上越新幹線で使われている車両には、今のところコンセントはほぼすべてに付いていない。とき・たにがわの両方ともE2系または二階建てのE4系(MAX)が運用についているが、いずれも旧式の車両ということで、コンセントはない。
普通車にあたる自由席・指定席のみならず、グリーン車にも残念ながらコンセントは設置されていない。したがって、充電できる設備がない。
新型車両が投入された北陸新幹線や東北新幹線の最新型車両であるE5系とは対照的である。東京~新潟間を走る上越新幹線では、古い車両が割り当てられているのが、コンセントが付いていない理由。
なぜE2系にも付いていないのか?
E2系は、JR東日本の新幹線の車両だが、登場したのは2000年代ということで、それほど古いわけではない。数年前までは、東北新幹線の最速列車である「はやて」にも使われていた。
しかし、2000代はまだスマートフォンやタブレット端末が普及していなかった時代である。そのため、列車内で充電するという需要は大きくはなかった。
本格的に充電できるコンセントが必要になってきたのは、2010年代に入ってからのことである。特に、国内でiPhoneが広く普及してきた2011年頃になってから、ようやく自宅以外の場所で充電する需要が出てきた。
そんな社会的背景から、E2系には残念ながらほとんどの編成ではコンセントが設置されていない。
同じく、過去の車両となりつつある二階建てのE4系についても、コンセントが付いていない。こちらは、「MAX」という名称がつく列車であり、特徴から広く知られている。
しかし、スマホのヘビーユーザーにとっては、充電設備がないことから、評判は良くはない。
E7系なら全席にコンセントあり
なお、E4系は2020年度末までに引退する予定となっている。北陸新幹線で使われている新型車両E7系に置き換えられる予定となっている。
E7系の場合、普通車・グリーン車・グランクラスのいずれも全席にコンセントが設置されている。窓側でも通路側でも、1人1つのコンセントの差込口が付いている。
E5系でさえも、普通車のコンセントは通路側の座席にしか設置されていない。東海道・山陽・九州新幹線のN700系シリーズにおいても、通路側のみとなっている。
これらの車両とが違い、E7系では全席にコンセントが付いているため、乗客にとっては便利な車両であるといえる。
2018年度からは、上越新幹線でも順次導入される予定となっている。いよいよ旧式の車両が減っていくのは確実な模様だ。
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コンセント | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、上越新幹線 |
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列車種別の違い | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
運賃 | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |