「中央線快速」はなぜそんなに遅いのか?

JR中央線快速はかなり遅いのが特徴である。首都圏の都心から放射状に走る路線としては最も停車駅が多くて表定速度が低い。しかも通過駅が設定されている区間は中野~東京のみである。

中央線

中央線快速に一度でも乗ったことがある人ならわかるかもしれない。「快速」といっても芸実は中野以西は各駅に停車し、土日であっても三鷹以西はすべて各駅に止まる。

快速で駅を飛ばす区間は中野~東京(平日)、三鷹~東京(土日)なのが現状なのだ。これは、他の路線よりも圧倒的に「快速」の役割が薄い。




たとえば、総武線快速は東京から千葉までの区間すべてで通過する駅が存在する。止まる駅は、地下区間を除けば大きな駅にしか止まらない。

小さな駅については、並行する緩行線に任せている。常磐線も同じである。

東海道線、宇都宮線、高崎線についても、緩行線の役割は京浜東北線であるため、こちらも大きな駅にしか停車しない。普通列車であってもそもそもホーム自体が大きな駅にしかない。

その一方で、中央線に関しては「快速」であっても、駅間を飛ばす区間は中野以東である。

平日に限っては、並行する中央総武緩行線が走る中野~三鷹間でも各駅に泊まる。三鷹以西も駅間距離が他の路線よりも駅間距離が短く、加速と減速の繰り返しが続く。

なぜ遅い?

中央線の場合、路線の性質が他と比較して大きな違いがある。まず、緩行線がある複々線区間が短い。

複々線になっている区間は三鷹以東に限られ、それ以外の区間は複線となっている。

また、沿線人口が多いのも独特の特徴といえる。中央線快速は東京~高尾間を運転系統の基本としているが、その沿線人口は全線にわたって多い。普通の快速はもとより、特快などであっても、高速運転ができない。

加えて、駅間距離が短いことが、列車全体の表定速度を下げている。中野から立川までの区間は、約1~2㎞ごとに駅がある。

そのため、加速が終わった頃には次の駅に接近するというサイクルが繰り返される。

こうした理由から中央線快速の電車が他の路線に比べて遅いのである。

地理的にも物理的にも表定速度が上がらないことから、「快速」であってもその役割が薄くなってしまうのである。



本数は多い!

ただし、中央線快速ならではのメリットもある。それは運行本数の多さだ。山手線のように日中でも5分に1本は走っている。「特別快速」についても、日中は毎時5本走っている。

他の路線の場合、総武線快速、常磐線快速などは日中毎時5本、上野東京ラインでも8本程度である。それに比べて中央線の場合は各駅停車の路線並に走っている。

距離に対する所要時間がかかってしまうという欠点はあるものの、本数が多いことによって駅のホームでの待ち時間が少ないという点は大きなメリットではないだろうか。

駅のホームは、冬は寒く、夏は暑い。早く電車に乗りたいと誰もが思うような環境だろう。

そんな中で、直近の電車を逃したとしてもすぐに後続の電車がやってくるというダイヤは魅力的ではないだろうか。

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