自由席特急券でも途中下車はNG! もしするとこうなる

自由席特急券での途中下車

新幹線や在来線特急の「自由席特急券」でも途中下車はできない。必ず券面に記載された降車駅で降りる必要がある。

もし途中の駅にて改札の外で出る(出場)と、特急券は回収されてしまう。

残りの区間は無効となり、残りの区間をそのきっぷで乗ることができない。再度新幹線や在来線特急に乗ろうとすると、追加料金がかかる。


自由席特急券で途中下車するとどうなる?

列車の種類 途中下車の基準とその後
新幹線 駅の改札を出たら無効に。自動改札機に自由席特急券は回収される。改札を出なければ、後続列車に乗ることができる。
在来線特急 既に乗車中だった特急を降りた時点で無効に。改札外への出場の有無を問わず、後続列車には乗れない。

参照:JRきっぷの「途中下車」の可否を種類ごとに一覧化

自由席特急券で途中下車すると、券面に記載されている残りの区間の分は無効になってしまい、以後使用することができなくなってしまう。

新幹線の場合、新幹線の駅構内の改札を出ると無効になる。

在来線特急の場合はさらに厳しい。乗車中の列車を降りただけで無効になる。後続列車に乗ることもできなくなる。

「乗車券」は特急券とは別の性質のため、途中下車の可否はまた別。

>>乗車券の途中下車の可否! 条件ごとのOK/NG一覧

新幹線

新幹線ver自由席特急券の途中下車

改札を出ていない:まだ使える。後続列車に乗れる。

改札を出た:もう使えない。残り区間を乗るには再度特急券を買う必要あり。

※新幹線での途中下車とは、改札を出場することを指す。
※乗車券は別扱い。

新幹線の場合、自由席特急券なら改札外へ出場しない限りは効力が残る。

有効期間内、つまり当日中であれば一旦途中の駅で最初に乗車中だった列車を降りても、後続の列車に乗ることができる。

例えば、東京→新大阪の自由席特急券で、名古屋駅で一旦乗車中だった列車を降りても、改札を出ていないのであれば、後からやってきた列車に乗ることができる。

指定席券だとこういうわけにはいなかい。乗車できる列車が指定されているため、途中の駅で列車を降りた時点で座席指定券は無効になる。

割引なしの正規の指定席特急券なら後続列車の自由席に乗れるものの、割高な料金を支払っていることで得する部分はない。

自由席特急券は、列車の指定はないことで、途中下車に該当するのはあくまでも改札を出た場合のみ。

なお、自由席特急券で改札を出ると、その切符は自動改札機に回収されてしまう。以後、その特急券を使うことはできない。

つまり、残りの区間分のお金が無駄になってしまう。

乗車券は自動改札機に通しても戻ってきて、引き続き使用できる。回収されて無効になるのは特急券の部分のみ。

在来線特急

特急ver自由席特急券の途中下車

改札を出ていない:もう使えない。残り区間を乗るには再度特急券を買う必要あり。

改札を出た:もう使えない。残り区間を乗るには再度特急券を買う必要あり。

※在来線特急での途中下車とは、一度乗車した列車を降りることを指す。
※乗車券は別扱い。

在来線特急の場合、自由席特急券でも既に乗車していた列車を降りた時点で効力は失う。きっぷそのものが1回の乗車分のみ有効となっているためだ。

有効期間内の当日中でも一度特急列車に乗った時点で「使用済」という扱いになる。

途中下車したら、改札の外に出ていなくても、もう後続の列車に乗ることはできない。

例えば、大阪→金沢の特急サンダーバードの自由席特急券で、福井駅で一旦乗車中だった列車を降りると、改札を出ていない場合でも、後からやってきた列車にはもう乗れない。再度、福井→金沢の自由席特急券を購入する必要がある。

なお、在来線特急の自由席特急券はそもそも自動改札機には通さない。新幹線のように普通列車との改札構内が分離されているわけではないためだ。

したがって、途中の駅で列車を降りただけで残りの区間分のお金が無駄になってしまう。

一方の乗車券は引き続き使用できる。無効になるのは特急券の部分のみ。

お金が無駄になってしまう

途中下車による金銭的ロス

こうした事情から、新幹線・在来線特急のいずれでも自由席特急券で「途中下車」すると、残りの区間分のために支払った運賃分のお金が無駄になってしまう。

実質的に「お金をどぶに捨てる」ような行動と同じになる。

乗車券なら、距離に応じて途中下車を考慮して最終目的地まで購入できるものの、特急券は最初に降りる駅までの区間分だけを買うのが原則。

A地点からB地点で一旦下車し、B地点からC地点へ向かう場合、自由席特急券でもA地点→B地点+B地点→C地点という感じて2つに分割して購入しなければならない。

例外事項

ただし、例外的に途中下車が認められる場合もある。それは、運転見合わせや運休が生じた場合。

率直に言えば、JR側の都合で列車の運行が正常に行われずに途中下車の必要性が出た場合なら認められることがある。

目的地まで行くまでに乗車中だった新幹線または在来線特急が運転見合わせになったり、運転が中止された場合なら、きっぷの券面に記載された降車駅でない駅でも降りることがOKされる。

なお、この点はその時その時で異なる。駅員や車掌の判断によるところで、駅や車内の放送に従って行動することが求められる。

何も案内がされていない場合は、車掌などに尋ねることが必要。勝手に途中下車しようとすると、自由席特急券が無効になってしまうリスクが出てくる。

また、改札を出場する際には新幹線でも自動改札機に通すのではなく、有人窓口で一言声をかけて改札を出ることになる。

その他、JRきっぷ各種のルール

主な項目 記事
JRきっぷ全般 各種きっぷの払い戻し手数料変更/払い戻しのルールと条件有効期間途中下車の可否乗り越し精算
乗車券 日付変更の可否区間変更の可否有効期間途中下車の可否往復割引
自由席特急券 有効期間自由席特急券の変更可否(日付/区間)、指定列車について途中下車の取り扱い
指定席特急券 指定席特急券の変更可否(日付/発車時刻/区間)乗り遅れ時の措置
座席変更 乗車後の座席変更の可否(総合編)、自由席→指定席指定席→自由席指定席→自由席グリーン車→普通車(指定席・自由席)
定期券 払い戻しの条件と手数料区間変更の注意点1日の上限使い回しでバレる件通勤以外の使用通学(学校)以外の使用
学割 学割の適用条件必要なものと注意点使用目的の制限私鉄の学割特急券の事情
みどりの窓口 みどりの窓口とは?混雑状況
上記ではJRの各種きっぷに関するルールおよび条件について解説。種類、券面内容によってさまざま。

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