京王井の頭線で遅延が多い原因を調査！ 主要な理由は2つ

京王井の頭線にて遅延が多い理由を調査。気になる主要な理由には2つ挙げられる。過密ダイヤ・踏切関連の人身事故や安全確認が該当。

ただし、毎日のように頻繁に起こるものではない。

5分以上の遅れや発生したり、運転見合わせになって完全にストップするケースはよくあるものの、首都圏では頻度は低い方に分類。

あくまでも実際に電車に遅れが出たり、運行障害が起きた場合の事例にはとどまる。

京王井の頭線の遅延の主な理由

参照：鉄道の遅延の原因とは!? よくある事例の一覧

京王井の頭線で遅延や運転見合わせの原因となるのは、上の2つが当てはまる。

朝の遅れは特に平均して2，3分間隔で走る過密ダイヤによる点が多い。ただし、「遅延証明書」が出る基準は定刻より5分以上の遅れが生じた時。

路線距離が短い（営業キロ数＝12.7km）こと、他の鉄道路線との相互直通運転がないこともあって遅延の頻度は低い。大幅にダイヤが乱れるようなことは少ないため、遅延証明書の発行頻度は少ない。

一方で厄介な遅延が踏切関連の内容。

連続立体交差に乏しく、ほとんどの道路とは踏切で交差。地上の一般交通と物理的に接するところがある以上、どうしても運行障害が起こってしまう。

過密ダイヤ

京王井の頭線の朝ラッシュの時間帯では1時間当たり27本程度の運転本数がある。2，3分間隔で電車が行き来する計算。

朝は「急行」の運転がなくてすべて各駅停車のため、完全な平行ダイヤにはなっている。

しかし、それでも途中駅での乗降時間の延長などがあって電車に遅れは生じることがある。

主要駅での乗降時間の延長

主要駅での停車時間の延長も遅れの要因になりやすい。

明大前駅、下北沢駅は特に乗客の乗り降りに時間がかかる。前者は京王線（調布方面からの電車からの乗り換え）、後者は小田急線との接続駅なのが理由。

これらの駅にて通常よりも停車時間が長くなると、後からやってくる電車がつまってしまい、連鎖的に遅れの時間が長くなることがある。

安全確認など

5分以上の遅れにつながることは少ないものの、さらにドア挟まりなどによる安全確認に時間がかかれば、5～10分くらいの遅延につながる。

駅の列車緊急停止ボタンが押された場合、車掌が危険を判断して非常ブレーキをかけた場合も同じ。

朝ラッシュでは特にホーム上に多くの人が溢れかえるため、電車との接触が後を絶たない。

車内も満員電車のため、荷物がドアに挟まる事案もよくあるパターン。

踏切関連の運行障害

踏切は運転見合わせ、大幅な遅延をもたらす典型的な原因。

人身事故のような実際の交通事故に加え、列車通過直前横断、線路内立ち入りといった一般市民の行動に問題によって電車の緊急停止があり得る。

京王井の頭線は道路との交差で踏切がほとんど。これらのトラブルがその分起きやすい。

人身事故

人身事故が起きる場所としては主要ポイント。クルマなどの一般交通と電車が衝突する可能性も高い。

踏切での事故は「運転見合わせ」という形で電車の運転が100％止まってしまう要因になる。

一度人身事故が生じると復旧には時間を要するため、大幅にダイヤが乱れるのは回避できない。

ところで、人身事故には不運による本当の「交通事故」の場合と、走行中の電車への飛び込み自殺の場合がある。

京王井の頭線の場合は、そもそもあまり速度を出さない。日中だと急行の運転があるということで通過駅が設定されている優等列車こそはある。

それでも速度が低めのため、自殺行為は他の路線と比べて少ない印象。

井の頭線での人身事故と言えば不運の事故によるとものと考えてよい。

緊急停止による安全確認

列車通過直前横断、線路内立ち入りなども起こりやすい。これらが起こると電車が緊急停止する。

運転士による目視判断の結果から踏切内の障害物検知センサーが作動して自動的に急ブレーキがかかる場合の2パターンがある。

踏切には周辺の人たちが緊急時に電車を停止させる「非常ボタン」が付いているが、これが作動しなくても障害物検知センサーが反応して電車が止まる仕組みにもなっている。

運転士が危険を見て急ブレーキをかけることもある。同じく緊急停止という形で電車が止まる。

どちらにせよ、一旦非常停止すると運転再開までには5分はかかる。

このような性質のため、踏切関連の運行障害が起きやすい。

その他、各路線の遅延事情について