【一覧表】JRきっぷの変更/払い戻しのルールと条件

JRきっぷの変更・払い戻しのルール

JRきっぷの各種の変更および払い戻しのルールと条件について詳細を一覧化。

乗車券、特急券の返品(払い戻し)の手数料、日付・区間・座席・出発時間の変更の可否については種類やその時と場合によって異なる。

基本的にきっぷは有効期間内であれば1回を上限に無料で変更ができる。一方の完全な払い戻しには所定の手数料がかかる。


変更のルールと条件

きっぷの種類 変更の可否 条件
乗車券 乗車日、区間の変更が可能。日付変更は当日限りのため変更不可だが、特急券とセットなら可能。
自由席特急券 乗車日、区間が可能。
特定特急券 乗車日、区間が可能。
自由席グリーン券(在来線) 区間変更のみ可能。
急行券 乗車日、区間が可能。
回数券(回数乗車券) × 変更不可。
定期券 × 変更不可。
指定席特急券 乗車日、区間、出発時刻(乗車列車)、座席番号が可能。
指定席グリーン券 乗車日、区間、出発時刻(乗車列車)、座席番号が可能。
寝台券 乗車日、区間、出発時刻(乗車列車)、座席番号が可能。
指定席券(快速など) 乗車日、区間、出発時刻(乗車列車)、座席番号が可能。
立席特急券 乗車日、区間、出発時刻(乗車列車)可能。
※「変更」は1つのきっぷの種類に対して1回までが条件。2回目の変更は払い戻し手数料が発生。
※有効期間内またはそれが開始される前のみ可能。期限後は不可能。
※座席の変更は上位種類への変更(自由席→指定席など)なら差額を支払うことで可能。

JRの各種きっぷにて「変更」は、定期券と回数券以外では行える。

受付している場所はみどりの窓口または指定席券売機のいずれか。ただし、後者の指定席券売機では取り扱っていない内容もある。

変更できる具体的な項目は以下の通り。

  • 乗車日の日付
  • 乗車区間
  • 出発時刻(指定列車の変更)
  • 指定席券の座席番号の変更

これら4項目がJRのきっぷで一度購入後に変更できる内容。

さらに、座席の種類の変更についても上位種類への変更なら差額を支払うことで可能。一方で変更前と比べて変更後の方が安くなる下位種類への変更はできない。

一旦払い戻しをして新規で再度購入方法ならできるが、所定の手数料がかかる。

なお、乗車後の変更に関しては条件が大きく異なり、かなりの制約が発生する。乗車日の日付、指定列車の変更はできない。区間の変更も値段が安くなる変更はできない。

日付変更

乗車日の日付の変更に関しては、乗車券や自由席グリーン券(在来線普通列車)以外なら可能。

自由席特急券、指定席特急券、指定席グリーン券などの特急券、急行券、寝台券なら未使用であれば変更ができる。

いずれも1日間の「当日限り有効」であるが、変更の手続きを行えば、当初予定していた乗車日の翌日以降へ変えられる。

なお、乗車券の場合は特急券と同時に購入した場合のきっぷなら日付の変更ができる。一方で近距離利用のように乗車券単品で購入した場合はできない。

基本的には発売日当日のみしか利用できないようになっているため、日付の変更を行おうとすると払い戻しの形を取らないといけなくなる。

最も長距離になると有効期間が2日以上になるため、そもそも変更する必要がない場合も結構多い。

区間変更

乗車区間の変更に関しては、正規料金のきっぷはすべての種類にて可能。

できないのはトクトクきっぷなどの一部の割引きっぷ、旅行会社が販売している企画きっぷに限られる。

変更前と変更度で値段が高くなる場合でも安くなる場合でも変更はできる。

高くなる場合は差額を支払うことで変更でき、安くなる場合は差額が全額返金される。いずれも手数料は一切かからない。(変更の上限は1回まで)

