東京都交通局(都営地下鉄・都営バス)の平均年収は約650万円と推定。
交通局にて採用される職員の年収は非公開となっている都合から、あくまでも概算であるものの、一般行政職や周辺のJR・私鉄の給料事情を考慮すると、650万円で誤差±50万円には収まると考えられる。
計算方法
例月給与×12ヶ月 | 期末手当 | 勤勉手当 | 年収 | |
---|---|---|---|---|
25歳係員 | 2,651,040円 | 574,392円 | 441,840円 | 3,667,000円 |
35歳課長代理 | 4,425,120円 | 1,016,300円 | 781,770円 | 6,223,000円 |
45歳課長 | 7,279,200円 | 1,399,918円 | 1,527,184円 | 10,206,000円 |
50歳部長 | 9,155,520円 | 1,669,192円 | 2,169,948円 | 12,995,000円 |
出典:東京都人事委員会
さらに、総務省の地方公務員の給与調査結果を示したところによると、東京都職員の年収は以下のようになる。
鉄道会社全般では、総合職と現業職との年収格差は総合職の10~20%前後ある。さらに、全体の平均年収からは5%くらい低い傾向。
一般行政職とは、民間企業で言う総合職に当たり、東京都交通局で採用される駅係員・運転士・車掌・交通技能は現業職に当たる。
したがって、7,098,924円より5%マイナスした6,743,978円が平均給与と推定。
よって、670万円が東京都交通局の平均年収と考える。
年齢ごとの年収および基本給・ボーナス
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-350万円 | 20-25万円 | 50-80万円 |
25-29歳 | 350-450万円 | 25-30万円 | 60-90万円 |
30-34歳 | 400-600万円 | 30-35万円 | 70-90万円 |
35-39歳 | 450-750万円 | 35-40万円 | 80-120万円 |
40-44歳 | 550-800万円 | 35-40万円 | 80-120万円 |
45-49歳 | 600-850万円 | 40-45万円 | 90-150万円 |
50-54歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 90-150万円 |
55-59歳 | 600-850万円 | 40-55万円 | 70-120万円 |
駅係員・運転士・車掌などから、交通技能に当たる保線、車両管理などいずれも年齢ごと年収は上記の表のように推定。
一般行政職と比べると昇進のスピードは比較すると遅い。そのため、同じ正社員という形でも平均年収は現業部門は低い。
それでも、世の中全体としては決して低い給料水準ではなく、大手企業としても「並み」かそれ以上なのは確か。
交通局というブランドは、民間他社には味わえないステータスがあります。
職場もとてもいい環境だと思います。新規採用は少し給料は安いですが、世間一般の平均給料は超えていると思います。休日も確実に104日あります。
東京オリンピックも決まり、ますます仕事は増えていくと思います。出典:カイシャの評判『東京都交通局の口コミ』より
新卒採用で入社後4年目の年収が350~400万円という声があるだが、これは平均的な企業と比べると給料水準が高い。
駅係員、運転士、車掌
- 運転士
- 車掌
- 駅係員
東京都交通局の入局直後は駅係員としてスタート。その後、車掌や運転士とステップアップしていく。
深夜勤務や早朝勤務などが多い仕事内容ということもあって、年収は社会的に見ると高い。
20代で300~400万円台、30代で600~700万円、40代で700万円台、50代で700~900万円になる人もかなり多い。
一方で現場第一線が職場ということもあって体力・精神的にきついのも確か。
交通技能
東京都交通局の交通技能分野の仕事内容は以下の通り。
- 車両
- 電気
- 土木
- 建築
…各々の技術職
交通技能とは、他の鉄道会社で言う技術現業職のことを指す。
「駅・乗務員」と同じく鉄道運行の第一線で働く例が多い。
保線などの土木工事、車両のメンテナンスなどが一般的にイメージが付きやすいが、これに該当するのは技術職。
技術系の一般行政職と重複する分野もあるが、東京都交通局での採用では特に現場に近いところで仕事が中心。
線路、土木関係は列車の運転がない深夜の勤務が多い分野のため、深夜手当などで年収が上がりやすい。
深夜勤務や早朝勤務などが多い仕事内容ということもあって、年収は世間的には高い方に入る。
20代で400万円前後、30代で600~700万円、40代・50代で700~900万円台と推定。
<参考資料:『鉄道統計年報』(国土交通省)>
分類 | 会社名 |
---|---|
JR | JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR四国、JR北海道、JR貨物 |
大手私鉄 | 京浜急行電鉄、東急電鉄、相模鉄道、小田急電鉄、京王電鉄、西武鉄道、東武鉄道、京成電鉄、 阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道(近鉄)、南海電鉄、 名古屋鉄道、西日本鉄道 |
中小私鉄 | 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、東京モノレール、新京成電鉄、北大阪急行電鉄、神戸電鉄、広島電鉄 |
地下鉄 | 東京メトロ、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、京都市交通局、大阪メトロ(Osaka Metro)、神戸市交通局 |
第三セクター鉄道 | <第三セクター鉄道全体> |
関連会社(車両、信号) | 日本信号、京三製作所、大同信号、日本車輌製造、近畿車輛、総合車両製作所、東洋電機製造 |
関連会社(建設) | 東鉄工業、鉄建建設、第一建設工業、日本リーテック、名工建設、日本電設工業、新生テクノス |
その他関連 | 鉄道情報システム、独立行政法人鉄道・運輸機構(JRTT) |
職種別 | 駅員、新幹線の運転士・車掌、電車(在来線)の運転士・車掌 |
ボーナス | <一覧表>鉄道会社のボーナスの支給額の実績 |
(業界全体) | <早見表>鉄道会社の平均年収を各社ごとに一覧化 |