東北新幹線のやまびこ号においては、コンセントが付いている車両と付いていないものの両方が存在する。はやぶさ号とはやて号、こまち号についてはすべての編成にプラグを差し込める電源が設置されているが、停車駅が多いやまびこ号に関してはそうではない。
E5系のみ電源コンセントが付いている!
2010年に初デビューした新型車両のE5系で運転される場合、やまびこ号の場合も窓側の座席の下にはコンセントが付いている。一方でE2系で運転される場合は付いていない。古い車両であるということで、電源が設置されていないためだ。
E5系では指定席でも自由席でもコンセントが付いている。もちろん、グリーン車にも設置されている。各車両の一番前と一番後ろの座席については通路側の座席にもプラグが差し込めるコンセントが設置されている。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコンの充電に使うことができる。最近は特にiPhoneなどのスマホが広く普及したことで新幹線の車内でもゲームやインターネットを使う人が多くなってきた。
長時間スマホやタブレットを使用し続ければ電池が減る。そこで便利なのが車内で充電できる電源コンセントの存在だ。
今のところははやぶさとはやてでの運用が中心となっている新しいE5系という車両だが、ダイヤ改正のたびに徐々にやまびこでの運転も増えてきた。今後はさらに旧式の車両と置き換えが進む予定となっている。
E2系はほとんど付いていない
旧式の車両であるE2系については、ほとんどの編成にはコンセントが設置されていない。一部の編成には付いているのは確かだが、対象となっているのは後になってから増備された車両のみとなっていることから、大半のE2系編成には未設置となっている。
そもそもE2系が登場したのは2000年代前半である。当時は東北新幹線が盛岡から八戸まで延伸したことにより、新しい種別「はやて」が登場した。このはやて号のために投入されたのがE2系である。
当時はまだスマホやタブレットはまったく普及していなかった。ガラケーと呼ばれる携帯電話が中心であり、列車の中でインターネットをする人も少数派であった。
そうした経緯から、E2系では電源プラグを差し込めるコンセントが設置されなかった。これは、東海道山陽新幹線の700系と同じことがいえる。
一昔前はコンセントの需要がそもそもなかった。新型車両にしか設置されていない理由はここになる。
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