JR八高線の混雑状況とはどのようなものなのか。朝ラッシュのような通勤通学のピークから日中、夕方と夜の帰宅タイムについて調べてみた。
平日と土日祝の休日では、混み具合はそれぞれで違う。平日は、昼間の日中であればかなり空いている。座席にも空席が目立ち、途中駅から乗っても簡単に座れるレベルとなっている。
しかし、朝ラッシュと夕方から夜にかけての帰宅ラッシュの時間帯だと、超満員電車となる。また、土日祝では1日を通して利用者数が多い状態が続く。朝の超満員電車はないものの、日中でも座席が空いていないことがある。
さらに、区間のよっても違いがみられる。JR八高線は八王子~高麗川と高麗川~高崎で系統が分離されている。前者は電化区間だが、後者は非電化区間となっている。
ラッシュ時はどんな感じ?
朝ラッシュの時間帯のピークは7時台と8時台である。いずれも、八王子方面へ向かう電車が混みあう。上りでは、乗車率は最大で130%程度になると思われる。
乗車定員とは座席数とつり革の数を合計した数字だが、八高線の朝ラッシュだとそれ以上に乗客が乗っているようだ。
ドア付近だと何にもつかまれない状態になる。自分の足でバランスを保つしかない状態になる人が一定数いる。
上り電車は、拝島駅と八王子駅でまとまった数の乗客が降りていく。拝島駅は西武線との乗換駅であり、八王子駅はJR中央線との乗換駅のためである。
高麗川~高崎間だと、埼玉県内では高麗川方面の電車が混雑する一方、群馬県内だと下りの高崎方面へ向かう電車が激しく混雑する。
夕方は逆方向が混雑する。八王子~高麗川間の電化区間では、下りの高麗川方面へ向かう電車が混雑する。一部は川越線へ直通するが、高麗川止まりでも混雑度は変わらない。
始発駅の八王子と西武線からの乗り換え客が集まる拝島駅では、大勢の乗客が乗ってくる。これらの駅を出発する段階が最も混雑すると考えてよい。
利用者は八高線の沿線に住んでいる人がほとんどであるため、この2駅を出発すれば、あとは降りていく一方となる。
土日祝は行楽客で混雑しやすい
八高線は都市部を走る路線ではないものの、土日祝となると行楽客で混雑しやすい。休日はそもそも家から外へ出る人が多くなる日であるため、普段は電車に乗らない人も乗る。
朝の7時台や8時台は、平日の通勤通学ラッシュほどの混雑とはならないものの、午前中いっぱいは全体的に上りが混んでいる。15時を過ぎると、今度は下りが混んでくる。
一部の時間帯だけに乗客が集中する平日とは対照的に、土日祝日は1日中乗客が多いのが特徴といえるだろう。
なお、青春18きっぷのシーズンとなる3月、8月、12月は、鉄道の旅として八高線に乗る人が多い。東京都心から近いローカル線ということもあって、鉄道ファンが多く乗車する路線となっている。
この時期は、昼間でも座れないほど混雑することが珍しくない。八王子~高麗川の電化区間、高麗川~高崎の非電化区間のどちらにも当てはまる。
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その他 | つくばエクスプレス、東葉高速鉄道、北総鉄道、新京成線、埼玉高速鉄道、東京モノレール、ゆりかもめ、湘南モノレール、江ノ島電鉄線 |
混雑の目安については『【レベル別】鉄道の混雑率の目安! 数値ごとの体感』にて解説。