新幹線の自由席と指定席の料金の差額を路線および列車ごとに一覧化。
「自由席特急券」と「指定席特急券」の運賃はそれぞれ異なり、後者の方が割高な値段。座席指定の金額が含まれるため。
差額の具体的な金額は列車および乗車区間によって違う。
差額は原則530円
路線名 | 列車名 | 自由席・指定席の差額 |
---|---|---|
東海道新幹線 | のぞみ | 740~1,170円(注1) |
ひかり | 530円 | |
こだま | ||
山陽新幹線 | のぞみ | 740~1,170円(注1) |
ひかり | 530円 | |
こだま | ||
みずほ | 740~850円(注2) | |
さくら | 530円 | |
九州新幹線 | みずほ | 740~850円(注2) |
さくら | 530円 | |
つばめ | 530円 | |
東北新幹線 | はやぶさ | ー |
やまびこ | 530円 | |
なすの | ||
北海道新幹線 | はやぶさ・はやて | ー |
秋田新幹線 | こまち | ー |
山形新幹線 | つばさ | 530~910円 |
上越新幹線 | とき | 530円 |
たにがわ | ||
北陸新幹線 | かがやき | ー |
はくたか | 530円 | |
あさま | ||
つるぎ | ||
注1:のぞみ号は割増料金が適用。自由席は対象外。 注2:みずほ号は新大阪~博多に限り割増料金が適用。自由席は対象外。 「ー」印は「全車指定席」の列車。自由席がない。 |
全国の新幹線の自由席と指定席の料金の差額は原則530円である。
運行会社による違いはなく、530円という金額が「座席指定料金」に設定されている。
自由席は座席の予約が不要だが、確実に座れるという着席保障がない。満席だと座れないというリスクがある分、料金も安い。
ただし、自由席特急券の料金に特定料金が適用される区間(1、2駅区間の短距離)、加算料金が適用される速達列車だと条件が異なる。
特に後者の場合は、座席指定料金+加算料金という二重の追加的な料金が生じる。
これらのケースでは一律530円ではなく、自由席と指定席の差額が広がる。
東海道・山陽新幹線
指定席特急券の料金-自由席特急券の料金
- のぞみ号:740~1,170円(内訳…530円+210~640円)
- ひかり号:530円
- こだま号:530円
東海道新幹線および山陽新幹線の自由席と指定席の差額は一律530円。これが座席指定料金に該当する。
ただし、のぞみ号はこれに加えて「割増料金」が生じる。結果的に、この割増料金がない自由席特急券との差額が大きくなる。
のぞみ号
出発駅/到着駅 | 東京/品川 | 新横浜 | 名古屋 | 京都 | 新大阪 | 新神戸 | 岡山 | 広島 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名古屋 | 740円 | 740円 | ー | 740円 | 740円 | 850円 | 850円 | 950円 |
京都 | 850円 | 740円 | 740円 | ー | 740円 | 740円 | 850円 | 850円 |
新大阪 | 850円 | 850円 | 740円 | 740円 | ー | 740円 | 740円 | 740円 |
新神戸 | 960円 | 960円 | 850円 | 740円 | 740円 | ー | 740円 | 740円 |
岡山 | 1,060円 | 1,060円 | 950円 | 850円 | 740円 | 740円 | ー | 740円 |
広島 | 1,060円 | 1,060円 | 950円 | 850円 | 740円 | 740円 | 740円 | ー |
小倉 | 1,170円 | 1,170円 | 1,060円 | 960円 | 850円 | 850円 | 740円 | 740円 |
博多 | 1,170円 | 1,170円 | 1,060円 | 960円 | 850円 | 850円 | 850円 | 740円 |
のぞみ号の指定席特急券とグリーン車特急券は東京~博多間の全線にて「割増料金」が適用される。
一方の自由席にはこの加算額がなく、ひかり号・こだま号と同一区間・同一料金。
距離に応じて210~640円の加算料金がかかるため、自由席特急券と指定席特急券の差額が距離に応じて740~1,170円生じる。
なお、山陽新幹線内のみずほ号ものぞみ号と制度は同じ。
ひかり号、こだま号
出発駅/到着駅 | 東京/品川 | 新横浜 | 名古屋 | 京都 | 新大阪 | 新神戸 | 岡山 | 広島 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名古屋 | 530円 | 530円 | ー | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 |
京都 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 |
新大阪 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 | 530円 | 530円 |
新神戸 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 | 530円 |
岡山 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 |
広島 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | ー |
小倉 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 |
博多 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 |
ひかり号とこだま号はいずれも自由席と指定席の差額は一律530円。
東海道新幹線・山陽新幹線のどちらも通しで乗ったとしても、自由席特急券と指定席特急券は530円の違いに固定。
のぞみ号のように加算料金がないためである。
九州新幹線(山陽新幹線含む)
指定席特急券の料金-自由席特急券の料金
- みずほ号:740~850円(内訳…530円+210~320円)
- さくら号:530円
- つばめ号:530円
九州新幹線の自由席と指定席の差額は一律530円。これが座席指定料金に該当する。
山陽新幹線と相互利用した場合でも差額は530円。
ただし、みずほ号の新大阪~博多間(山陽新幹線区間)はこれに加えて「割増料金」が生じる。結果的に、この割増料金がない自由席特急券との差額が大きくなる。
この割増料金は博多~鹿児島中央間(九州新幹線区間)では適用されない。
みずほ号
出発駅/到着駅 | 新大阪 | 新神戸 | 岡山 | 広島 | 小倉 | 博多 | 熊本 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
