東海道新幹線のおすすめの座席について調査してみた。のぞみ号、ひかり号、こだま号それぞれを目的ごとに号車・番・列まで一覧化。
何を優先したいかによって異なってくる。乗車駅・降車駅、コンセントの有無、窓からの景色、階段やエスカレーターの場所のどれを取るかでさまざま。
指定席の場合なら座席を選べるものの、自由席だと空席の可能性も検討対象になる。
目次
のぞみ号|おすすめの座席
目的別項目 | 号車 | 番・列 |
---|---|---|
途中駅を乗降 | すべて可 | C席、D席(通路側) |
コンセントの有無 | すべて可 | A席、E席(窓側)※ |
景色 | すべて可 | A席(海側)、E席(山側) |
階段・エスカレーター | 6号車、10-12号車 | すべて可 |
電話がかかってくる | すべて可 | デッキに近い番号 C席、D席(通路側) |
寝る | すべて可 | A席、E席(窓側) |
トイレによく行く | すべて可 | C席、D席(通路側) |
※コンセントに関しては、新型車両N700Sでは通路側にも設置。普通車指定席・自由席のいずれも全席に設置予定。
途中駅を乗り降り
次の駅が乗車駅または降車駅の場合はC席、D席をおすすめする。()は山陽新幹線の区間。
- 品川駅
- 新横浜駅
- 名古屋駅
- 京都駅
- (新神戸駅)
- (岡山駅)
- (小倉駅)
のぞみ号の場合は東京~新大阪、東京~広島、東京~博多を走る便が主流である。
ただし、大半の利用者は東海道新幹線区間を利用する人だと東京~新大阪の利用である。
途中駅を乗り降りする人はそう多くはない。そのため、途中駅を乗り降りするのであれば通路側の座席を指定するのがおすすめ。
下りは品川駅、新横浜駅、名古屋駅から乗る場合だと窓側の座席を取っても通路側にすでに誰か座っている可能性がある。
どいてもらう手間があることから、窓側と通路側の座席を比べると断然通路側だろう。したがって、C席、D席が推奨となる。
ただし、空席が多い曜日や時間帯についてはこの限りではない。窓側・通路側ともに埋まるほどの乗車率でない場合はどこの座席でもOKだろう。
コンセントの有無
東海道新幹線の場合と、N700系シリーズはすべての列車にコンセントが付いている。グリーン車は全席、普通車は指定席・自由席ともに窓側の座席にのみある。
窓側の座席とはA席とE席が該当する。
N700Sに限っては新型車両ということで、普通車指定席・自由席でも通路側を含めた全席にコンセントが設置されている。
従来のN700Aは窓側の座席にのみコンセントがある一方、通路側の座席にはない。
どちらが割り当てられるかは乗ってみないと分からない。したがって、「コンセントがある座席=A席・E席」と考えておくのがおすすめである。
景色
新幹線の窓からの景色を楽しむのであれば、窓側であるA席・E席のいずれかに確定する。しかし、海側・山側のどちらを選ぶかによって外の景色が異なる。
山側の景色は次の通りである。
山側(E席)の景色
- 富士山(三島~新富士間)
- 浜名湖(浜松~豊橋間)
- 伊吹山(岐阜羽島~米原間)
- 琵琶湖(米原~京都間)
- 姫路城(姫路駅付近)
- 福山城(福山駅付近)
一方の海側の景色は次の通りである。
海側(A席)の景色
- 相模湾(新横浜~小田原間)
- 浜名湖(浜松~豊橋)
- 三河湾(豊橋~三河安城)
- 瀬戸内海(新神戸→新下関)
- 小倉城(小倉駅付近)
東海道新幹線の区間で最も人気の景色といえば、言うまでもなく「富士山」である。
三島~新富士間を中心に山側の座席から見える。晴れている日であれば100%見える。見えないのは雨の日のように天気が悪い場合である。
海側のA,B,C席に座っている人でもデッキに行ってドアから見る人もいるが、それでも数には限りがある。
土日祝だと必ずだれかが列車のドアから撮影していることが多いため、富士山の眺めを狙うのなら窓側のE席を確保するのが好ましい。
階段・エスカレーター
階段・エスカレーターの位置は各駅ごとによって異なるものの、多くの駅では6~12号車の間にあることは多い。
ホーム上をあまり歩きたくないという人なら普通車指定席だと、6号車または10~12号車のいずれかがおすすめ。
ただし、真ん中あたりの車両は混雑しやすいのも確か。
15号車、16号車には空席が目立っている場合でも、10号車や11号車は通路側の座席も埋まっているということは少なくない。
なるべく階段やエスカレーターの近くにしたいと考えている人は多いのは確か。
特にビジネス客が多い平日は階段やエスカレーターが多い6号車、10~12号車の乗車率が高くなりやすい。
電話がかかってくる
新幹線に乗車中に電話がかかってくる人だと、デッキに近い座席かつ通路側の座席が好ましい。
列の番号は1~5番、または13~20番のC席・D席がおすすめ。
客室内で電話をするのはマナー的に悪いため、着信があったら直ちにデッキに移動して応答するのが正しい。
できるだけ早くデッキに移動するためには、車両の端に近い座席で通路側に座るのがベストということだ。
トイレによく行く
新幹線での乗車中によくトイレに行くという人もまた通路側の座席が好ましい。
窓側に座っていると、もし通路側の座席に誰が他の人が座っていると何度も進路を開けてもらう必要が出てくる。
1,2回程度なら許容範囲に収まるものの、3回以上になると迷惑だと思われる原因になる。
初めからトイレに行きやすいとわかっているのであれば、窓側より通路側の座席を指定しておくのが正しい手段である。
寝る
ゆっくり寝たいのであれば窓側の座席が好ましい。
通路側に座っていると、窓側の座席に座っている人がデッキに移動したり車内販売を利用する際に起こされる可能性がある。
加えて、通路側で寝ていると窓側の座席の人がトイレに行きにくくなってしまう。心づかいのことを考えると、寝るのであれば窓側の座席が好ましい。
なお、新幹線の車内で寝る際には寝過ごさないようにすることも大切。特に途中駅で降りる場合には要注意である。
ひかり号|おすすめの座席
