東北新幹線における無料Wi-Fiの設置状況を種別・車両ごとに調査してみた。
はやぶさ・はやて・こまちとして運転されるE5系、H5系、E6系及びE3系のいくつかの車両で使える。料金は一切かからずだれでもスマートフォンやタブレット、ノートパソコンから無線LANに接続できるようになっている。
名称は「JR-EAST FREE Wi-Fi」となっている。JR東日本の駅構内でも提供されている無料Wi-Fiであるが、東北新幹線に限っては車内でも配信されていることがある。
長距離を移動する人にとっては特に便利なサービスといえるだろう。最近は車内でスマホやタブレット端末を操作する人が多い中、無料Wi-Fiの需要はかなり大きいのは間違いない。
東北新幹線の種別・車両ごとのWi-Fi設置状況
車両 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
E5系 | 〇 | 〇 | 〇 |
H5系 | 〇(一部×) | 〇(一部×) | 〇(一部×) |
E6系 | 〇 | 〇 | 〇 |
E2系 | × | × | × |
※E2系を除く全編成へのWi-Fi設置は2020年3月見込み |
>>【早見表】全国の路線ごとの新幹線の無料Wi-Fiの有無!
東北新幹線の車両ごとのWi-Fiの設置状況はこのようになっている。
新型車両または最近更新された車両では基本的に順次Wi-Fiの取付工事が実施されている。JR東日本所属だと、すでにE5系とE6系はほぼすべてで完了していて無線LANサービスが配信されている。
JR北海道所属のH5系も2019年よりWi-Fiの取付工事が実施されている。近く同じようにすべての編成にて搭載される。
種別ごとで表すのであれば、以下のようになる。
種別 | Wi-Fiの有無 |
はやぶさ | あり(H5系=一部無し) |
こまち | あり |
はやて | あり(H5系=一部無し) |
やまびこ | 無し多数(E5系、E6系、E3系=あり) |
つばさ | あり(一部無し) |
なすの | 無し多数(E5系、E6系、E3系=あり) |
なお、回線速度については遅いという声が少なくない。2~3Mbps程度しか出ないことがほとんど。動画、画像データの読み込みには時間がかかる。
はやぶさ、はやて、こまち
はやぶさ号とはやて号はすべてE5系またはH5系での運転となっている。最高速度が320km/hであるため、これら以外の車両は使用されない。
無料Wi-Fiは基本的に設置完了もしくは今後導入見込みとなっている。すでに大半の車両ではWi-Fiが提供されている。
SSIDの名称はどの車両でも「JR-EAST FREE Wi-Fi」である。メールアドレスを登録すれば誰でも利用可能。
普通車指定席、グリーン車問わず使える。座席によるWi-Fiの使用の可否は変わらない。
やまびこ・なすの
やまびこ号となすの号でもE5系、E6系、H5系のいずれかでの運転であればWi-Fiが提供されているため、誰でも使うことができる。この点でははやぶさ号などと同じ。
ただ、多くの列車はE2系という旧式の車両が割り当てされている。こちらにはWi-Fiは一切搭載されていない。
今後導入される予定もまったくなく、東北新幹線から完全に撤退するまでWi-Fi無しの状態が続く見込みだ。
E2系は普通車指定席・自由席のみならず、グリーン車でもWi-Fiはない。スマートフォンなどでネット環境へ接続するためには自信のSIMカードを使うしか方法はない。
全部の車両にWi-Fiが搭載されているわけではない
このように、残念ながらすべての車両で導入されているわけではない。同じ東北新幹線であっても、やまびこ号やなすの号として運転されることが多いE2系にはついていない。
これらの車両はJR東日本の新幹線の中では旧式の車両に当たる。あくまでも無料Wi-Fiの設備が搭載されているのは新型車両のE5系とE6系だけである。
これらは主に最速列車である「はやぶさ」と「はやて」の運転に割り当てられることが多い。
したがって、やまびこ号やなすの号などの停車駅の多い種別の列車に乗るとかなりの高い確率で無線LANサービスが付いていないことになる。
JR北海道所属のH5系もまだWi-Fiが設置完了していない編成がある。
無線LANサービスを搭載した車両であるかどうかは、実際に乗るまでは分からないのが現状なのも事実。
東海道新幹線のN700系の列車にはすべての車両にWi-Fiの設備が提供されているが、そうではないのが東北新幹線の実情といえる。
なお、Wi-Fiの設置状況はコンセントの有無とも同じ傾向にある。最新鋭の車両ほど充実しているが、旧式の車両だと付いていない。共通点ではないか。
>>東北新幹線のコンセントの有無! 設置状況を種別・車両ごとに調査
どうやって接続する?
東北新幹線の車内で提供されている無料Wi-Fi「JR-EAST FREE Wi-Fi」に接続する際にはメールアドレスを登録するだけで使えるようになっている。
解説記事:<手順>新幹線のWi-Fiの登録方法、路線別に解説
1回のログインにつき3時間まで使える。もし3時間を超えてWi-Fiを使う場合には再度ログインする必要があるが、1日の利用回数に上限はない。したがって、実質的には何時間でも利用できる。
なお、「JR-EAST FREE Wi-Fi」は外国人向けに作られた東京駅などの大きな駅構内で使われているものと同じである。
メールアドレスの登録画面は英語で表記されている。とはいえ、だれでも使えることには変わりはない。外国人向けと書いてあるものの、日本人であっても誰でも利用可能である。この点で心配する必要は一切ない。
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Wi-Fi | 東海道・山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
最高速度 | 東海道新幹線、山陽新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、九州新幹線、山形新幹線、北海道新幹線 |
列車種別の違い | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |
運賃 | 東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線 |