東海道・山陽新幹線における無料Wi-Fiの設置状況を種別・車両ごとに調査してみた。
東海道新幹線の東京~新大阪では、のぞみ・ひかり・こだまで運転されるN700系はすべての車両で無料Wi-Fi使える。
山陽新幹線の新大阪~博多では、のぞみ・みずほ・さくらのN700系の全列車、ひかり・こだまの700系・500系のいずれでも同じくWi-Fiが設置されている。
名称(SSID)は「Shinkansen Free Wi-Fi」となっている。料金は一切かからずだれでもスマートフォンやタブレット、ノートパソコンから無線LANに接続できるようになっている。
東海道新幹線の種別・車両ごとのWi-Fi設置状況
車両 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
N700系 | 〇 | 〇 | 〇 |
700系(廃止) | × | × | × |
※N700系Aも含む
※700系は2020年春のダイヤ改正で完全に引退 |
>>【早見表】全国の路線ごとの新幹線の無料Wi-Fiの有無!
東海道新幹線の車両ごとのWi-Fiの設置状況はこのようになっている。
SSIDはすべて「Shinkansen Free Wi-Fi」という名称である。車両ごとの違いはない。
新型車両または最近更新された車両では基本的に順次Wi-Fiの取付工事が実施されていた。以前からUQコミュニケーションズやNTTドコモが提供してきた無線LANサービスがあったものの、メールアドレスの登録だけで使える無料のWi-Fiはなかった。
最近は訪日外国人の増加などで公衆Wi-Fiの重要性が大きくなったため、新幹線の車内でもようやく無料Wi-Fiが設置されるようになった。
のぞみ・ひかり・こだまのWi-Fi
のぞみ・ひかり・こだまのいずれもN700系で運転されている列車であれば誰でもWi-Fiを利用できる。種別ごとに違いは特にない。
各駅停車型のこだま号は旧式の700系が使われることが結構あるが、これも近い将来に消える。すべてWi-Fiありの車両に統一される。
JR東海所属の車両だと、すでにN700系シリーズすべてで工事が完了していて誰でも使える無線LANサービスが配信されている。
JR西日本所属のN700系も同じようにすべての車両でWi-Fiが提供されている。東海道新幹線への乗り入れ列車である16両編成のものはすべて工事完了している。
長距離を移動する人にとっては特に便利なサービスといえるだろう。最近は車内でスマホやタブレット端末を操作する人が多い中、無料Wi-Fiの需要はかなり大きいのは間違いない。
ただ、回線速度が遅いことからYouTubeなどの動画を視聴する人には全く向いていない。列車内ではあくまでもニュース記事やブログを閲覧する程度に限られる。
山陽新幹線の種別・車両ごとのWi-Fi設置状況
車両 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
N700系(16両編成) | 〇 | 〇 | 〇 |
N700系(8両編成) | 〇 | 〇 | 〇 |
700系 | 〇(一部×) | 〇(一部×) | 〇(一部×) |
500系 | 〇(一部×) | 〇(一部×) | 〇(一部×) |
※全列車へのWi-Fi設置は2020年3月見込み |
山陽新幹線の車両ごとのWi-Fiの設置状況はこのようになっている。
新型車両であるN700系シリーズでは16両編成でも8両編成でも順次Wi-Fiの取付工事が実施されてきた。すべての編成で無料のWi-Fiが使える。普通車自由席・指定席・グリーン車の違いはない。
東京駅乗り入れが可能な16両編成のN700系だとJR東海所属の車両も山陽新幹線内を走っているが、こちらも同じようにWi-Fiがすでに設置済みになっている。
JR東海所属だと、すでにE5系とE6系はほぼすべてで完了していて無線LANサービスが配信されている。
JR東海と同じくSSIDは「Shinkansen Free Wi-Fi」である。JR西日本所属の車両もまた同じで、鉄道事業者が異なるものの、車内のWi-FiのSSIDはどちらも同じものに統一されている。
種別ごとのWi-Fiの有無
山陽新幹線の場合、種別ごとでWi-Fiの有無を表すのであれば、以下のようになる。
種別 | Wi-Fiの有無 |
のぞみ | あり(全列車N700系で運転) |
みずほ | あり(全列車N700系で運転) |
さくら | あり(全列車N700系で運転) |
ひかり | 無しも(500系、700系) |
こだま | 無しも(500系、700系) |
※山陽新幹線内はこだま号が特にWi-Fi未設置の可能性大。 |
回線速度についても東海道新幹線の事情とほとんど変わらない。遅いという声が少なくなく、利用者にとってのネックになっている。2~3Mbps程度しか出ないことがほとんど。動画、画像データの読み込みには時間がかかる。
のぞみ号は定期便はすべてN700系16両編成にて運転される。すべてが東海道新幹線へ乗り入れる。Wi-FiもJR西日本のみならずJR東海と合わせている。
みずほ号・さくら号は全列車N700系8両編成で運転されている。九州新幹線へ乗り入れる車両だが、こちらもすべてですでにWi-Fiが導入されている。
N700系8両編成はJR西日本所属とJR九州所属の2パターンがあるが、Wi-Fiの有無はいずれも同じ。
>>九州新幹線の無料Wi-Fiの設置状況を種別・車両ごとに調査!
新大阪~博多間のひかり号・こだま号に関しては基本的に700系や500系が割り当てられている。こちらはまだ無料のWi-Fiの取付工事が完了していない。
すでに導入済みの車両とそうではない車両が混在している。実際に乗ってみるまではWi-Fiサービスの有無がわからない。
どうやって接続する?
<東海道・山陽新幹線のWi-Fiの概要>
- SSID=Shinkansen Free Wi-Fi
- 1回当たり30分間利用可能
- 1日に何度もログインが可能
- 21日経過後は再度メールアドレスを登録
東海道新幹線および山陽新幹線の車内で提供されている無料Wi-Fi「Shinkansen Free Wi-Fi」に接続する際にはメールアドレスを登録するだけで使えるようになっている。
1回のログインにつき30分間使える。1日に何回でも使用できるものの、30分の時間が経過するたびに再度ログインする必要がある。
性質的は訪日外国人向けのWi-Fiということもあって、メールアドレスの登録画面は英語で表記されている。とはいえ、日本人も含めてだれでも使えることには変わりはない。この点で心配する必要は一切ない。外国人だけが利用できるといった制限は一切ない。
一度メールアドレスを登録したら後はログインするだけで使える。ただ、初回登録から21日が経過すると再度メールアドレスを登録する必要がある。
新幹線に頻繁に乗るという人はそう多くはない。したがって、ほとんどの人は次回新幹線に乗って無料Wi-Fiを使う場合は再度メールアドレスを登録することになるだろう。
>>東海道新幹線vs山陽新幹線、違いとは? なぜ異なる路線名なのか!?
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参考元:JR東海『公衆無線LANサービスのご案内』
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コンセント | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、上越新幹線 |
Wi-Fi | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
最高速度 | 東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、九州新幹線、山形新幹線、北海道新幹線 |
列車種別の違い | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
運賃 | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |