阪は全列車16両編成で運転。 |
今回は東海道新幹線に焦点を当てているが、山陽新幹線についてものぞみ号・ひかり号は基本的に同じである。
特に東京駅乗り入れ列車はすべて16両編成で運転されていて、喫煙ルームの所在地も東海道新幹線と同じになる。
ただし、山陽新幹線では8両編成の列車も運転されている。東海道新幹線区間には乗り入れないタイプで、これだと喫煙ルームの有無をはじめとする事情は違ってくる。
のぞみ号はすべてN700系で運転
のぞみ号は一部の臨時列車を除いてはすべてN700系で運転されている。したがって、すべての列車に喫煙ルームが設置されている。
場所は変わらず3・7・10・15号車である。座席でタバコOKになる喫煙車の設定は一切ない。
のぞみ号では自由席は1~3号車に設定されているため、3号車の喫煙ルームは主に自由席ユーザーの人たちで混み合う傾向にある。
>>のぞみの「自由席」はどうして少ない!? 1~3号車だけの理由とは?
7号車や15号車の喫煙ルームに比べると終日にわたって混雑している。人が多くて中に入れないこともよく見られる。
10号車はグリーン車利用者向けの喫煙ルームに設定されている。そのため、普通車利用者はNGという形になっている。
ひかり号は例外あり
ひかり号の場合は主力車両がN700系という点ではのぞみ号と同じだが、旧式の車両がまだ運転されている。それが700系である。
700系には「喫煙ルーム」というスペースが存在しない。その代わりに「喫煙車」が設定されている。
指定席とグリーン車限定だが、10号車と15・16号車が喫煙車として運行されている。
700系の喫煙車両においてはデッキでもタバコがOKとなっている。通路には灰皿が用意されている。
こだま号の事情
東海道山陽新幹線のこだま号に関しては、東京~新大阪、新大阪~博多間で使われる車両に大きな違いがあるため、別の記事にて詳細を述べる。
>>新幹線「こだま」の喫煙ルームの有無! 車両による違いを調査
概要を言うと、JR東海では喫煙ルーム又は喫煙車があり、タバコを吸える環境にはなっている。一方のJR西日本では「全面禁煙」の列車がある。
車両ごとの喫煙ルームの混み具合
喫煙ルーム | 混雑度 | 概要 |
3号車 | ★★★★★ | 自由席利用者で常に混雑 |
7号車 | ★★★ | やや混む |
10号車 | ★ | グリーン車利用者のみ使用可能 |
15号車 | ★★★ | やや混む |
喫煙ルームの広さはどこも同じだが、車両ごとに混雑度に違いが見られる。
種別ごとでは、東海道新幹線の区間ではやはり乗車率が高いのぞみ号の利用が目立つ。
3号車が最も人が多い
最も混むやすいのは3号車である。のぞみ号では1~3号車、ひかり号では1~5号車が自由席となっている。
いずれも3号車は自由席になるため、特急料金が割安な自由席を利用する人たちで喫煙ルームが混雑する。
自由席は昼夜問わず終日乗車率が高いため、タバコを吸う人もその分多い。結果として、3号車の喫煙ルームが最も混んでいる状態になる。
7号車と15号車は普通車指定席になるため、時間によっては混んでいるものの、1日を通してずっと人が多い状態であるわけではない。
10号車はグリーン車専用
10号車の喫煙ルームが最も空いている。室内が満員になることはまずない。ただし、ここはグリーン車利用者のみが利用可能となっている。
普通車だと指定席・自由席ともに使うことは原則として禁止になっている。したがって、グリーン車の人しか使えない。
座席数を見ると、グリーン車は普通車よりも数が少ない。そのため、タバコを吸う人も相対的に少ない。ゆえに、10号車の喫煙ルームは常に空いている状態になっている。