出発時刻(指定列車)の変更

指定席券のきっぷに該当する内容。やり方は基本的に日付変更と同じ。

指定席券は乗車できる列車が限られているが、出発時刻よりも前であれば乗車列車を変更することができる。

1本前の列車に変更したり、1本後の列車に変更することが可能。

ただし、変更後の列車(新幹線・在来線特急どちらも)に空席が残っていることが大前提。満席だとそもそも変更できない。

乗車希望の列車の普通車指定席(グリーン車の変更ではグリーン車)が満席の場合は自由席に変更ができる。この場合は差額が手数料なしで返金される。

ただし、座れる可能性が極めて低く、座れないリスクが大幅に高まる。

なお、指定席券にて普通車指定席(指定席グリーン券にてグリーン車)に空席が残っている場合は自由席に変更することはできない。

また、指定列車の出発時刻の変更の上限も1回まで。

座席番号の変更

指定席から指定席、グリーン車からグリーン車への変更、つまり座席番号の変更がこれに当たる。

指定列車の出発時刻より前であれば、予約していた座席を変更することもできる。

ただし、同じように変更後の座席に空席が残っていることが大前提。

満席でそもそも空席が残っていない場合は、座席番号の変更はできない。

また、乗車後の座席番号の変更は原則できない。

JR各種きっぷの変更に関しては上記にて詳細を解説。乗車券・特急券でそれぞれやや変更の条件とルールが異なる。

変更回数の上限は1回のみ

きっぷの変更の上限回数

JRのきっぷの「変更」が行える回数には上限があり、原則1回のみである。

「変更」という手続きであれば手数料等はかからない。負担金の増加なしで無料で手続きができる。

2回目からは変更はできず、一旦払い戻しとなり、所定の手数料がかかる。

乗車日の日付、区間、出発時刻、座席番号などすべて合わせた回数の上限が1回のみ。

つまり、過去に乗車日を変更したが、今度は乗車区間を変更しようと思ってももうできないことになる。

一方で、変更の回数は切符の種類1つに対して上限1回。

乗車券と特急券をセットで購入して、過去に乗車券の変更を行い、今度は特急券の変更を行おうとしている場合ならそれができる。

払い戻しの条件と手数料

きっぷの種類 払い戻しの可否 手数料と条件
乗車券 一律220円
自由席特急券
特定特急券
自由席グリーン券(在来線)
急行券
回数券(回数乗車券) 可能だが使用済分は普通運賃で乗車として計算に。一律220円。
定期券 残り有効期間が1か月以上の場合のみ。一律220円。
指定席特急券 2日前までは一律340円。
前日から当日の出発時刻までは料金の30%(最低340円)
指定席グリーン券
寝台券
指定席券(快速など)
立席特急券 一律220円

参照:【早見表】JRきっぷの種類ごとの払い戻し手数料の一覧

きっぷの種類に関係なく全てに共通する注意点は、有効期間内でしか払い戻しができないという点。

有効期限切れになったきっぷの払い戻しが100%不可能。単なる「紙切れ」になってしまい、支払った料金が無駄になるため要注意。

一律220円

次のJRきっぷの払い戻し手数料は一律220円に固定されている。

  • 乗車券
  • 自由席特急券
  • 特定特急券
  • 自由席グリーン券(首都圏の在来線)
  • 急行券
  • 回数乗車券
  • 定期券(残り1か月以上有効期間が残っている場合)
  • 立席特急券

いずれも払い戻し手数料は固定のため、これ以上値段が高くなることはない。

ただし、定期券と回数乗車券には払い戻しをすることで、割引率が下がるなどの不利な条件になることがある。

日によって違うきっぷ(340円~)

次のJRきっぷの払い戻し手数料は手続きする日によって違う。

  • 指定席特急券
  • 指定席グリーン券
  • 寝台券
  • その他指定席券(夜行列車、ホリデー快速など)
  • いずれも乗車日の2日前までの払い戻しの場合、手数料は一律340円。

乗車日の前日から当日の指定列車の出発時刻までの手数料は発売額の30%かつ最低340円以上。

料金が高いきっぷほど直前の払い戻し手数料が高いのが特徴。


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