主な鉄道事業者の各種きっぷの有効期間の日数一覧

きっぷの有効期間

主要な鉄道事業者ごとの各種きっぷの有効期間の一覧。乗車券、回数券、特急券、特別車両券などの日数を調査。

JR線では長距離(片道101km以上)の場合と往復乗車券にて2日間以上になる。片道100kmまでの短距離は1日のみ。

それ以外の私鉄・地下鉄は距離に関係なく1日間、つまり「当日のみ有効」。往復乗車券を発売している鉄道事業者では2日間がほとんど。


主要鉄道事業者の各種きっぷの有効期間

今回の有効期間に関する解説の対象きっぷは次の通り。

  • 普通乗車券
  • 回数乗車券
  • 特急券
  • 特別車両券(グリーン券など)

新幹線に関しては乗車券+特急券という扱い。

>>新幹線のきっぷの有効期間! 種類ごとに一覧化

関東地区(首都圏)

関東地区(首都圏)
鉄道事業者 普通乗車券 回数券 特急券 特別車両券
JR東日本 2日間~(片道101km以上)
当日のみ(片道100kmまで)
当日のみ(大都市近郊区間のみの場合)
3か月 指定列車のみ(指定席)
当日のみ(自由席)
当日のみ(自由席グリーン券)
指定列車のみ(グリーン車特急券)
東武鉄道 当日のみ 3か月 指定列車のみ
京成電鉄 当日のみ 3か月 指定列車のみ
西武鉄道 当日のみ 3か月 指定列車のみ
京王電鉄 当日のみ 3か月
小田急電鉄 当日のみ 3か月 指定列車のみ
東急電鉄 当日のみ 3か月
京浜急行電鉄 当日のみ 3か月
相鉄 当日のみ 3か月
東京メトロ 当日のみ 3か月
都営地下鉄 当日のみ 3か月
横浜市営地下鉄 当日のみ 3か月
※普通乗車券はJR線以外は当日のみ有効。

関東地区の鉄道事業者ごとのきっぷの有効期間は各社局での違いは特にない。

JR東日本だけは片道101km以上の区間で有効期間が2日間以上になる。距離の計算はJR東海・JR西日本などの他のJRグループと通算して計算され、打ち切りになるわけではない。

ただし、大都市近郊区間のみの利用ではこれが適用されない。

JR東日本の大都市近郊区間に設定されているのは東京(首都圏)、仙台都市圏、新潟都市圏の3か所。

片道100kmまでだと私鉄・地下鉄と同じで当日のみ有効。

以下の中小私鉄も共通

東葉高速鉄道、北総鉄道、埼玉高速鉄道、東京臨海高速鉄道(りんかい線)、江ノ島電鉄、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道、東京モノレール、多摩都市モノレール、横浜シーサイドライン、ニューシャトル

参照:【早見表】JRの乗車券の有効期間とは!? 条件ごとに一覧化

中部地区(東海)

東海地区
鉄道事業者 普通乗車券 回数券 特急券 特別車両券
JR東海 2日間~(片道101km以上)
当日のみ(片道100kmまで)
3か月 指定列車のみ(指定席)
当日のみ(自由席)
指定列車のみ(グリーン車特急券)
名古屋鉄道(名鉄) 当日のみ (2012年に廃止) 指定列車のみ 指定列車のみ(ミューチケット)
名古屋市営地下鉄 当日のみ
※名鉄、名古屋市営地下鉄では回数乗車券を取り扱い無し。

東海地区(中部地区)の鉄道事業者ごとのきっぷの有効期間は各社局での違いは特にない。

なお、JR東海では「大都市近郊区間」は名古屋都市圏を含めてまったく設定されていない。片道101km以上なら普通乗車券の有効期間は2日間以上になる。

回数券に関しては、名古屋地区はやや特殊。名鉄と名古屋市営地下鉄では取り扱いがない。manacaの普及のためというのが理由にされている。

以下の中小私鉄も途中下車不可

名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)、愛知環状鉄道、東海交通事業(城北線)、豊橋鉄道、三岐鉄道、伊勢鉄道、養老鉄道

近畿地区(関西)

近畿地区
鉄道事業者 普通乗車券 回数券 特急券 特別車両券
JR西日本 2日間~(片道101km以上)
当日のみ(片道100kmまで)
当日のみ(大都市近郊区間のみの場合)
3か月間 指定列車のみ(指定席)
当日のみ(自由席)
指定列車のみ(グリーン車特急券)
近畿日本鉄道(近鉄) 当日のみ 3か月間 指定列車のみ 指定列車のみ
南海電鉄 当日のみ 3か月間 指定列車のみ
京阪電鉄 当日のみ 翌月から数えた第3月の末日まで 指定列車のみ
阪急電鉄 当日のみ 翌月から数えた第3月の末日まで
阪神電鉄 当日のみ 翌月から数えた第3月の末日まで
山陽電鉄 当日のみ 翌月から数えた第3月の末日まで
大阪メトロ 当日のみ
京都市営地下鉄 当日のみ 翌月から数えた第3月の末日まで
神戸市営地下鉄 当日のみ 翌月から数えた第3月の末日まで
※「3か月間」とは発売日から3か月後の日までのこと。
※「翌月から数えた第3月の末日まで」とは発売日の翌月から数えて3か月後のこと。

近畿地区の鉄道事業者ごとのきっぷの有効期間は上記の通り。乗車券は各社局での大きな違いは特にない。

JR西日本だけは片道101km以上の区間で有効期間が2日間以上になる。距離の計算はJR東海・JR西日本などの他のJRグループと通算して計算され、打ち切りになるわけではない。

ただし、大都市近郊区間(大阪近郊区間)のみの利用ではこれが適用されない。

片道100kmまでだと私鉄・地下鉄と同じで当日のみ有効。

なお、近畿地方の鉄道各線では、回数券の有効期間に他の地域ではみられない特徴がある。

以下の中小私鉄も途中下車不可

泉北高速鉄道、阪堺電気鉄道、北大阪急行電鉄、能勢電鉄、神戸電鉄、六甲ライナー、ポートライナー、大阪モノレール

翌月から数えた第3月の末日まで

関西私鉄の回数券の有効期間

以下の鉄道事業者では、発売日の翌月からカウントした第3月の末日までが有効期間となっている。

  • 京阪電鉄
  • 阪急電鉄
  • 阪神電鉄
  • 山陽電鉄
  • 京都市営地下鉄
  • 神戸市営地下鉄
  • 神戸電鉄
  • 能勢電鉄
  • 大阪モノレール
  • 神戸新交通(六甲ライナー・ポートライナー)

つまり、実質的な有効期間は3~4か月間ということになる。購入した日が月の初めか終わりかで変わってくる。

他の地域では発売日当日からカウントして3か月後が有効期限であるが、これらの鉄道事業者では月の途中で期限切れになることがない。

なお、近畿日本鉄道(近鉄)、南海電鉄、泉北高速鉄道は他の地域と同様に発売日から3か月間が有効期間。関西としては少数派ではある。

九州地区(福岡)

きっぷの種類 普通乗車券 回数券 特急券 特別車両券
JR九州 2日間~(片道101km以上)
当日のみ(片道100kmまで)
当日のみ(大都市近郊区間のみの場合)
3か月間 指定列車のみ(指定席)
当日のみ(自由席)
指定列車のみ(グリーン車特急券)
西日本鉄道(西鉄) 当日のみ 3か月間
福岡市営地下鉄 当日のみ
※私鉄は距離に関係なく不可。(片道101km以上でも不可)

福岡地区の鉄道事業者ごとのきっぷの有効期間は上記の通り。

長距離の利用で「途中下車」が認められているのはJR九州のみ。

なお、JR九州では「大都市近郊区間」が福岡・北九州都市圏にて設定されている。

これにより、福岡県内の大部分と佐賀県の一部では途中下車が距離に関係なくできないところが目立つ・

その他の地域

鉄道事業者 普通乗車券 回数券 特急券 特別車両券
JR北海道
JR四国
2日間~(片道101km以上)
当日のみ(片道100kmまで)
3か月 指定列車のみ(指定席)
当日のみ(自由席)
指定列車のみ(グリーン車特急券)
札幌市営地下鉄 当日のみ
仙台市営地下鉄 当日のみ
※JR北海道、JR四国では「大都市近郊区間」の設定はない。

大都市圏ではない地域においても、普通乗車券にて有効期間が2日間以上になるのはJR線のみ。

「大都市近郊区間」はないため、片道101km以上で例外なく乗車券の有効期間は2日間以上になる。

公営地下鉄は他の地域とほぼ同じ。異なるところは回数券の有無くらい。

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