横浜市交通局の平均年収は約710万円と推定。(2018年度実績)
総合職と現業職は異なることが想定される。現業職は運輸系・技術系の違いはそれほどないと考えてよい。
一般行政職などを含んだ横浜市全体の職員の平均年収は7,057,000円。地下鉄・バスを管理する交通局もこれに近い金額。
平均年収は710万円
横浜市交通局の場合、地下鉄部門(高速鉄道)平均年収は7,168,000円、自動車事業で6,902,000円というデータが出ている。(出典:横浜市「横浜市の給与・定員管理等について」)
政令指定都市の公営地下鉄職員の平均年間給与は7,439,000円ということで、横浜市交通局はこれよりは若干低い金額。
これには基本給・賞与・各種手当(時間外手当・総合職手当など)などすべてが含まれている。
ボーナスは毎年4.45ヶ月分ほど支給されている。
大手私鉄・JRグループなどの鉄道事業者と比べると高い金額。
総合職は「一般行政職」
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-400万円 | 25-30万円 | 50-85万円 |
25-29歳 | 350-500万円 | 25-40万円 | 80-120万円 |
30-34歳 | 500-700万円 | 40-50万円 | 100-200万円 |
35-39歳 | 600-900万円 | 45-55万円 | 150-200万円 |
40-44歳 | 700-1,000万円 | 45-60万円 | 200-250万円 |
45-49歳 | 800-1,000万円 | 50-70万円 | 200-300万円 |
50-54歳 | 850-1,200万円 | 50-70万円 | 200-300万円 |
55-59歳 | 800-1,200万円 | 45-65万円 | 150-300万円 |
上記は一般行政職全般の年齢ごとの推定年収の目安。
横浜市交通局は市直営ということもあって、一般企業での「総合職」に当たるポジションは一般行政職に該当する。
一般行政職は公務員の中でも特に人気が高い職種だが、それと同時に給料水準が高い。
勤続年数はかなり長くなりやすく、昇進のスピードも速いことから、年収も高い水準で推移。
交通局職員(現業職)
年齢 | 年収 | 月収(基本給) | 賞与 |
---|---|---|---|
20-24歳 | 300-350万円 | 20-25万円 | 50-80万円 |
25-29歳 | 350-450万円 | 25-30万円 | 60-90万円 |
30-34歳 | 400-600万円 | 30-35万円 | 70-90万円 |
35-39歳 | 450-750万円 | 35-40万円 | 80-120万円 |
40-44歳 | 550-800万円 | 35-40万円 | 80-120万円 |
45-49歳 | 600-850万円 | 40-45万円 | 90-150万円 |
50-54歳 | 600-900万円 | 40-55万円 | 90-150万円 |
55-59歳 | 600-850万円 | 40-55万円 | 70-120万円 |
交通局職員が言わゆる「現場」での勤務。
「高速鉄道事業」と呼ばれる横浜市営地下鉄の駅係員・運転士・車掌、保線、車両管理、土木などがこれに該当。
「自動車事業」は横浜市バス、運転士や車両整備が該当。
一般行政職との違いは対象とする学歴、現場系の仕事内容が多い点が挙げられる。
一方で昇進のスピードは比較すると遅い。同じ正社員でも平均年収は現業部門は低い。
地下鉄運輸職員
地下鉄運輸職員とは以下が仕事内容。
- 運転士
- 車掌
- 駅務業務
入社直後は駅係員としてスタート。その後、車掌や運転士となる。
年収の平均値の目安は、20代で300~400万円台、30代で600~700万円、40代で700万円台、50代で700~800万円になる人もかなり多い。
一方で現場第一線が職場ということもあって体力・精神的にきついのも確か。
深夜勤務や早朝勤務などが多い仕事内容のため、年収は社会的に見ると高い。
地下鉄保守技術員
地下鉄保守技術員の職種の仕事内容は以下の通り。
- 保線:線路、トンネル及び高架橋などの巡視・点検・検査業務
- 電気:営業線、駅舎への電力供給や、運行に関わる設備を保全する業務
- 機械:車両の検査及び車輪削正など、車両改修業務
- 営繕:駅舎やバス営業所の建築物及び機械設備の維持管理業務
保線などの土木工事、車両のメンテナンスなどが一般的にイメージが付きやすいが、これに該当するのは技術職。
特に線路、土木関係は列車の運転がない深夜の勤務が多い分野のため、深夜手当などで年収が上がりやすい。
20代で400万円前後、30代で600~700万円、40代・50代で700~800万円台と推定。
駅係員・運転士・車掌と同じく深夜勤務や早朝勤務などが多い仕事内容のため、年収は世間的には高い方に入る。
バス乗務員・バス整備員
自動車事業(バス事業)に関しても平均年収は地下鉄とほぼ同じ水準。
20代で400万円前後、30代で600~700万円、40代・50代で700~800万円台と推定。
大手私鉄の場合だと、バス事業は鉄道事業を行う親会社の子会社という立ち位置から「格下」という印象が大きく、給料も低い傾向。
しかし、横浜市交通局は直営で地下鉄・バスいずれも行っていることから、給料水準も同じ程度。
分類 | 会社名 |
---|---|
JR | JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR四国、JR北海道、JR貨物 |
大手私鉄 | 京浜急行電鉄、東急電鉄、相模鉄道、小田急電鉄、京王電鉄、西武鉄道、東武鉄道、京成電鉄、 阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道(近鉄)、南海電鉄、 名古屋鉄道、西日本鉄道 |
中小私鉄 | 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、東京モノレール、新京成電鉄、北大阪急行電鉄、神戸電鉄、広島電鉄 |
地下鉄 | 東京メトロ、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、京都市交通局、大阪メトロ(Osaka Metro)、神戸市交通局 |
第三セクター鉄道 | <第三セクター鉄道全体> |
関連会社(車両、信号) | 日本信号、京三製作所、大同信号、日本車輌製造、近畿車輛、総合車両製作所、東洋電機製造 |
関連会社(建設) | 東鉄工業、鉄建建設、第一建設工業、日本リーテック、名工建設、日本電設工業、新生テクノス |
その他関連 | 鉄道情報システム、独立行政法人鉄道・運輸機構(JRTT) |
職種別 | 駅員、新幹線の運転士・車掌、電車(在来線)の運転士・車掌 |
ボーナス | <一覧表>鉄道会社のボーナスの支給額の実績 |
(業界全体) | <早見表>鉄道会社の平均年収を各社ごとに一覧化 |