京阪電鉄の遅延は本当に多いのか!? それでも少ない方だった

京阪電鉄では、特に本線において遅延が生じることがよくある。人身事故や信号・車両トラブルによって運転見合わせになる。また、5~10分程度の遅れが発生するケースも珍しくない。




このように聞くと、京阪本線では遅延が多いように感じる。しかし、全国的に見るとむしろ少ない方に入るようだ。定時運行率が悪い路線だと、ほぼ毎日ダイヤが乱れているという例もある。

それに比べると、京阪は定時運行の割合が高いといえる。列車の本数が多く、利用者数も少なくはない。

それなのに、どうして全国的に遅延が少ない路線という地位を獲得できているのか。それには理由がある。

大きな遅延が起きない理由

  • 高架・複々線区間が長い
  • 他の路線との乗り入れがない
  • 幹線道路との踏切が少ない

まず、京阪本線は寝屋川駅から大阪側は高架または地下区間となっている。地上を走る部分がないため、踏切が存在しない。これにより、踏切における人身事故が起きにくい。

複々線区間が長いのもまた、ダイヤが安定する要因となっている。各駅停車と優等列車が別々の線路を走るようになっているため、ちょっとした遅れが発生しても、すぐに取り戻せる。

京阪の複々線

出典:航空・鉄道撮影記より
hatitota-tc115-398.blog.so-net.ne.jp/2012-09-09

単なる複線だと、回復運転がしにくい。通過駅が多い優等列車でも、前を走る各停に追いついてしまって徐行してノロノロ運転を余儀なくされることがあるが、複々線はそれがない。

他の路線との直通運転も基本的にないのが京阪本線の特徴である。中之島線や鴨東線があるが、いずれも距離が短い。ダイヤが複雑にならないのもまた、遅延が生じにくい理由となっている。

遅延が多い路線を見ると、別の路線との相互直通運転を行っているケースが大きな割合を占める。地下鉄との乗り入れが多い首都圏の路線がワーストランキングに多くランクインしているのは、これが理由。

そして、地上を走る区間でも幹線道路との交差が少ないのも京阪電鉄ならではの特徴である。寝屋川駅~三条駅辺りまではほぼ地上を走り、踏切も結構多い。しかし、幹線道路と交差するところはあまりない。

これが、阪急や近鉄、南海との違いである。小さな道との平面交差なら、大きな道路よりも人身事故やその他トラブルが起きる可能性は低い。



5分程度の遅れはなぜ起きる?

それでも、京阪電鉄では5分程度の遅れが発生するケースは少なくはない。ちょっとした遅延はなぜ起きてしまうのだろうか。

理由は、混雑・車両点検・急病人の発生・非常ボタンの発動が挙げられる。完全に電車の運転がストップしてしまうほどの大規模な問題とはならないものの、時刻表からは数分ずれてしまう。

複線区間では、一度遅れてしまうと時刻表通りに回復させるのが難しい。各駅停車はすべて駅に止まるため、巡航速度を上げることができない。停車時間を短縮するという手段も、乗降客数によっては難しいケースがある。

優等列車であっても、制限速度がかかるカーブが多いため、最高速度で定速運転することができない。これができるのは直線が豊富な路線に限られる。曲線が至る所にある京阪の場合、スピードを上げることで回復運転するのが難しい。

こうした要因があり、京阪電鉄ではどうしても数分の遅れが生じてしまうことが頻繁にある。

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