目的別項目 | 号車 | 番・列 |
---|---|---|
途中駅を乗降 | すべて可 | C席、D席(通路側) |
コンセントの有無 | すべて可 | A席、E席(窓側)※ |
景色 | すべて可 | A席(海側)、E席(山側) |
階段・エスカレーター | 6号車、10-12号車 | すべて可 |
電話がかかってくる | すべて可 | デッキに近い番号 C席、D席(通路側) |
寝る | すべて可 | A席、E席(窓側) |
トイレによく行く | すべて可 | C席、D席(通路側) |
※ひかり号は1~5号車が自由席。
おすすめの座席は基本的にはひかり号でものぞみ号と同じである。
定期列車はすべてN700系シリーズでの運転のため、最低でも窓側の座席にはコンセントが付いている。
東海道新幹線はすべて16両編成のため、駅の階段やエスカレーターの位置ものぞみ号と全く同じ。
窓からの景色ももちろん変わらない。大きな違いといえば、自由席と指定席の車両の割り当てだけだろう。
自由席のおすすめ車両
~ひかり号の自由席のおすすめ車両・座席~
- 1号車:やや混雑しやすい
- 2号車:混雑しやすい
- 3号車:とても混雑しやすい
- 4号車:空いている(推奨)
- 5号車:空いている(推奨)
参照:東海道新幹線の乗車駅ごとの自由席の座れる確率! 混雑状況を調査
のぞみ号の自由席は1~3号車なのに対して、ひかり号は1~5号車となっている。2両分多いというわけだ。
しかし、東海道新幹線に乗る人では自由席はそもそも1~3号車だけと思っている人も少なくない。
そのため、ひかり号では4号車と5号車の自由席は1~3号車に比べると空いている。
座れる確率も4,5号車の方が高い。特に途中駅から乗車するのであれば、ひかり号の自由席なら4,5号車がおすすめである。
座席に関しては普通車指定席と同じ。何を優先するかによって通路側か窓側かは異なる。
こだま号|おすすめの座席
目的別項目 | 号車 | 番・列 |
---|---|---|
途中駅を乗降 | すべて可 | どこでも可 |
コンセントの有無 | すべて可 | A席、E席(窓側)※ |
景色 | すべて可 | A席(海側)、E席(山側) |
階段・エスカレーター | 6号車、10-12号車 | すべて可 |
電話がかかってくる | すべて可 | デッキに近い番号 C席、D席(通路側) |
寝る | すべて可 | A席、E席(窓側) |
トイレによく行く | すべて可 | C席、D席(通路側) |
※こだま号は1~7号車、13~15号車が自由席(基本形)。列車によっては13~15号車は指定席に。
おすすめの座席は基本的にはこだま号でものぞみ号と同じであるが、途中駅の乗り降りではのぞみ号・ひかり号とは異なる。
こだま号はそもそも短距離利用者が多いことから、窓側・通路側の座席のいずれでもそれほど支障は出ない。
通路側の座席に座っている人でも、途中駅での乗り降りにはそれほど気にするようなことは少ない。
こだま号も同じく定期列車はほとんどN700系シリーズでの運転のため、最低でも窓側の座席にはコンセントが付いている。
東海道新幹線はすべて16両編成のため、駅の階段やエスカレーターの位置ものぞみ号・ひかり号と全く同じ。
窓からの景色ももちろん変わらない。大きな違いといえば、自由席と指定席の車両の割り当てだけだろう。
自由席のおすすめ車両
~こだま号の自由席のおすすめ車両・座席~
- 1号車:空いている(推奨)
- 2号車:空いている(推奨)
- 3号車:ふつう
- 4号車:ふつう
- 5号車:ふつう
- 6号車:ふつう
- 7号車:空いている
- 13号車:かなり空いている(推奨)
- 14号車:かなり空いている(推奨)
- 15号車:かなり空いている(推奨)
※列車によっては13~15号車は指定席に変化。
こだま号の自由席は1~7号車と13~15号車が基本となっている。繁忙期を中心に、列車によっては13~15号車は指定席になる。
自由席の場合だと13~15号車が最も空いている。その次に空いているのが1,2号車である。
東海道新幹線でものぞみ号やひかり号とは違って、こだま号は自由席が非常に豊富。
その上、空席が残っていることがほとんど。3つの種別の中で最も乗車率が低い列車でもある。
満席には非常になりにくいため、好きな車両の好きな座席に座ってよいというのが本音。
その中でもおすすめの座席をあえて挙げるとすれば、13~15号車のE席である。
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自由席の列車別混雑 | のぞみ(休日)、のぞみ(平日)、ひかり、こだま、みずほ、さくら、つばめ |
やまびこ、なすの、つばさ、とき、たにがわ、はくたか、あさま | |
自由席の駅別混雑状況 | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線 |
東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、山形新幹線 | |
指定席の列車別混雑 | のぞみ、ひかり、みずほ、さくら |
はやぶさ、やまびこ、とき、かがやき、はくたか | |
コンセント | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、上越新幹線 |
Wi-Fi | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
最高速度 | 東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、九州新幹線、山形新幹線、北海道新幹線 |
列車種別の違い | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
運賃 | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |