大鵬薬品工業の平均年収は約800万円。非上場のため正式な金額こそは非公開となっているが、会社規模や事業内容を考量するとこれくらいが有力。
ボーナスは5.0ヶ月分が支給。製薬会社としては珍しく、個人評価はほとんど考慮されない。自動車メーカーのような機械製品の製造業と同じ仕組みで、基準内賃金に対して一律に支給。
製薬会社の中でも給料はやや低め。世間一般の企業の中と比較すると「上位」というポジション。上場企業の平均値よりは約200万円ほど高い金額。大塚ホールディングス傘下の各企業でも高い方に分類。
公式の平均年収は約800万円
年度 | 平均年収 |
---|---|
2019年 | 7,028,155円 |
2018年 | 6,912,644円 |
2017年 | 6,919,272円 |
2016年 | 6,863,665円 |
2015年 | 6,806,229円 |
2014年 | 8,433,036円 |
2013年 | 7,527,719円 |
大鵬薬品工業では給与に関する資料は公開されていない。そのため、ここでの年収は推定値ではある。
それでも全従業員で換算すると低く見積もっても、平均年収は800万円前後になる。世間一般の大手企業と比較しするとかなり高いレベル。上場企業の平均年収は600万円(業種すべて)のため、これよりも200万円高いきんがく。
これには基本給・賞与・各種手当(時間外手当、家族手当、通勤手当)などすべてが含まれている。
大塚ホールディングスの1つの製薬メーカーであるが、中核会社である大塚製薬と比較すると平均年収は若干低め。それでも、子会社の中では高い金額。
MR職、コンシューマーヘルスケアMR職、学術職、開発職、CMC研究技術職(合成研究)、生産系技術職(生産技術・品質管理)それぞれで給料水準は異なるとはいえ、会社全体で見れば800万円が相場だろう。
賞与は5.0ヶ月分
大鵬薬品工業の賞与は年間で5.0ヶ月分が支給される。夏季・冬季それぞれ2.5ヶ月分支給されるのは慣例。
製薬会社では、賞与は個人評価が大きく考慮される成果主義となっているが、大鵬薬品工業はほぼ業績給のみ。したがって、個人評価はほとんど考慮されず、全社員が基準内賃金に対してほぼ一律に支給。
行動評価によって少しは変動するものの、大きな違いはなく、インセンティブのような要素は一切ない。
機械製品の製造業のように「〇ヶ月分」と同じ仕組み。具体的には、トヨタ自動車、日立製作所、三菱重工業などと同じ。製薬会社では、中外製薬や小野薬品工業もこれと同じ。
トータルの支給額の目安では、30歳の社員だと約120万円くらいが相場。世間一般の会社と比較すると、「勝ち組」でも「負け組」でもない「引き分け」と言える範囲だろう。
勤続年数ごとの年収
大鵬薬品工業の勤続年数ごとの年収の目安は下記の通り。
- 新卒採用3年目:450万円
- 5年目:500万円
- 7年目:600万円
- 10年目:650万円
- 15年目:700万円
- 20年目:800万円
定期昇給に関しては、具体的にいくら上がるかは、上司の評価で決まる。営業の場合だと、売上が少ないと昇給ゼロなこともある。
評価は7段階で決められる。S,A+,A,B+,B,C,Dのいずれかが割り当てられる。
ボリュームゾーンはB+またはB。この場合、昇給幅は5,000~8,000ほどとなる。
年齢ごとの年収の目安
大鵬薬品工業の年齢ごとの目安は下記の通り。
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-400万円 | 25-30万円 | 40-85万円 |
25-29歳 | 350-500万円 | 25-40万円 | 50-80万円 |
30-34歳 | 500-700万円 | 30-50万円 | 70-100万円 |
35-39歳 | 600-800万円 | 35-55万円 | 80-150万円 |
40-44歳 | 700-900万円 | 40-60万円 | 100-150万円 |
45-49歳 | 700-1,000万円 | 40-60万円 | 100-200万円 |
50-54歳 | 800-1,200万円 | 45-60万円 | 150-250万円 |
55-59歳 | 800-1,000万円 | 40-65万円 | 120-250万円 |
20代は400~600万円、30代は600~1,000万円、40代及び50代は700~1,500万円になるだろう。
ただし、実際のところは、院卒または6年制大学卒を採用の対象とする研究・開発職が他の職種よりも高くなりやすい。
最終学歴で基本給が異なるため、それが高い人だけが属する職種ほど平均年間給与も高めに出る。
最終学歴(大卒・院卒)ごとの年収の差
大鵬薬品工業の最終学歴ごとの平均年収は、院卒は、大卒ともに800万円と推定。初任給こそは大卒の方が低いものの、MR職は特に手当が高いこともあって、年間の収入では院卒の研究職並みになると考える。
最終学歴だけで初任給が大きく異なる。賞与も基本給を基に計算されるため、院卒・大卒では差が出る。
次に初任給について。入社直後の基本給は最終学歴によって差が見られる。
大鵬薬品工業の初任給
- 学士卒:220,000円
- 修士了:244,000円
- 博士了:278,000円
- 高専卒:180,000円
- 専門学校卒:180,000円
出典:マイナビ2021「大鵬薬品工業(株)」
本当の基本給に対する初任給に限ってみれば、大鵬薬品工業は一般的な企業と大差ない。製薬会社の中でもほとんど同じ。
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業種 | 会社名 |
---|---|
製薬会社 | 武田薬品工業、大塚製薬、アステラス製薬、第一三共、中外製薬、エーザイ、大日本住友製薬、田辺三菱製薬、塩野義製薬、小野薬品工業、参天製薬、大正製薬、沢井製薬、久光製薬、ツムラ、日本新薬、持田製薬、シミック、大鵬薬品工業、小林製薬 |
〃(外資) | ファイザー、アストラゼネカ、ジョンソンエンドジョンソン、ノバルティスファーマ |
化学・素材 | 三菱ケミカル、住友化学、旭化成、積水化学工業、富士フイルム、信越化学工業、三井化学、東レ、東ソー、大陽日酸、昭和電工マテリアルズ、昭和電工、宇部興産、関西ペイント、JSR、三菱ガス化学、クラレ、エア・ウォーター、資生堂、コーセー、日亜化学工業、カネカ、ダイセル |
上記では製薬会社各社の平均年収および給料体系について解説。