東北新幹線のWi-Fiの接続は不安定になることがよくある。スマホやタブレット端末が正常でも無線LANに繋がらない時、あるいはアクセスできても回線速度が遅いことがある。
Wi-Fiが使用可能な車両に該当するのは、E5系、E6系、H5系の3種類である。北海道新幹線を管轄するJR北海道が所有するものも、JR東日本の東北新幹線内なら使える。
今のところは一部の列車に限られていて、全編成にWi-Fiが設置済みというわけではないが、近い将来には全列車に導入される予定となっている。
東北新幹線で提供されているSSIDの名称は「JR−EAST FREE Wi-Fi」である。訪日外国人向けに導入されているものの、日本人でも使える。
問題はなかなかつながらなかったり、インターネットへの接続の応答が遅いという点である。
混雑が一番の原因
Wi-Fiにつながらない時に考えられる最大の原因とは回線の混雑だろう。多数の乗客が一度に無線LANサービスを利用していると、回線そのものが飽和状態になることがある。
電波自体は受信できても、ログインできない時がこれに当たる。すでにWi-Fiに接続している乗客が通信をやめない限りは追加でWi-Fiに接続できない。
Wi-Fiの利用が多い時とはもちろん乗客の数自体が多い時である。土日祝日や連休などの行楽シーズンになると、乗客が殺到する。これに伴って、Wi-Fiに接続する端末数も多くなる。
ビジネスマンが多い平日と比べても休日は個人客が多いため、列車の中でスマホなどを操作する人が多い。
オンラインゲームや動画サイトの視聴といったデータ通信量が多い使い方をする人が少なくない。当然ながら、このような人が多くなればWi-Fiの回線は混雑するのは避けられない。
回線速度が遅い!?
東北新幹線の「JR−EAST FREE Wi-Fi」にログインして接続できたとしても、インターネット上のコンテンツの表示が遅いという現象がよく見られる。
SIMカードの4G回線の通信よりも回線速度が遅いのが、新幹線の車内Wi-Fiのデメリットである。
Speedtest by OoklaやFast.comなどの回線速度の実測を測定するサイトで計測してみると、JR−EAST FREE Wi-Fiでは約1~5Mbpsくらいしか出ないケースが多い。
E5系のはやぶさ号の東京駅発車直後で実測値を計測してみたところ、下りのダウンロード速度はわずか3Mbpsしか出なかった。
携帯電話のSIMカードのデータ通信量を消費することはないが、回線速度が遅いのが東北新幹線の無料Wi-Fiの悪い特徴なのは確か。
オンラインゲームをしたり、YouTubeなどの動画サイトを視聴したりするという使い方にはまったく向いていない。
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