新幹線や在来線特急の乗車後の座席変更の可否について。各車両によって条件は異なり、できる場合とできない場合がある。
追加料金が発生する変更だと、トクトクきっぷなどの割引券以外であれば座席の変更が可能。
一方で値段が割安になる方の変更は不可。アップグレードはできるが、ダウングレードはできない。
座席変更(乗車後)の座席変更の可否
主な座席変更のパターン | ||
変更前/変更後 | 可否 | 詳しい方法 |
---|---|---|
自由席→自由席 | 〇 | 単に座席を移動するだけでOK。 |
自由席→指定席 | 〇 | 車掌に申し出て差額を支払う。 |
自由席→グリーン車 | 〇 | 車掌に申し出て差額を支払う。 |
指定席→自由席 | × | 完全に不可。 |
指定席→指定席 | × | 座席の変更は原則NG。ただし他の乗客とのトラブルは車掌と応相談。 |
指定席→グリーン車 | 〇 | 車掌に申し出て差額を支払う。 |
グリーン車→自由席 | × | 完全に不可。 |
グリーン車→指定席 | × | 完全に不可。 |
グリーン車→グリーン車 | × | 座席の変更は原則NG。ただし他の乗客とのトラブルは車掌と応相談。 |
※日付・乗車区間を一度も変更していないこと、有効期間内であることで1回限り「変更」が可能。 ※座席変更の可否は最終的には車掌の判断による。 |
変更前と比べて変更後の料金が高いパターンでは、座席を変更することが可能。
変更前と比べて変更後の料金が安いパターンでは、座席を変更ができない。
指定席から指定席へ、グリーン車からグリーン車へ(座席番号のみの変更)という同一の座席の種類での変更も基本的にはできない。
座席のアップグレード
追加料金がさらに必要となるアップグレードの変更は、変更先の座席に空席があれば可能。
車掌に申し出ることで、座席を変更して座ることができる。
- 自由席から指定席へ
- 自由席からグリーン車へ
- 指定席からグリーン車へ
これらの3つのパターンであれば、いずれも差額分の料金を支払うことで座席の変更が可能。
なお、乗車後のみならず乗車前で変更の手続きを行うことができる。
ただし、乗車前の手順は異なる。指定席券売機(新幹線・特急のきっぷを完売する自動券売機のこと)またはみどりの窓口で手続きが行える。
>>指定席・自由席からグリーン車への変更の可否!方法と手順も
アップグレード型の座席変更に関しては、上記にて解説。
ダウングレードは不可
一方の特急券の料金が安くなる座席の変更のパターンはできない。
車掌に申し出ても「申し訳ございませんが、指定席から自由席(グリーン車から指定席・自由席)への変更はお断りさせて頂いています」と言われてしまう。
- 指定席から自由席へ
- グリーン車から指定席へ
- グリーン車から自由席へ
料金が高い方から安い方へ変更ができないというわけだ。
乗車後のみならず、乗車前であってもこれらのパターンの変更はできない。一旦払い戻しして新たに買い直すという手段もあるが、所定の手数料がかかってしまう。
同一車両での座席の移動(座席番号の変更)
同一車両での座席の変更については、指定席制になっている普通車指定席、グリーン車は基本的に乗車後に座る場所を変更することはできない。
- 指定席から指定席へ
- グリーン車からグリーン車へ
空席があったとしても、事前に選択した座席にしか着席することができない。
指定席券に記載された座席番号以外のところに座っていると、車掌が巡回してきた際に自分の所定の座席に移動するとうに命じられる可能性が高い。
窓側の座席を指定したが、乗車後に通路側の座席に変更することなどは原則不可となっている。
周囲の乗客とのトラブルがあった場合
ただし、中には予期せぬトラブルも生じることがある。
例えば、周辺の乗客が酒に酔って暴れていたり、不快になる臭い異臭を放っていることなどがよくある例に当たる。
または、コンセントの使用者を巡った争いやリクライニング、持ち込んだ飲食物に関する口論などもある。
周辺の乗客とのトラブルを避けるための座席番号の変更は、普通車指定席、グリーン車のいずれでも車掌との応相談になる。
大半の場合は、まず乗客同士のトラブルの解決に助言してくれるが、それでも問題が収まらなかった場合は、空席があれば座席を変更してくれる可能性が大きい。
あくまでも例外的な措置ではあるが、他の乗客にも迷惑がかかってしまうなどの問題もあって、臨機応変に対応してくれることが期待できる。
自由席は座席移動OK
自由席に関してはそもそも着席できる場所が特定された座席指定制ではないため、自分の好きなところに座って問題ない。
途中で座席を移動することもOKである。
通路側の座席に座っていたが、窓側に座っていた人が途中駅で降りていったため、通路側から窓側の座席に移動することなども可能。
どんな場合でも、新幹線・特急のいずれも自由席は先着順となっているため。空席があれば好きなところに座れる。
もっとも、トイレのために立ち上がった人の座席を奪うような行動はマナー的にNG。この場合は、そもそも座ったいた人が立ちあがったといってもそこが「空席」になるわけではない。
また、指定席の車両にて空席があるからといって自由席利用者が座るのはNG。
車掌に申し出て指定席券を購入した場合のみ座れる。
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主な項目 | 記事 |
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JRきっぷ全般 | 各種きっぷの払い戻し手数料、変更/払い戻しのルールと条件、有効期間、途中下車の可否、乗り越し精算 |
乗車券 | 日付変更の可否、区間変更の可否、有効期間、途中下車の可否、往復割引 |
自由席特急券 | 有効期間、自由席特急券の変更可否(日付/区間)、指定列車について、途中下車の取り扱い |
指定席特急券 | 指定席特急券の変更可否(日付/発車時刻/区間)、乗り遅れ時の措置 |
座席変更 | 乗車後の座席変更の可否(総合編)、自由席→指定席、指定席→自由席、指定席→自由席、グリーン車→普通車(指定席・自由席) |
定期券 | 払い戻しの条件と手数料、区間変更の注意点、1日の上限、使い回しでバレる件、通勤以外の使用、通学(学校)以外の使用 |
学割 | 学割の適用条件、必要なものと注意点、使用目的の制限、私鉄の学割、特急券の事情 |
みどりの窓口 | みどりの窓口とは?、混雑状況 |