京成電鉄では発車メロディと接近メロディが一部の駅にて導入されている。
京成本線では京成上野駅にて発車メロディ、押上線は四ツ木駅と立石駅にて入線音の接近メロディが使われている。
それ以外の駅では今のところ取り入れてはいない。音声による放送のみとなっている。
発車メロディ|京成上野駅
発車メロディが導入されているのは京成上野駅のみ。
2019年3月19日より使用開始。
各ホームごとの発車メロディ
- 1番線:「芸術」
- 2番線:「自然」
- 3番線:「歴史」
- 4番線:「科学」
- 特急スカイライナー発車時:「旅立ち」
※特急スカイライナー、イブニングライナー、シティライナー発車時は番線を問わず「旅立ち」を使用。
各ホームによって異なる音楽を使用していて、曲名は「芸術」「自然」「歴史」「科学」「旅立ち」の5つ。
表現している内容もタイトル通り。上野には上野動物園や東京国立博物館という観光名所があることで、それにふさわしい音色が表現されている。
作曲したのはいずれも東京芸術大学音楽学部の学生および教授。
ところで、同じ上野駅でもJR東日本と東京メトロ銀座線でも発車メロディが使用されている。
JR側は汎用メロディーに加えて、「あゝ上野駅」を使用。銀座線ホームでは「さくら(森山直太朗)」を使用。
各発車メロディのテーマ
芸術:をはじめ、文化・芸術施設の集まる「芸術のまち」上野のイメージ。
自然:上野公園ならではの自然をイメージし、鳥のさえずり表現。
歴史:寛永寺や上野東照宮など日本古来のの歴史と上野のそれへのかかわりをイメージ。
科学:東京国立博物館をはじめとする科学に関連する印象を軽やかなリズムで表現。
旅立ち:京成スカイライナーは成田空港へ向かう人達が乗る電車のため、旅行や出張などへの「いってらっしゃい」を表現。
接近メロディ
京成電鉄で接近メロディを導入しているのは以下の駅。
- 四ツ木駅
- 京成立石駅
いずれも東京都葛飾区に所在する駅で、葛飾区をはじめとする地元の要請で実現した。
京成押上線内の駅で各駅停車のみが止まる駅ということで、通過列車と停車列車で別々の音源が流れる。
四ツ木駅|燃えてヒーロー
2019年3月1日より使用開始。
テレビアニメ「キャプテン翼」の主題歌「燃えてヒーロー」を使用。
原作者の高橋陽一氏は四つ木出身ということで導入に至った。
アニメ主人公の大空翼が住む「南葛市」という地名は、高橋陽一の母校だった都立南葛飾高校をイメージ。
こうした背景から葛飾区が京成電鉄に要請したことで実現された。
なお、通過列車と停車列車の接近時ではそれぞれ異なるメロディーが流れる。
京成立石駅|のりものGOGOパラダイス
2019年7月13日より使用開始。
鉄道おもちゃ「プラレール」や「トミカ」を販売していることで有名なタカラトミーの本社が京成立石駅周辺に立地していることで、そのテーマソング「のりものGOGOパラダイス」を使用。
京成電鉄設立110周年、タカラトミーの「プラレール」発売60周年を記念して導入に至った。
接近メロディの計画は京成、タカラトミーに加えて、地元自治体の葛飾区が共同で実施した「夏休み特別企画」としても導入へつながった。
通過列車と停車列車の接近時ではそれぞれ異なるメロディーが流れる。
鉄道事業者 | 発車メロディ導入状況 |
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JR東日本 | 山手線、京浜東北・根岸線、中央線快速、中央総武緩行線、東海道線、横須賀線、南武線、横浜線、総武線快速、京葉線、武蔵野線、宇都宮線、高崎線、埼京線 |
東京メトロ | 銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線 |
東武鉄道 | スカイツリーライン、東上線、アーバンパークライン |
その他関東私鉄 | 京成電鉄、西武鉄道、東急電鉄、京浜急行電鉄、都営地下鉄 |
JR西日本 | 大阪環状線 |
その他関西私鉄 | 阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、近鉄、南海電気鉄道 |
新幹線 | 東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線 |