ファイザーの正社員の平均年収は9,232,440円との事。入社2年目の時点で570万円ほどになるとの事。
外資系金融と比較するとさすがに低い金額であるものの、年収日本国内の上場企業よりは遥かに高い。製薬会社との比較ではほぼ同じ位の金額。
賞与は年間4ヶ月分ほどが支給。基本的に年俸制に近い制度で、各社員個人の成績によって大きく給料が異なってくるものの、全体の平均はやはり900万円を突破。
ファイザーの平均年収は923万円
ファイザー全体の平均年収は米ドル換算で$87,928との事。日本円換算だと9,232,440円。
この金額は、アメリカにおける企業の給料に関する記事等を配信するwww.salarylist.com “SalaryList – Real Jobs salary”によるもの。
また、各職種の年収の目安は下記のように公開されている。
Position | Average salary |
---|---|
Manager | $93,000 |
Senior Manager | $87,000 |
Junior Manager | $57,000 |
Entry Level | $55,000 |
Average salaryは平均賃金のこと、日本で言う「平均基本給」に相当。
日本円換算すると下記のようになる。
Position | Average salary |
---|---|
Manager | 9,765,000円 |
Senior Manager | 9,135,000円 |
Junior Manager | 5,985,000円 |
Entry Level | 5,775,000円 |
※1ドル=105円と計算。
基本給ということで、実際には上記に加えてボーナス(賞与)も追加される。年収は基本給+賞与+時間外手当などとなる。
賞与は年間4ヶ月分
ファイザーでは、賞与は年間で4ヶ月分程度が支給。
基本的に会社全体と部門ごとの業績で決まる。個人評価はほとんど加味されず、「インセンティブ」のような性質はない。
4ヶ月というと、国内の製薬会社、あるいは製造業全体と比較すると低い数値だと感じるが、基本給そのものは高い。
年収全体でも、総支給額の3分の2ほどは基本給(各種手当含む)が占める。賞与は残りの3分の1くらいにとどまる。
昇給と評価について
目標で定めた行動をとったかどうかが問われ、それが毎年確認されて評価が下る。
MRでも売上目標を評価しない傾向があり、行動能力評価の方が重要視されるとの事。
なお、日本ならではの「定期昇給」というシステムは一切ない。基本給は前年度割れすることもある。
逆に若生うちから高い基本給を提示されることもある。年収がいくらになるかは、年齢の積み重ねではなく、各個人の出来具合で変わってくる。
年齢ごとの年収の目安
ファイザーでは年功序列ではなく実力で給料が決まる。したがって、年齢ごとの年収の目安は日本企業ほど正確にはならない。勤続年数に比例した昇給はなく、あくまでも前年度の出来具合で評価に重点が置かれる。
これまでの経験も加味されるものの、「勤続年数による定期昇給」とは性質的に異なる。
成績が良い社員がどんどん出世していき、億単位の年収になる場合もある。
一方、成績が良くはない社員だと新卒で入社してもいつまでもほとんど変わらない金額になることもあり得る。
それでも、全体的に見れば年齢ごとに平均年収は上がる。目安表を挙げるなら、以下のようになるだろう。
年齢 | 平均年収(推定) |
---|---|
25歳 | 500万円 |
30歳 | 800万円 |
35歳 | 1,200万円 |
40歳 | 1,500万円 |
45歳 | 1,500万円 |
50歳 | 1,500万円 |
55歳 | 1,500万円 |
60歳 | 1,000万円 |
なお、上記はすべての職種を合わせて総合的に見た場合の金額。
学歴ごとの年収と初任給について
ファイザーでは、最終学歴ごとに基本給が決まっているわけではない。日系の製薬会社では、大卒と修士了、博士了ではそれぞれ異なる基本給が定められている。
ファイザーは職種間では分かれている。最終学歴の違いでの金額差もあるが、職種の違いにウエイトが置かれている。
次に初任給について。ファイザーでは次のように設定されている。
■【MR職・医薬開発職】
・修士了/薬学6年制了…月給263,500円
・大卒博士了…月給296,300円■【生産技術職】
・修士了/薬学6年制了…月給280,000円
・大卒…241,000円(※2021年度実績無し)引用:マイナビ2022「ファイザー(株)」
新卒1年目の初任給は、外資系企業であるファイザーでも日系の製薬会社とほとんど同じ。
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業種 | 会社名 |
---|---|
製薬会社 | 武田薬品工業、大塚製薬、アステラス製薬、第一三共、中外製薬、エーザイ、大日本住友製薬、田辺三菱製薬、塩野義製薬、小野薬品工業、参天製薬、大正製薬、沢井製薬、久光製薬、ツムラ、日本新薬、持田製薬、シミック、大鵬薬品工業、小林製薬 |
〃(外資) | ファイザー、アストラゼネカ、ジョンソンエンドジョンソン、ノバルティスファーマ |
化学・素材 | 三菱ケミカル、住友化学、旭化成、積水化学工業、富士フイルム、信越化学工業、三井化学、東レ、東ソー、大陽日酸、昭和電工マテリアルズ、昭和電工、宇部興産、関西ペイント、JSR、三菱ガス化学、クラレ、エア・ウォーター、資生堂、コーセー、日亜化学工業、カネカ、ダイセル |
上記では製薬会社各社の平均年収および給料体系について解説。