【東海道新幹線】のぞみ/ひかり/こだまの違いの一覧

東海道新幹線の種別

東海道新幹線(東京⇄新大阪)の種別はのぞみ・ひかり・こだまの3つ。それぞれの違いは停車駅、所要時間、特急券の料金、運転本数、混み具合にある。

列車名が異なるということで、共通点があるのは確かだが、相違点がかなり多いのは確か。今回はこれら3種類を比較して一覧化した。


早見表:のぞみ・ひかり・こだまの違い一覧

◆早見表|のぞみ/ひかり/こだまの違い
のぞみ ひかり こだま
性質 速達 準速達 各駅停車
停車駅 品川、新横浜、名古屋、京都 品川、新横浜、名古屋、京都
(小田原・熱海・三島・静岡・浜松・豊橋・岐阜羽島・米原の一部)
すべての駅
所要時間(東京→新大阪) 2時間30分 3時間30分くらい 4時間15分くらい
料金 14,720円(内特急券:5,810円) 14,400円(内特急券:5,490円) 14,400円(内特急券:5,490円)
本数(昼間の標準) 4本 2本 2本
乗車率 終日混雑 一部のみ混雑 ガラガラ
使用車両 N700系(700系は2020年に撤退)

※定期列車のダイヤの場合。臨時列車は所要時間が長くなる便がほとんど。

※ひかり、こだまの所要時間は各列車毎に大きく異なる。

停車駅

駅名 のぞみ ひかり こだま
東京
品川
新横浜
小田原
熱海
三島
新富士
静岡
掛川
浜松
豊橋
三河安城
名古屋
岐阜羽島
米原
京都
新大阪

◯=すべての列車が停車
△=一部列車が停車
|=通過

東海道新幹線の区間に当たる東京~新大阪間では、のぞみ号の停車駅は品川・新横浜・名古屋・京都の4駅に統一されている。

ひかり号に関しては、列車ごとで停車駅が異なる。

こだま号は完全に各駅停車であり、こちらは例外なくすべての駅に停車する。通過駅は1つも存在しない。

所要時間

種別/区間 東京~名古屋 東京~新大阪 名古屋~新大阪
のぞみ 1時間38分 2時間30分 50分
ひかり 1時間44分 2時間54分 51分
こだま 2時間47分 3時間56分 1時間5分

のぞみ号は基本的に定期列車であれば±2分程度しか列車ごとの違いはない。

ひかり号は停車駅が列車ごとでかなり異なるため、実際の所要時間はそれによる違いが大きい。上の表の所要時間は「標準所要時間」である。±10分ほどの違いが目立つ。

こだま号も後続の列車の通過待ちの時間と回数によるところが大きい。こちらは±10分程度違ってくる。

料金

のぞみの割高な指定席特急券

東海道新幹線の種別ごとの料金の違いは普通車指定席特急券とグリーン車指定席特急券にある。

自由席特急券に関しては、どれも同じで同一区間同一料金となっている。

普通車指定席

<普通車指定席の特急料金>
種別/区間 東京~名古屋 東京~新大阪 名古屋~新大阪
のぞみ 11,300円 14,720円 6,680円
ひかり 11,090円 14,400円 6,470円
こだま

※閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し

のぞみ号とひかり号・こだま号との差額は区間のよって違う。

具体的な金額は以下のようになる。

  • 東京~名古屋:210円
  • 東京~新大阪:310円
  • 名古屋~新大阪:210円

のぞみ号は割高な料金に設定されているのがわかる。

グリーン車指定席

<グリーン車指定席の特急料金>
種別/区間 東京~名古屋 東京~新大阪 名古屋~新大阪
のぞみ 14,960円 19,590円 8,950円
ひかり 14,750円 19,270円 8,740円
こだま

閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し

普通車指定席と同じくのぞみ号とひかり号・こだま号との差額は区間のよって違う。

具体的な金額は以下のようになる。

  • 東京~名古屋:210円
  • 東京~新大阪:310円
  • 名古屋~新大阪:210円

同様にのぞみ号は割高な料金に設定されているのがわかる。

自由席特急券

<普通車自由席の特急料金>
種別/区間 東京~名古屋 東京~新大阪 名古屋~新大阪
のぞみ 10,560円 13,870円 5,940円
ひかり
こだま

普通車自由席は種別による値段の違いはなく、「同一区間・同一料金」のシステムとなっている。

どの列車を乗っても価格は同じ。のぞみ号に乗ってもひかり・こだま号と同じ金額に固定されている。

通常期・繁忙期・閑散期による価格変動制もなく、1年間を通して固定化されている。

運転本数

<駅ごとの1時間当たりの運転本数>
停車駅/種別 のぞみ ひかり こだま
東京 4本 2本 2本
静岡 1本 2本
浜松 1本 2本
名古屋 4本 2本 1本
新大阪 4本 2本 1本

日中の閑散時の東海道新幹線の1時間当たりの種別ごとの運転本数はこのようになる。

のぞみ号が4本、ひかり号・こだま号が1~2本走っている。

圧倒的にのぞみ号が多いのが読み取れる。東京、名古屋、大阪の日本の三大都市の輸送を担う主役という性質上、のぞみ号がもっとも需要が多いことを考えたダイヤのようだ。

混雑状況の違い

<主要区間ごと混み具合の感想>
主な区間 のぞみ ひかり こだま
東京~静岡 1日を通して混雑 混雑していることが多い 空いている
静岡~名古屋 比較的空いている 大幅に空いている
名古屋~新大阪 混雑していることが多い 空いている 空いている

のぞみ号に混雑が偏っていることが多い。1日を通して乗車率が高く、自由席はほぼ満席の状態になりやすい。指定席でも通路側さえ埋まる時間帯がかなり多い。

自由席では、のぞみ号では立ち客が発生しやすい。対するひかり号は土日の一部の朝夕の限られた時間帯と三連休以上の休むなどに限られる。

他の新幹線の種別とその違い

路線 現存する種別
山陽新幹線 のぞみ、ひかり、こだま、みずほ、さくら
九州新幹線 みずほ、さくら、つばめ
北海道新幹線 はやぶさ、はやて
東北新幹線 はやぶさ、はやて、やまびこ、なすの、こまち(秋田)、つばさ(山形)
上越新幹線 とき、たにがわ
北陸新幹線 かがやき、はくたか、あさま、つるぎ

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