京王線の特急・準特急、転換クロスシートにはしないのか!?

京王線では、有料座席指定列車のために5000系が投入された。有料列車では、転換クロスシートとして運転される。しかし、従来の特急・準特急ではロングシートのままとなっている。




なぜ、速達性が高い特急と準特急においては、これまでと同じようにわざわざロングシートにするのか。進行方向に向いて座る転換クロスシートにしない合理的な理由とは何なのか。

快適性の面では、ロングシートよりもクロスシートの方が圧倒的に良い。電車に乗ることで感じる疲れも、後者の方が小さい。

そのため、新幹線やJRの特急のような長距離を走る列車では進行方向に向いて座る形式となっている。

特急・準特急は乗車人数が多いから

京王線の特急

出典:www.youtube.com/watch?v=96-A_1Q3ons

京王線は首都圏の中でも全体的に乗客の数が多い路線である。需要に対して供給力が追いついていないところも見られる。

京王線の混雑のピークの時間帯はいつ!? 上り・下りそれぞれ調査

ロングシートのメリットとは、1つの車両にたくさんの乗客が乗れるという点が挙げられる。転換クロスシートだと、座席のスペースが場所をとるため、乗れる乗客の数が限られてしまう。

特急や準特急のような優等列車では、特に遠距離利用者が殺到するため、混雑率が大きい。京王線では、これらの電車では快適性よりも輸送力が求められている。

転換クロスシートにして座席に座った場合の快適性を上げることよりも、ロングシートにして乗れる人数を増やすことの方が優先度が高い。

乗客の数が多いことから、京葉線の速達列車である「特急」と「準特急」などの乗車券または定期券だけで乗れる無料列車では、転換クロスシートにはしていない。

有料の座席指定列車については、それ自体が快適性を求めた電車である。追加料金を取ることで、その分100%確実に座れて疲れを防ぐというサービスを提供している。

停車駅が少ないことには変わりないものの、ターゲットとしている対象が特急・準特急とは違う。



もし転換クロスシートになるとしたら

京王線では、将来的には転換クロスシートで運転される無料列車が登場する可能性はゼロではない。問題となっている混雑が解消されれば、いずれは快適性が実現されるかもしれない。

今のところ、東京一極集中が社会的な問題となっているように、都内と郊外を結ぶ鉄道路線は混雑の激しさが問題となっている。

出典:www.youtube.com/watch?v=ShMIFVLOup4

しかし、少子高齢化が進んでいるように、いずれは東京周辺の人口も減少に転じる。それに加えて、地方創生が実現すれば、さらに首都圏の人口は少なくなる。

そうなると、京王線の乗客の数も少なくなる。今は満員電車で混雑している時間帯でも、将来的にはどうなるかわからない。

もし京王線の利用者数が減ることとなったら、いよいよ輸送力の強化ではなく、快適性が優先されるようになるだろう。

特に京王線では全線に渡ってJR中央線と並行して走っている。京王相模原線でも、小田急多摩線と並行して走っている。

競合するライバル他社もあることから、人口が減少に転じた場合には、サービスの向上に力を入れなければならない環境になることが予想される。その時は、特急・準特急でも転換クロスシートとなるかもしれない。

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