鉄道情報システムの平均年収は約700万円と推定。JRグループの座席指定券類の予約・発券のためのコンピュータシステム「MARS(マルス)」
基本給、ボーナス支給額が他の大手企業と比べても多いことでも知られている。
社員個人の給料水準は技術職(理系)、事務職(文系)それぞれで多少異なるものの、会社全体では低い金額ではない。
平均年収は700万円前後と算出
鉄道情報システムは株主は、JRグループの鉄道事業7社(東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、四国旅客鉄道、九州旅客鉄道、日本貨物鉄道)で非上場。ゆえに有価証券報告書は公表されていない。年間平均給与も公式のものは非公開となっている。
推定では年収は全従業員で換算すると700万円前後になる。これには基本給・賞与・各種手当(通勤手当、職務手当、超勤手当、住宅手当等)などすべてが含まれている。
夏と冬の年2回(7月と12月)のボーナスも5.0ヶ月ほどが相場。
株主は、JRグループの鉄道事業7社(東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、四国旅客鉄道、九州旅客鉄道、日本貨物鉄道)
業界規模を考えても、正規雇用(正社員)であれば少なく見積もっても平均700万円以上には少なくとも達する。
年収偏差値
職種 | 年収偏差値 | 概要 |
---|---|---|
事務系総合職 | 65 | 上場企業の中では平均より上だが、両者で異なる |
技術系総合職 | 65 |
鉄道情報システムの平均年収を偏差値にすると、総合職でも技術職・事務職ともに65。
JR東海たJR東日本などの鉄道事業者の中でも最上位クラス並みの給料水準。さすがにJR本州3社の総合職よりは低いが、現業職であるプロフェッショナル職に比べると高い金額。
JR関連会社で業績も安定しているため、年度によって給料が変動することも原則ない。
他社と比較して
鉄道情報システムの場合は業務内容ではIT業界に分類されるものの、JRグループからの受注がほとんどのため、鉄道関連企業と言える存在。
平均年収は約700万円という水準は、鉄道事業者ではJR東海および首都圏を網羅するJR東日本くらいなどの一部に限られる。
JR西日本、JR九州、JR北海道、JR四国に比べれば年収は良好な範囲。
鉄道事業者の子会社でも、平均年収が上場企業並みに達するのは建設系に限られる。鉄道情報システムもその1つ。
鉄道関連の建設業と比較しても大差ない。東鉄工業、鉄建建設、第一建設工業、日本リーテックなどがあるが、それらとほぼ同じ水準。
業績に関しても、受注が少ないとボーナスが下がるものの、製造業のように大きく世界経済に左右されるわけではない。
賞与は年間6.0ヶ月分
鉄道情報システムのボーナス(賞与)は組合員平均で基本給の6.0か月分ほどで推移。
どれくらい支給されるかは、各社員の評価によってやや異なるものの、半期で各3か月分ほどが相場。
会社によってはボーナスは社員の評価で大きく左右されるケースがあるが、鉄道情報システムはどちらかというと一律型。
ボーナスの面でも年功序列の傾向があり、仕事ができないからといってボーナスが大きく下がるわけではない。
技術職(システムエンジニア)
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-700万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-800万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-900万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,000万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 800-1,200万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 800-1,200万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 800-1,200万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
システムエンジニアにある技術職の年齢ごとの推定年収。全体の平均年間給与は700~800万円になる。
仕事内容や勤務場所によっても異なるものの、平均年収が高いのは確定。
20代で400~700万円、30代で700~900万円、40代で800~1,200万円、50代で800~1,200万円。
事務職
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 400-450万円 | 25-30万円 | 75-95万円 |
25-29歳 | 450-700万円 | 30-40万円 | 100-120万円 |
30-34歳 | 600-800万円 | 40-55万円 | 150-200万円 |
35-39歳 | 700-900万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,000万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 800-1,200万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 800-1,200万円 | 55-80万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 800-1,200万円 | 50-70万円 | 150-200万円 |
上記は事務職の年齢ごとの推定年収の目安。同じく700~800万円になる。
20代で400~700万円、30代で700~900万円、40代で800~1,200万円、50代で800~1,200万円。
仕事内容こそはシステムエンジニアと違うものの、給料体系に違いは特にない。
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分類 | 会社名 |
---|---|
JR | JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR四国、JR北海道、JR貨物 |
大手私鉄 | 京浜急行電鉄、東急電鉄、相模鉄道、小田急電鉄、京王電鉄、西武鉄道、東武鉄道、京成電鉄、 阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道(近鉄)、南海電鉄、 名古屋鉄道、西日本鉄道 |
中小私鉄 | 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、東京モノレール、新京成電鉄、北大阪急行電鉄、神戸電鉄、広島電鉄 |
地下鉄 | 東京メトロ、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、京都市交通局、大阪メトロ(Osaka Metro)、神戸市交通局 |
第三セクター鉄道 | <第三セクター鉄道全体> |
関連会社(車両、信号) | 日本信号、京三製作所、大同信号、日本車輌製造、近畿車輛、総合車両製作所、東洋電機製造 |
関連会社(建設) | 東鉄工業、鉄建建設、第一建設工業、日本リーテック、名工建設、日本電設工業、新生テクノス |
その他関連 | 鉄道情報システム、独立行政法人鉄道・運輸機構(JRTT) |
職種別 | 駅員、新幹線の運転士・車掌、電車(在来線)の運転士・車掌 |
ボーナス | <一覧表>鉄道会社のボーナスの支給額の実績 |
(業界全体) | <早見表>鉄道会社の平均年収を各社ごとに一覧化 |