日本リーテックの平均年収は約650万円！ 職種・年齢ごとでも算出

日本リーテックの平均年収は約650万円。鉄道関連企業及び総合電気設備工事会社では平均的な水準。

基本給、ボーナス支給額ともに上場企業の中でも「並み」という表現が妥当と考える。

社員個人の給料水準は技術職（理系）、事務職（文系）それぞれで多少異なるものの、会社全体では低い金額ではない。

公式の平均年収は684万円

日本リーテックの正社員・臨時従業員の平均年収は有価証券報告書にて公表されていて、2018年度では684万円という金額が出ている。

過去8年間ではいずれも600～700万円前後で推移するが、変動幅が大きい。鉄道関連企業では上場企業としても高い方。設備系の会社と比較してもふつうレベル。

最大の得意先であるJR東日本の平均年収は例年700万円強のため、ここよりは若干低め。

上記の年収には基本給・賞与・各種手当（時間外手当、通勤手当、住宅手当、都市手当、家族手当、責任手当、夜間手当など）などすべてが含まれている。

夏と冬の年2回のボーナスは年間で5.0ヶ月分（2019年度）。JR東日本本体とほぼ同じくらいの水準。

年収偏差値

日本リーテックの平均年収を偏差値にすると、技術系は65、事務職は60。

技術職は資格手当がつくこともあって事務職よりも給料体系が高い。上場企業の中でも平均以上には達する。

JR東日本でも総合職ではこれほどまで高いが、現業職をはじめとするエリア職となると700～800万円程度にとどまるほど。

事務職は一般的な企業と業務内容が同じなこともあって、資格手当がない。ゆえに年収もやや低め。

他社と比較して

日本リーテックは総合電気設備工事会社に当たるが、JR東日本の協力会社のため鉄道部門（信号システム）を重点的に置いた会社。

鉄道事業者では、JR・私鉄では平均年収が500～600万円ほどのため、日本リーテックはやや高い給料水準。

業績に関しても、受注が少ないとボーナスが下がるものの、製造業などのように大きく世界経済に左右されるわけではない。

鉄道信号システムメーカー（日本信号・京三製作所・大同信号）と比較しても年収は高め。

参照：＜早見表＞鉄道会社の平均年収を各社ごとに一覧化

ただし、建設業に分類される東鉄工業、鉄建建設、第一建設工業などと比べると若干低めで推移。

ボーナス

日本リーテックではボーナスは社員平均で年間5.0ヶ月分が支給された。（2019年度実績）

鉄道事業者では4～5ヶ月は平均ということでやや高い。一方の全体的に高めで推移する建設業では5～6ヶ月分が平均のため標準的な基準。

例年も日本リーテックのボーナスは基本給の5ヶ月分には達する。

ただ、関連企業であるJR東日本と比べるとやや下がる。鉄道系ゼネコン各社と比較しても物足りない感じはある。（建設業の年間賞与は5～6ヶ月分が相場）

参照：＜一覧表＞鉄道会社のボーナスの支給額の実績

技術職

技術職の年齢ごとの推定年収。全体の平均年間給与は700～800万円になる。

主な業務内容は以下の3つ。

• 施工
  現場での作業準備、書類作成、実作業など、施工管理の補助と実務経験を積みます。この経験を経て必要資格等を取得し、施工管理業務
• 施工管理
  工事の設計、安全管理、品質管理、工事の進捗管理、調整、諸資材の手配や作業体制の手配、費用管理、技術指導、工事現場での協力会社の監督、対外的な各種折衝など、工事全体の管理

深夜勤務や休日出勤の有無、赴任地域によっても異なるものの、平均年収が高いのは確定。

20代で400～700万円、30代で700～900万円、40代で800～1,200万円、50代で800～1,200万円。

施工管理等で資格が必要な仕事になる。その分「資格手当」が付くことで事務職よりも年収が高めになりやすい。

事務職

上記は事務職の年齢ごとの推定年収の目安。全体では600～700万円と推定。

事務職は名前の通り営業、総務、経理、財務、法務、人事、経営企画が該当。

現場での作業や資格手当に乏しいこともあって年間給料は全体的に低め。

20代は300～500万円、30代は500～800万円、40代は700～1,000万円、50代は800～1,000万円がボリュームゾーンと算出。

最終学歴ごとの年収の差

日本リーテックでは大卒・院卒・高専卒・専門学校卒・短大卒を採用。初任給は最終学歴によって差が見られる。

全体的には年収水準は「大卒・院卒＞高専卒・専門学校卒・短大卒」の構造。

ただし、年齢が上がれば上がるほど役職や評価での給料の差が出てくる。