岡山 | 740円 | 740円 | ー | 740円 | 740円 | 850円 | 850円 |
広島 | 740円 | 740円 | ー | 740円 | 740円 | 740円 | |
小倉 | 850円 | 850円 | 740円 | 740円 | ー | 740円 | 740円 |
博多 | 850円 | 850円 | 850円 | 740円 | 740円 | ー | 530円 |
熊本 | 850円 | 850円 | 850円 | 740円 | 740円 | 530円 | ー |
鹿児島中央 | 850円 | 850円 | 850円 | 740円 | 740円 | 530円 | 530円 |
みずほ号の指定席特急券とグリーン車特急券は山陽新幹線の区間に当たる新大阪~博多間の全線にて「割増料金」が適用される。のぞみ号と同じシステムでもある。
一方の自由席にはこの加算額がなく、さくら号・ひかり号・こだま号と同一区間・同一料金。
距離に応じて210~520円の加算料金がかかるため、自由席特急券と指定席特急券の差額が距離に応じて740~850円生じる。
九州新幹線の区間に当たる博多~鹿児島中央間では「割増料金」はない。みずほ号・さくら号・つばめ号のどの列車でも指定席特急券も同一区間・同一区間。
さくら号・つばめ号
出発駅/到着駅 | 新大阪 | 新神戸 | 岡山 | 広島 | 小倉 | 博多 | 熊本 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
岡山 | 530円 | 530円 | ー | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 |
広島 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 | 530円 | 530円 |
小倉 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 | 530円 |
博多 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 |
熊本 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | ー |
鹿児島中央 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 |
さくら号とつばめ号はいずれも自由席と指定席の差額は一律530円。
山陽新幹線・九州新幹線のどちらも通しで乗ったとしても、自由席特急券と指定席特急券は530円の違いに固定。
全線を通してみずほ号やのぞみ号のような加算料金は一切ない。
東北・上越・北陸新幹線
指定席特急券の料金-自由席特急券の料金
- 東北新幹線:530円
- 上越新幹線:530円
- 北陸新幹線:530円
東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線に関しては、自由席の車両がある列車での差額は原則530円。
例外に当たるのは自由席特急券にて「特定料金」が適用される区間のみ。この特定料金になるのは、1駅間または2駅間のみの利用の短距離乗車の区間。
なお、東北新幹線はやぶさ号、北陸新幹線かがやき号はそもそも「全車指定席」のために自由席そのものが存在しない。
>>新幹線の路線ごとの「全車指定席」を導入の有無! それらの背景も
さらに、はやぶさ号ではのぞみ号のような速達性に対する割増料金が適用されるものの、自由席がないことで、自由席と指定席との差額という概念は存在しない。
山形新幹線(つばさ号)
指定席特急券の料金-自由席特急券の料金
- 東北新幹線+奥羽本線を相互利用:910円
- 東京~福島(東北新幹線区間):530円
- 福島~新庄(奥羽本線区間):530円
※郡山~山形の利用は1,900円(自由席特急券にて特例運賃が適用されるため)
山形新幹線では利用する区間によって自由席特急券と指定席特急券の料金の差額が違う。
特急料金そのものが東北新幹線区間(東京~福島)と在来線である奥羽本線区間(福島~新庄)でそれぞれ別々に合算した金額になるためだ。
区間ごとの差額
出発駅/到着駅 | 東京 | 上野 | 大宮 | 宇都宮 | 福島 | 山形 |
---|---|---|---|---|---|---|
宇都宮 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 | 910円 |
郡山 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | 1,900円 |
福島 | 530円 | 530円 | 530円 | 530円 | ー | 530円 |
米沢 | 910円 | 910円 | 910円 | 910円 | 910円 | 530円 |
山形 | 910円 | 910円 | 910円 | 910円 | 910円 | ー |
新庄 | 910円 | 910円 | 910円 | 910円 | 910円 | 530円 |
東北新幹線区間のみの利用、奥羽本線(在来線)区間のみの利用では、自由席と指定席の特急料金の差額は530円。
相互利用だと基本的に910円の差額になる。
ただし、郡山~山形の利用は1,900円。自由席特急料金が1,730円、指定席特急券の料金が3,630円であるため。この区間は自由席に限って特例料金が適用。
距離に対して基本運賃よりも割安な値段に設定されていることで、1,900円の差額がある。
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主な項目 | 記事 |
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JRきっぷ全般 | 各種きっぷの払い戻し手数料、変更/払い戻しのルールと条件、有効期間、途中下車の可否、乗り越し精算 |
乗車券 | 日付変更の可否、区間変更の可否、有効期間、途中下車の可否、往復割引 |
自由席特急券 | 有効期間、自由席特急券の変更可否(日付/区間)、指定列車について、途中下車の取り扱い |
指定席特急券 | 指定席特急券の変更可否(日付/発車時刻/区間)、乗り遅れ時の措置 |
座席変更 | 乗車後の座席変更の可否(総合編)、自由席→指定席、指定席→自由席、指定席→自由席、グリーン車→普通車(指定席・自由席) |
定期券 | 払い戻しの条件と手数料、区間変更の注意点、1日の上限、使い回しでバレる件、通勤以外の使用、通学(学校)以外の使用 |
学割 | 学割の適用条件、必要なものと注意点、使用目的の制限、私鉄の学割、特急券の事情 |
みどりの窓口 | みどりの窓口とは?、混雑状況 |