グリーン車から普通車への変更は原則不可！ ただし例外あり

新幹線や特急のグリーン車特急券を普通車（指定席特急券・自由席特急券）に変更することの可否に関しては、原則としては不可。乗車前でも乗車後でも同じ。

逆の「普通車→グリーン車」ならOKだが、「グリーン車→普通車」はNG。値段が高くなる変更はできる一方、安くなる変更が無料ではできないと考えてよい。払い戻し手数料220円を支払えば可能だが、厳密には「変更」ではなく「払い戻し＋再度新規購入」という形式のため、今回のテーマとは逸れる。

ただし、これには例外事項がある。グリーン車の列車を変更する際に、変更を希望する列車がすでにグリーン車が満席の場合だと普通車自由席・指定席に変更することが可能。もっともグリーン車が満席で普通車に空席ありの場合はほとんどない。

グリーン車特急券を指定席特急券・自由席特急券に変更の可否

新幹線や在来線特急のグリーン車の特急券は、性質的には「指定席特急券＋グリーン券」が組み合わさったものである。

いずれの場合も、特急券の有効期間内またはそれ以前のみ変更または払い戻しができる。

指定列車に乗り遅れた場合など、当初予定していた列車の発車時刻を過ぎてからの変更はできない。

なお、逆のパターン（普通車→グリーン車）の変更の可否とは全く別物。

＞＞指定席・自由席からグリーン車への変更の可否！方法と手順も

変更先の列車に空席ありだと変更不可

グリーン車指定席特急券でも、指定列車の発車時刻前であれば1回に限って「変更」の手続きが行える。

乗車日・乗車区間・座席番号を変えることがこの「変更」に該当する。

グリーン車指定席から別の列車のグリーン車指定席へ変更する場合、希望する列車にて空席が残っている場合は追加料金なしで変更ができる。

この場合のように、変更先の列車でグリーン車指定席の空席が残っている場合は、普通車（指定席・自由席の両方）への変更は一切できない。

一旦払い戻しをして、再度普通車の特急券を購入するという方法があるが、手数料が発生するという点がデメリット。

グリーン車指定席特急券の払い戻し手数料は以下の通り。

• 乗車日の2日前までに変更：340円
• 前日から発車時刻までに変更：発売額の30％の金額（最低340円）

いずれも普通車指定席の特急券と同じ金額である。

自由席特急券の払い戻し手数料は220円固定だが、グリーン車特急券の払い戻し手数料は割高。

変更先の列車が満席の時のみ変更可

ただし、変更を希望していた列車のグリーン車がすでに満席で空席が残っていない場合もある。

この時は例外的に普通車への変更ができる。グリーン車指定席特急券と指定席特急券・自由席特急券との料金の差があるため、差額分は返金される。

なお、特急券の変更の手続きは「みどりの窓口」にて実施している。JR東海では「JR全線きっぷうりば」と表記しているが、いずれも同じ。

もし、どうしてもグリーン車から普通車に変更したいのであれば、あえて満席の列車を希望することを伝えるのは1つの手段になるだろう。

なお、普通車指定席でも変更を希望する先の列車にて空席が残っていない場合は自由席しか選べない。

主な注意点

新幹線や在来線特急のグリーン車特急券の変更および払い戻しに関しては、以下の注意点がある。

• 空席の有無を問わず、変更は当初の指定列車の発車時刻まで
• 発車時刻後は変更・払い戻しは一切不可（後続列車の自由席は乗車可）

変更を希望する先の列車にて空席が残っている場合でも残っていない場合でも、変更や払い戻しができるのは現時点で持っている指定席特急券の発車時刻までに限られる。

発車時刻を過ぎてからの変更や払い戻しは一切できない。

もし乗り遅れてしまった場合は、後続列車の自由席に乗車することができる。「全車指定席」列車では、後続列車にて普通車指定席を立席（空席に座れる）で乗ることができる。

ただし、いずれも差額分の料金は返金されない。指定席券＋グリーン券分の値段が無駄になってしまうことは避けられない。

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