九州新幹線における無料Wi-Fiの設置状況を種別・車両ごとに調査してみた。
該当する区間はJR九州が管轄する博多~鹿児島中央で、みずほ・さくら・つばめの3種類の種別が運転されている。使用される車両はN700系と800系だが、タダで使える無線LANサービスはどちらでも設置済みまたは見込みになっている。
他の路線とは違って、九州新幹線では新旧問わずすべての車両にWi-Fiが導入される予定で、誰でもメールアドレスを登録すれば無条件に利用できる。
SSIDは「Shinkansen Free Wi-Fi」となっている。料金は一切かからずだれでもスマートフォンやタブレット、ノートパソコンから無線LANに接続できるようになっている。
九州新幹線の種別・車両ごとのWi-Fi設置状況
車両 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
N700系 | 〇 | 〇 | 〇 |
800系 | 〇(一部無し) | 〇(一部無し) | 〇(一部無し) |
※N700系(8両編成)は山陽新幹線直通のみずほ・さくらが中心
※800系は九州新幹線内で完結するつばめ・さくらが中心 |
>>【早見表】全国の路線ごとの新幹線の無料Wi-Fiの有無!
九州新幹線の車両ごとのWi-Fiの設置状況はこのようになっている。N700系、800系ともに2020年3月までには全編成で設置される予定になっている。
SSIDはすべて「Shinkansen Free Wi-Fi」という名称である。
東海道新幹線、山陽新幹線と同じ種類で、これら2路線との違いはない。車両ごとの違いもない。
参照:東海道山陽新幹線の無料Wi-Fiの設置状況を種別・車両ごとに調査!
どの車両においても号車に関係なく付いている。普通車自由席・指定席、グリーン車問わずメールアドレスを登録すれば誰でもタダで使える。
<座席タイプによるWi-Fiの有無>
- 普通車自由席:有
- 普通車指定席:有
- グリーン車指定席:有
九州新幹線が開業した2004~2011年の当初は車内での無線LANサービスは存在しなかった。
東海道新幹線の東京~新大阪では長い歴史があるが、新大阪~博多~鹿児島中央ではまったくなかった。
最近は訪日外国人の増加などで公衆Wi-Fiの重要性が大きくなったため、新幹線の車内でもようやく無料Wi-Fiが設置されるようになり、JR九州でも2018年からついに導入された。
どうやって接続する?
九州新幹線の車内で提供されているWi-Fiへのつなぎ方はとても簡単。
スマホ・タブレット・ノートPCに無線LAN機能が付いていれば利用できる。よほど混線の状態でない限りはログイン可能。
<九州新幹線のWi-Fiの概要>
- SSID=Shinkansen Free Wi-Fi
- 1回当たり30分間利用可能
- 1日に何度もログインが可能
- 21日経過後は再度メールアドレスを登録
東海道新幹線および山陽新幹線と同じように、九州新幹線の車内で提供されている無料Wi-Fi「Shinkansen Free Wi-Fi」に接続する際にはメールアドレスを登録するだけで使えるようになっている。
1回のログインにつき30分間使える。1日に何回でも使用できるものの、30分の時間が経過するたびに再度ログインする必要がある。
性質的は訪日外国人向けのWi-Fiということもあって、メールアドレスの登録画面は英語で表記されている。とはいえ、日本人も含めてだれでも使えることには変わりはない。この点で心配する必要は一切ない。外国人だけが利用できるといった制限は一切ない。
一度メールアドレスを登録したら後はログインするだけで使える。ただ、初回登録から21日が経過すると再度メールアドレスを登録する必要がある。
新幹線に頻繁に乗るという人はそう多くはない。したがって、ほとんどの人は次回新幹線に乗って無料Wi-Fiを使う場合は再度メールアドレスを登録することになるだろう。
なお、九州新幹線をはじめとする「Shinkansen Free Wi-Fi」には欠点もある。それは回線速度の遅さである。
車内Wi-Fiは限られた回線を多数の乗客とシェアするという性質上、どうしても1人当たりに充てられる帯域が狭い。
Wi-Fiは全区間で利用可能
- 九州新幹線の全区間(博多~鹿児島中央)で利用できる
- 山陽新幹線内でも利用可
- 30分制限は変わらない
- 一部のトンネルは通信不可
九州新幹線の場合は博多~鹿児島中央の全線でWi-Fiが利用可能となっている。ルーターはあくまでも新幹線の車内にあるため、列車がトンネル内を走行中でももちろん使える。
みずほ号とさくら号の大半は博多駅からJR西日本が管轄する山陽新幹線へ乗り入れているが、山陽新幹線内でもWi-Fiは引き続き同じ状態で利用できる。
こちらも博多~新大阪の全線にわたってインターネットへ接続できる。トンネル内も九州新幹線と同じ環境で利用できる。
ただし、1回の利用時間の制限が30分という点では変わりはない。長い時間にわたってWi-Fiを使いたい場合には、30分ごとにログインをやり直す必要がある。
山陽+九州新幹線を通しで乗り続ける人は片道3時間以上も乗り続けるかもしれない。
そんな時に乗車中にずっとスマホやタブレットを操作するのであれば、Wi-Fi「Shinkansen Free Wi-Fi」へ何度もログインすることが求められる。
新八代~鹿児島中央間のトンネル内は圏外
ただし、新八代~鹿児島中央間のトンネル内では通信ができない。
この区間はスマートフォンの4G回線(データ通信)や携帯電話も「圏外」となって利用できないが、「Shinkansen Free Wi-Fi」もまた利用できない。
対象車両は、JR九州が保有するN700系、800系の全車両(136両)です。サービスは2018年秋から順次開始し、2019年度末までに全編成で実施する計画です。
ただし、携帯電話の電波を使用したサービスを予定してるため、新八代~鹿児島中央間のトンネル内や電波が届かない区間では利用できないとしています。
引用:乗り物ニュース「九州新幹線、無料Wi-Fi導入へ JR九州の全車両対象、2019年度末までに」
今後は順次トンネル内でも電波が届くように工事が実施される見込みだが、完成する時期は未定。
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コンセント | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、上越新幹線 |
Wi-Fi | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
最高速度 | 東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、九州新幹線、山形新幹線、北海道新幹線 |
列車種別の違い | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
運賃 | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |