東北新幹線なすの号の自由席の場所は各車両ごとにとって大きく違う。基本的には1~6号車だが、付属編成の有無によって変動する。特に10両編成と16・17両編成では事情が異なる。
なすの号でもE5系・H5系、E2系、E3系、E6系が使用されているが、自由席はやまびこ号に比べるとやや多めに設定されている。
基本編成は10両編成のE5系・H5系またはE2系を使用。付属編成は6・7両編成のE3系またはE6系が使用されている。後者は秋田新幹線または山形新幹線で使用されている車両で、東北新幹線単独運転用に併結されている形。
運転区間が短いこと、自由席そのものが多いことから、東北新幹線の中でもなすの号の混雑状況は1日を通して緩やか。
目次
車両型式ごとの自由席の場所
車両型式 | 自由席の場所 |
---|---|
E5系/H5系(10両編成) | 1-6号車 |
E2系(10両編成) | 1-6号車 |
E5/H5系+E3系(16両編成) | 1-6号車、12-16号車 |
E2系+E3系(17両編成) | 1-6号車、12-17号車 |
E5/H5系+E6系(17両編成) | 1-6号車、12-17号車 |
※平日の朝9時台までに東京駅到着の上り列車、17時以降の下り列車は「普通車全車自由席」。 ※付属編成部分は基本的に普通車は自由席。 ※曜日・時期によって一部の車両が指定席になる場合あり。 |
気になる各乗車駅での自由席の混雑状況
なすの号は基本編成になる1~10号車がE5系・H5系、E2系、付属編成になる11~16・17号車がE3系、E6系のいずれかが使用されている。
自由席はこれらの車両によって何号車になるか違ってくる。
基本的には1~6号車、12~17号車は自由席に設定されている。ほとんどはE5系単独、またはE5系とE6系・E3系を併結した車両で運転されている。
やまびこ号のようにE5系とE2系との違いはない。
>>東北新幹線「なすの」なら自由席で座れる!? 混雑状況はどう?
E5系(10両編成)
E5系単独の10両編成のなすの号の自由席は1~6号車の5両分。
残りの車両はすべて普通車指定席もしくはグリーン車指定席、グランクラス指定席となっている。
やまびこ号では6号車は指定席だが、なすの号では自由席に設定されている。
平日・土日祝いずれも日中の時間帯は10両編成での運転が多い。
E2系(10両編成)
E2系単独の10両編成のなすの号の自由席は1~6号車の6両分。
E5系単独運転の場合と自由席の設定は同じ。グランクラスがあるかないなの違いにとどまる。
近年は東北新幹線でのE2系の運用が減少していているものの、なすの号では引き続き割り当てられている。
混雑に関しては、16両編成または17両編成の場合よりは乗車率が高いものの、それでも各駅停車の種別のため傾向としては空いている。
なお、E2系単独運転のやまびこ号は7号車も自由席。なすの号の方が少ない形となっている。
E5/H5系+E3系(16両編成)
E5系10両編成とE3系6両編成が連結された16両編成のなすの号の自由席は1~5号車、12-16号車の11両分。
付属編成側に当たるE3系の普通車はすべて自由席に設定されている。
10両編成のやまびこ号に比べると自由席の混み具合は緩やかで、満席にはなりにくい。
朝夕の利用者が多くなる時間帯で特に運用されることが目立つ。
E2系+E3系(17両編成)
E2系10両編成とE3系7両編成が連結された17両編成の場合は1~6号車、12~17号車が自由席。
付属編成の7両編成分の車両は山形新幹線つばさ号に使われるものであるが、なすの号運転時にはつばさ号ではない。
山形新幹線つばさ号だと12~15号車は指定席だが、なすの号では自由席に切り替わる。
E5系側は他と同じく1~6号車は自由席に設定されている。
E5/H5系+E6系(17両編成)
E5系10両編成とE6系7両編成が連結された17両編成のなすの号の自由席は1~6号車、12-17号車の12両分。
付属編成側に当たるE6系の普通車はすべて自由席に設定されている。
E6系は秋田新幹線こまち号で使用されている車両だが、なすの号運転時は11号車以外はすべて自由席に切り替わる。
E5系側は6号車は指定席になるやまびこ号とは違って、なすの号では自由席になっている。
平日の「全車自由席」
東北新幹線のなすの号では、平日の朝の上り列車、夕方以降の下り列車の普通車は「全車自由席」となっている。
詳細な条件は以下の通り。
なすの号で全席自由席になる列車
- 9時台までに東京駅に到着する上り列車
- 17時以降に東京駅を出発する下り列車
※朝の下り、夕方・夜の上り列車は指定席あり。
※休日ダイヤの土日祝は終日指定席あり。
平日の朝の9時台までに東京駅に到着する上りのなすの号では、普通車は全席自由席になる。つまり、7号車や8号車も自由席というわけだ。
夕方以降は17時以降に東京駅を発車するなすの号で普通車が全席自由席になる。
これは、新幹線通勤をしている乗客向けの措置である。
なすの号は首都圏エリアの駅を乗り降りする人をターゲットとしているため、自由席にしか乗れない定期券ユーザーが多く乗れるように自由席を最大限まで増やしている。
なお、全車自由席を実施しているのはなすの号のみで、やまびこ号では実施していない。
また、通勤ラッシュがない土日祝の休日も実施していなく、終日指定席が設定されている。
他の新幹線の路線/種別ごとの自由席の場所
路線 | 種別(列車名) |
東海道新幹線 | のぞみ |
ひかり | |
こだま | |
みずほ | |
さくら | |
つばめ | |
東北新幹線 | やまびこ |
なすの | |
上越新幹線 | とき |
たにがわ | |
北陸新幹線 | はくたか |
あさま | |
<全車指定席列車> 東北・北海道・秋田新幹線|はやぶさ、こまち 北陸新幹線|かがやき |
全国の新幹線の自由席の車両は何号車になるのか。各路線および列車名ごとに解説。
なお、全車指定席の列車は例外なく自由席が一切存在しない。